小屋から山頂は8~9合目間が核心。確実なアイゼンワークが必要。予約にて営業中
天気・気温
山と周辺の状況
■天候
3/26朝7時の気温は+0.9℃。
今日は良いお天気なのですが、時折強い北西の風が吹き付ける七丈小屋です
3/25朝5時半の気温0.9℃。暖かい朝でした
■自然
3/25 登山口では大きなカモシカに会えました。
このカモシカは、この辺りに居着いているようで、他のスタッフも良く見かけます。
おっとりしているので、近くで急に大きな声を出したり、脅かすような動きをしなければ大丈夫そうです。
3/25 小屋からご来光を拝みました。
春分が過ぎて日の出の位置が移動し、だんだん小屋からも見えにくくなってきました。
ご来光は5時40分ごろです。
登山道の状況
■黒戸尾根
3/25日に小屋まで上がりましたので、小屋までの登山道の状況をお伝え致します。
笹の平分岐周辺は、すっかり雪が無くなりました。
現状では路面の凍結もありません。
八丁坂は凍結していて、滑り止めが必要な状況です。
気温によっては固い氷のナメ滝状になるので、チェーンアイゼンよりも、しっかりしたアイゼンを使った方が安心な時もありそうです。
下山時は、特にお気を付け下さい。
刃渡りはだいぶ雪が減りました。
所々にザラメ状の雪が貼り付いていますので、足を滑らせないようお気を付け下さい。
厳しい冬を乗り越えた
イワカガミ
イワカガミ
の株が、雪の下から現れ出しました。
葉の色もだんだんと活き活きとして来ました。
梅雨頃には、可憐な花を咲かせてくれるでしょう。
黒戸山のトラバースは、よく締まった雪でとても歩き易い状況です。
五合目の長いハシゴは、かなり雪が無くなりました。
例年ですとこの時期は積雪量が多く、ハシゴ等は埋もれてしまうのですが、今年は積雪量が少なく、雪解けも早くてこのまま春になってしまいそうな雰囲気です。
五合目から上は、急斜面の凍結箇所が多数あります。
前爪付きのアイゼンを使った方が安心です。
小屋周りの雪も、かなり少なくなりました。
今年の雪の無くなる速さは、ちょっと異常な感じです。
■3/25 日曜日の雨の様子が気がかりで、山頂まで登ってきました。
テント場から樹林帯の急登となります。
今日のところは踏み跡もしっかりと残っていました。下山が遅くなると、このあたりは踏み抜き地獄になりそうです。
春らしい霞が出ていましたが、展望は申し分ありませんでした。
雲ひとつない快晴です。
八合目と九合目の間は冬道です。
すでに岩の露出もあり、氷化している箇所もあります。ここでのミスは絶対に許されないので慎重にお願いします。
核心部はかなり斜度があります。下降時は特に気をつけてください。
ただ今年はかなり雪が少なく、いつものような露出感がほとんどありません。
それでも氷が出ている部分はあります。ここはしっかりと蹴り込まなければならない場所がありました。
九合目と山頂の中間点にある岩が露出している部分は隠れた危険箇所でもあります。特に下降時は慎重に!
山頂までの一本道は快適な雪上歩行です。
本社のお社が少しづつ融雪して出てきました。
ここでの拝礼のお作法は、二礼四拍手一礼です。穏やかな山頂でした。
全体的に非常に良いコンディションです。
今日は6時に小屋を出て8時前には小屋に戻りました。
お昼頃に鋸岳方面から下山してきた方々のお話だと、その時でもまだ踏み抜きはほとんどなかったようです。
午前中はコンディションが保たれていそうです。
一番気がかりなのは、やはり八合目から九合目にかけての核心部です。
部分的に氷化しているところがあり、アイゼンを「置く」だけでは不十分です。
しっかりと蹴り込んで、アイゼンの爪を効かせてください。
危ない部分はわずかです。その瞬間はしっかりと集中すれば、落ち着いて行動ができると思います。
残雪期の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根を、存分に楽しんで下さい
※以下 ヤマケイオンライン付加情報
小屋ウエブに詳細があります 参照下さい
小屋主 花谷様ツイッターには動画もあります。
https://twitter.com/hana1976
登山装備
3000m級山岳の厳冬期雪山登山装備が基本です。
前爪のあるアイゼンやピッケル必携など必要。
テント泊はシャベル必要
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967
■冬期営業のご案内 ただいま冬期営業中です!
以下のページよりご確認ください。(必ずご一読下さい)
https://www.kaikoma.info/winter
12月1日より5月31日(予定)まで。
・小屋泊 予約が必要です。食事は夕食のみ
・テント泊 予約不要
・売店 小屋泊とテント泊の方のみ利用可。日帰りの方は利用できません
■ご注意ください!
山のコンディションや装備のお問い合わせが多い時期ですが、お問い合わせをいただいてもお客様の登山技術や経験までは把握できませんので、現在の状況のみお伝えいたします。
小屋ホームページのブログにてできるだけ細やかに情報発信を行いますので、そちらの情報を参考にしていただきたいと思います。
昨年の今頃の様子は?
ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12
昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19
今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26
厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09
昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16
冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25




