大山 | 大山プロガイド協会

大山の夏山登山道は積雪が少ないなりに冬山の状況残り5合目から上ではまだアイゼンが必要

大休止峠~甲ヶ山は小矢筈で崩落あり通行困難。崩壊ヶ所から矢筈ヶ山方向を撮影(2021.03.28 休暇村 奥大山)
大休止峠~甲ヶ山は小矢筈で崩落あり通行困難。崩壊ヶ所から矢筈ヶ山方向を撮影(2021.03.28 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
松江市の天気予報
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晴時々曇
30℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

いつの間にか二十四節気の「啓蟄」を過ぎて、間もなく「春分」を迎えようとしています。
今年は年末年始に重たいドカ雪が降り、「おっ?今年は・・・」と期待が出来るかと思いましたが長続きせず、このあたりをピークに積雪がどんどん減ってしまいました。
ただ登山道においては流石に残り続けましたが、やはり融けだすと早いもので、南風と雨の影響で大山寺付近も春の陽気です。

鏡ヶ成、ホワイトリゾート、若桜氷ノ山の各スキー場も14日を最後に営業終了となりました。
それでも昨年よりは長続きしましたが。

今日は大山隠岐国立公園に位置する三徳山三佛寺の登山道整備に仲間のガイド(村上、佐々木ガイド)と一緒に行ってきました。
三徳山は雨が降ると入山できず、また冬場は閉山となるため昨秋からずっと雪解けを待っていました。
山開きの法要は4月1日ですが、早く雪が無くなれば入山できます。
ところが年末のドカ雪のお陰で登山道に倒木とか折枝が散乱して、場所によっては通行不能の場所もありました。
それらを大山プロガイド協会として倒木の整理、危険箇所のロープの張りなおしと掲示物の補修などを実施してきましたが、補修箇所がもう少し残っています。
従って参拝登山についてはやはり今月後半になりそうです。

登山道の状況

■3月16日(火)現在の大山の登山道の状況
大山の夏山登山道は、積雪が少ないなりに冬山の状況が残っています。
特に5合目辺りまではよほど冷え込まない限りはアイゼンなしで歩けますが、5合目から上はアイゼンが必要です。
しかし草鳴社ケルンの付近などは冬場は特に風が強いため雪が風で飛ばされて元々積雪が少なく、岩場が露出している場所があります。
アイゼンを履いたまま岩場を歩くと滑って危険ですので、できるだけ雪の上を歩いてください。

8合目から上の木道付近はかなり露出しています。
アイゼンを外すか、木道両側の雪の上を歩いてください。

5合目手前から6合目上付近までは特に抜け穴があります。
下りで抜け穴を踏み抜くと大怪我に繋がる恐れがありますので、注意してください。

これからの天候次第ですが、よほどの荒天で大量の積雪が無いようであれば、今月後半にかけて青色の目印ポールを順次回収いたします。
ホワイトアウトの時はより慎重にお願いします。

登山口付近には積雪はありません。駐車場も無料となっています。
まだ4月に入っても雪が降る場合がありますので、天気予報を確認しながら登山においでください。

登山装備

冬期冬山装備が基本です。アイゼンやピッケルが必要

登山届けも必ずお忘れなく。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
Facebook「大山プロガイド協会」にてのよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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ユーザーの登山記録から