甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

山麓は芽吹きでも4/18夜降雪。前爪アイゼン+ピッケル必須。防寒含め万全の装備で。宿泊要予約

雪融け進む山頂 ここまで来るにはまだアイゼンとピッケルで(2021.04.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
雪融け進む山頂 ここまで来るにはまだアイゼンとピッケルで(2021.04.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候
4/23 今日は昨日よりも風が少なく、引き続き、とても良いお天気です。
今朝の気温は0.1℃(4:30現在)でした。
夜明け前のテラスでは、この時間から鳥達のさえずりが聞こえてきました。
星がポツンと一つみえました。これは木星だそうです。
昨日も夜明け前のグラデーションに感激しましたが、今日も素晴らしかったです。
11時過ぎの気温は20℃。小屋の中よりも外の方が暖かです。

4/22 安定したお天気が続いています。

4/21 穏やかなお天気。14:00現在の気温は+9.9℃。午前中、強めだった風もおさまると青空が広がりました。
真っ青な空に浮かぶ白い雲になんとも癒されました。
お泊りのお客様も、ゆっくりと山頂を楽しんで来られたようです。
珍しく、鳳凰三山から縦走されてきた方も通過されました。

4/20 7時30現在、七丈小屋の気温は0℃。あたたかな朝。今朝の日の出は05:07でした。

4/19 明け方までは強い風が吹いていましたが、だんだんと風が収まってきました。
07:00頃は晴れ、気温は-1.6℃。

4/18 午後は冬の嵐を思わせる大荒れとなり降雪


■自然
4/21 テント場の雪溶けもすすみ、斜面に今年初めてのフキノトウをみつけました。

4/19 登山口ではヤマツツジももうすぐ咲きそうです。
渓谷沿いは芽吹きが淡くはじまっています。
そのかたわらではウスバサイシンが咲いていました。目立たない花です。前回は葉しか出ていませんでしたが、今回は花を見ることができました。
ミツバツツジ ミツバツツジ 。咲いた花は雪でダメージを受けてしまったようです。

登山道の状況

黒戸尾根は標高差が大きいので、麓と上の方ではコンディションが大きく変わります。
山頂を目指す方は、冬期と変わらない装備でお越し下さい。
気温が上がると雪も腐り、歩きにくくなってきます。早め目に行動して快適な登山を楽しんでください。
※小屋ホームページには画像があります。参考にして下さい。

■4/20 黒戸尾根登山口~小屋まで
笹の平の下から新雪がでてきました。
八丁坂から残雪が続くようになります。
刃渡りは風の影響と日当たりの良さで雪は少なめでした。
油断していると、刀利天狗へ向かう北側の道は凍った道の上に雪が積もっており、とても危険。ここからは滑り止めが必要です。
標高が上がると雪の量も少しずつ増えます。
刀利天狗は再び雪化粧していました。
黒戸山のトラバース。吹きだまりもあり、固く締まった雪の上の新雪を歩くのはなかなか大変です。
五合目の下り。同じく以前の踏み後が固まり、その上に新雪が載っています。一歩一歩慎重に足を置いてください。
五合目から小屋までも新雪の下には氷が潜んでいるので注意が必要です。

登ってきた4/19は申し分のないいいお天気。山頂を目指された方はラッセルに苦労されたようです。途中で断念された方もいらっしゃいました。

山は4/18午後から夜の雪で冬に逆戻りしましたが、再び今日から気温が高い日が続きそうです。
雪の状態も日々変化をします。引き続き、ピッケル、前爪つきのアイゼンは必要です。しっかりとした装備お越しいただくようお願い致します。

■4/19の様子
山頂方面は再び雪化粧しました。
風が強かったので、雪が吹き溜まっています。
第2小屋脇のハシゴがだいぶ埋まりました。
地面がむき出しだった小屋前も、雪に埋もれました。
登山道も雪に覆われています。

■4/22 小屋から山頂を往復してきました
今朝は山頂でご来光を拝むことができました。日の出の時刻は5:01でした。

第1テン場は半分ほど地面がでてきました。
第2テン場は雪の部分が多いです。
テン場からの樹林帯はまだしっかり雪に覆われています。
ハイマツ帯に入ると、岩と植生が露出しはじめます。雪を辿りながら、8合目を目指してください。
8合目「ご来光場」の雪も少なくなりました。
夏道の鎖場の箇所に踏み跡はありますが、慎重に通行してください。
八合半の核心部向かう箇所ではアイゼンをしっかり蹴り込んで通過してください。
核心部のルンゼは下部は雪、上部は岩がだいぶでてきました。特に下りは一歩一歩確実に下りてください。
アイゼンワークに注意が必要です。

サメ岩から烏帽子岩の間も植生がだいぶでてきました。
スラブの箇所の下部は岩がでているので、下りは特に注意してください。

上部ではハイマツがだいぶでてきました。
先日の新雪も落ち着いていますが、融雪は例年よりも早く植生や岩がだいぶ露出してきています。歩行には充分お気をつけください。

引き続き、前爪つきアイゼン、ピッケルは必須となっております。万全の装備でお越しください。

登山装備

3000m級山岳の雪山登山装備が基本です
前爪つきアイゼン、ピッケルは必須となっております。万全の装備でお越しください。

注意点

この時期はお天気が悪いと、標高の高い所でも雪ではなく、冷たい雨が降る事が多いです。
天気予報を良く確認して、雨に降られても大丈夫な装備を整えて登山するようにして下さい。

■ご注意ください!
山のコンディションや装備のお問い合わせが多い時期ですが、お問い合わせをいただいてもお客様の登山技術や経験までは把握できませんので、現在の状況のみお伝えいたします。
小屋ホームページのブログにてできるだけ細やかに情報発信を行いますので、そちらの情報を参考にしていただきたいと思います。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■冬期営業のご案内 ただいま冬期営業中です!
以下のページよりご確認ください。(必ずご一読下さい)
https://www.kaikoma.info/winter
12月1日より5月31日(予定)まで。
・小屋泊 予約が必要です。食事は夕食のみ
・テント泊 予約不要
・売店 小屋泊とテント泊の方のみ利用可。日帰りの方は利用できません

■七丈小屋THANKS CARD誕生
七丈小屋10泊で、次の1泊を無料でご利用など小屋宿泊数に応じてサービスがあります。
詳しくは以下を参照下さい
https://www.kaikoma.info/post/%E4%B8%83%E4%B8%88%E5%B0%8F%E5%B1%8Bthanks-card%E8%AA%95%E7%94%9F%EF%BC%81%EF%BC%81

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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