甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

登山口~小屋まで凍結あり。場所によりハシゴの氷に注意。営業中(要予約、売店利用制限あり)

黄砂でかすむ富士山(2021.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
黄砂でかすむ富士山(2021.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

03/04(木) 10:30 晴れ +4.3℃

山と周辺の状況

■概況 
3/3
晴れ、気温は+0.8℃(14:00)。
桃の節句。麓はすっかり春めいてきました。

3/4 天気は晴れ、気温は+4.3℃(10:30)。
朝から暖かく、全くの無風で絶好の登山日和ではありますが、残念な事に訪れる登山者は今の所無く、静寂に包まれている七丈小屋です。山頂方面も穏やかそうです
やや霞が掛かっていますが、北アルプス方面が見えます。
小屋前からの鳳凰山と富士山はいつ見てもステキです。
見飽きる事がありません。

登山道の状況

■黒戸尾根 積雪凍結があります。
3/3 小屋番交代で小屋に上がりましたので、登山道の状況をお伝え致します。

登山口を朝8時に出発。
気温は0℃でしたが、日が差して来ると暖かく感じました。
駒ヶ岳神社横の吊り橋は3/12まで通行出来ません。
神社前に案内板が設置されていますので、案内に従ってお進み下さい。
吊り橋の50m程下流に、仮設の橋が架けられています。橋を渡って、河原を進んで下さい。
河原にはピンクリボンの付いたケルンや、案内板が設置してあります。

黒戸尾根下部は春の里山の風情です。
標高差の大きい黒戸尾根ならではの光景です。

笹の平手前の北斜面辺りから凍結箇所が現れます。
避けて登る事も出来ますが、転倒して怪我をするのもつまらないので、早目に滑り止めを着ける事をお勧めします。
私はここでチェーンアイゼンを履きました。

途中木々の間から、白く輝く甲斐駒山頂部が拝めます。
右手には烏帽子岳。日向八丁尾根上部は、ラッセルになりそうですね。
右手隅にちょこんと鋸岳の第一高点が見えます。

笹の平すぐ下の痩せた尾根は、元々悪場なのですが、足元の地面が凍結して非常に悪い状態です。
下山時は、特に注意して通過するようにして下さい。

八丁坂も凍ったナメ滝のような状態が延々と続きます。
下山時は、笹の平位までは10~12本爪のアイゼンをしっかり効かせながら下山した方が良さそうです。

刃渡り辺りからは、踏み締められた固い雪面となり、幾らか歩きやすくなります。

刃渡りからは鋸岳が良く見えました。
荒々しい稜線に真っ白な雪が付いて、いつもよりも一層人を寄せ付けない、厳かな雰囲気でした。

黒戸山のトラバース付近は、しっかりと固いトレースが付いていて、現状ではとても歩き易い状態です。

五合目でチェーンアイゼンから12本爪のアイゼンに履き替えます。
ここから見る山頂方面は眩しく輝き神々しいです。

五合目から漸く行くと小屋に到着です。
五合目から上も、概ね歩き易い状態ですが、梯子の隙間の部分が氷で埋まっていたりするので、細心の注意が必要です。

これからGWに掛けてが、最も事故の多い季節となります。
事故の大半が下山時に起こっています。最後まで気を抜かずに、一歩一歩慎重に下山するようお気を付け下さい。

登山装備

3000m級山岳の厳冬期雪山登山装備が基本です。
前爪のあるアイゼンやピッケル必携など必要。

テント泊はシャベル必要

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■冬期営業のご案内 ただいま冬期営業中です!
以下のページよりご確認ください。(必ずご一読下さい)
https://www.kaikoma.info/winter
12月1日より5月31日(予定)まで。
・小屋泊 予約が必要です。食事は夕食のみ
・テント泊 予約不要
・売店 小屋泊とテント泊の方のみ利用可。日帰りの方は利用できません

■ご注意ください!
山のコンディションや装備のお問い合わせが多い時期ですが、お問い合わせをいただいてもお客様の登山技術や経験までは把握できませんので、現在の状況のみお伝えいたします。
小屋ホームページのブログにてできるだけ細やかに情報発信を行いますので、そちらの情報を参考にしていただきたいと思います。

​日没時間が早くなっております。行動時間の管理を心がけるようお願いいたします。

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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