4合目からの灌木は雪の下へ。本日は気温高めで雪は緩み、次の降雪まではトレース残りそう
天気・気温
13:00 山頂付近 ガス 気温-2℃ 微風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今日は、ちょうど「小寒」と「大寒」の間の時期です。
日本では、季節を表す言葉は主たる生きる術としての農業において季節を正確に捉えるということは重要なことでした。
そこで飛鳥時代に中国から伝わったものを基に「二十四節気」が考案され、さらに細かく「七十二候」となりました。
現在使われている「気候」という言葉は、両方の語彙から一字づつ使い「気候」となったそうです。
登山道の状況
■1月14日(木)現在の大山夏山登山道の最新情報
今の時期にすれば非常に気温が高めで雪も緩んでアイゼンも必要ないぐらいの雪質でした。
次の降雪まではトレースがついていますので、迷うことは無いと思います。
ガスっている時、吹雪いている時など悪天候の場合は決して無理をしないでください。
誰もが「自分が遭難なんかするわけがない」と思って登山に行かれます。
その慢心が事故に繋がります。
登山道の様子ですが、4合目から6合目あたりまでのうっとおしい潅木がほぼ埋まりました。
6合目避難小屋は入口を掘り出していて、潜り込む状態になっています。
スコップを置いていますので、完全に埋まる前にどなたでもいいので掘り出してやってください。
6合目を過ぎると目印として青色のポールを立てています。
このポールについては「山頂まで登るための目印」ではなく「次のポールが見えないぐらいに
天候が荒れている場合はそこで引き返すための目印」です。
まだまだ積雪状態により細かい調整も行います。
GPSなどを利用して登るのも方法としてはアリですが、通常の無雪期に登ったことがあるので、冬も間違えることは無いと絶対に思わないでください。
冬の大山はそんなに甘い山ではありません。
決して無理をしないことです。
よくお客さまから冬も同じ道を登るのですか?と質問を受けますが、およそは夏道のルートです。しかし冬の強烈な寒風により吹き溜まりにはかなりの雪が溜まるので、当然ルートは変わります。
要はひたすら上に向けて登るわけですが、雪庇ができる危険な場所とか傾斜が急すぎる場所も回避して青ポールを立てています。
当然下ることも考えてできるだけ安全なルートを選択していますので、無理をしないでください。
■車道
大山環状道路(桝水から奥大山)、蒜山大山スカイライン(蒜山から鏡ヶ成)、鏡ヶ成から一向平へ下る道路も全面閉鎖です。
来春までは雪がなくなっても開通されることはありませんのでご注意ください。
また御机から大河原までの農免道路も今年も除雪の予定はなく通行止めです。
大山寺までの道路には一部融雪装置がありますが、駐車場の中では除雪が不十分ですので身動きが取れなくなります。
必ず冬用タイヤはもちろんのこと、チェーンなどの滑り止めもお持ちください。
登山装備
厳冬期冬山装備が基本です。
冬の大山においては10本以上の前歯のついたアイゼンを使用してください。
安いからとショップで6本とか爪の短い10本などを勧められる場合がありますが、厳冬期の大山ではあまり役に立たないのでご注意ください。
これから買われるようであれば12本爪をご購入ください。
道具だけ揃えても厳冬期の大山は登れません。
登山届けも必ずお忘れなく。
注意点
■冬山の知識と経験について
各県の山岳協会などが講習会などを実施していますので、必ず参加して冬山登山の基礎知識だけは最低限勉強する努力をして冬の大山においでください。
また出来るだけ単独は避けることも重要です。
この際は経験者とかベテランという言葉に惑わされないでください。
すなわち年に数回登って30年間登山を続けた人と年に50回登って30年間登山を続けている人とは、同じ土俵ではないということです。
■アイゼンとピッケルの使用について
アイゼンを使用するかどうかは、その日の雪の状態で判断すればいいかと思いますが、登山の歩き方の基本であるフルフラットフィッティングがまず出来ているかどうか?が重要です。
次の段階としてアイゼンワークになるわけです。
アイゼンを履けば雪山は歩けるというものでもありません。
使い方を熟知していないと、ズボンに引っ掛けて転倒、アイゼン自体に引っ掛ける、暗い場所で他人の足を踏んでしまう等々事故に繋がります。
無雪期にストックを使われている方については、ピッケルの使い方とか滑落停止が出来ない方はそのままストックで登ったほうが楽だと思います。格好だけでピッケルをお持ちいただいても無駄です。
なお諸説ありますが、我々はストラップに手を通さないように指導しています。
これは雪崩に巻き込まれるとストックに手を通しているとアンカーの役割をしてさらに埋まってしまうこと。
また積雪が多いと思わぬところで転倒をして肩、腕、手首などを捻ったり最悪骨折をしてしまうことが予想されるからです。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Face book「大山プロガイド協会」
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com
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