大山は四合目手前付近でダイセンミツバツツジが見頃、ダイセンキスミレなども咲いています
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
■中国地方ではあまり記憶にないぐらい早いつ梅雨入りとなりました。
例年ですと、梅雨入り前は青空の下で1年のうちでもっとも快適な登山ができる時期でもあります。
二十四節気では「小満」(しょうまん)と言われ、陽気がよくなり草木が生長するという意味で、田植えの準備を始める頃です。
蚕が桑の葉を盛んに食べ始めるころで、秋に蒔いた麦の穂が付くころで少し満足する(小満)という意味もあるそうです。
登山道の状況
5月20日(木)現在の大山山系四座の登山道の最新情報をお知らせします。
今回は雨の中でも大山山系をほとんど大山プロガイド協会のガイドが登って来たので一気に四座紹介します。
【三徳山】
この山は他の山と違い、日本の伝統的な登山の形を残しています。
山とは「命のある場所であり、神様仏様のいる場所」一般の方は入れない場所ですが、輪袈裟を身にまとい行者体験ができる山でもあります。
注意したい点は、雨が降ると入山禁止となります。
18日に梅雨の合間に何とか登山できました。
登山道で大きく痛んだ箇所はありません。
【烏ヶ山】
前日まで雨が続いていたのでズボンなど足元が濡れることを覚悟していましたが、午後より晴れ間が出て快適でした。
山頂手前から
イワカガミ
イワカガミ
が咲き始めており、同時にユキザサ、チゴユリなど例年よりやや早めに咲いています。
分岐手前より国立公園の特別保護地区に指定されているため、敢えて草刈もしていません。
ここは本来の山の登山道が残されていますので、キャンプ場からの「藪コギルート」を楽しんでください。
【蒜山三座】
上、中、下の三座のうち下蒜山が比較的に泥濘地が多いので、梅雨の時期はお気をつけください。
また鎖場も途中に何ヶ所かありますので、三座縦走される場合は下蒜山から中を経由して上蒜山へ向かうルートがお勧めです。
これだと鎖場をすべて登りで使うので安全です。
下蒜山の雲居平をすぎてから、
カタクリ
カタクリ
がまだ残っていました。
また下蒜山から中蒜山へ向かう下りはかなりの泥濘地の急坂なので要注意です。
ちょうど二座の鞍部のフングリ乢(たわ)前後は今が見ごろの
イワカガミ
イワカガミ
の群落が続きます。
【大山】
登山道のお花も標高1600m下の岩場の
イワカガミ
イワカガミ
がこれから見ごろです。
また四合目手前付近ではダイセン
ミツバツツジ
ミツバツツジ
が見ごろを迎えています。
ダイセンキ
スミレ
スミレ
、
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
なども見ごろです。
四合目付近で登山道の工事が行われています。安全に通行できるように配慮されていますが、ご注意ください。
岩肌、土壌を削り評判の良くない丸太の階段をさらに延長しています。
以前の登山道の補修は、できるだけ自然を残す方法が検討され、ブナの林の中の倒木を使って土留めを作りました。
また資材運搬のトロッコを通すのに樹木を切らないで麻縄でくくって工事後は現状復帰させました。
確か他の山岳で登山道の補修を自然素材で作られた土嚢袋を使っているとのことでその現地の方々にも来ていただいて指導をしてもらったこともあったように記憶しています。
大山山系での避難小屋も山頂避難小屋を含めて綺麗になり使いやすくなりました。
しかし樹齢600年といわれる山頂付近のダイセンキャラボクも伐採され、以前の工法のようにネットで引っ張るという手間のかかることは検討にはなかったのでしょうか。
国からの交付金は期限内に使えるものなら、もらえるものなら使ってしまおうということでしょうか。
確かにこの大山の自然を後世に残しながら観光資源として有効に使うことも大切なことですし、安全をまず一番に考えることも必要でしょう。
自然環境を守りながら、大山に来てくださる多くの登山者の方々にそのままの自然を堪能していただくことを私たち登山ガイドは考えています。
この自然があってこそ成り立つのがわれわれの職業です。
日本の100名山の中のひとつであるという初心を忘れてはいけないですね。
登山装備
登山装備が基本です。
登山届けも必ずお忘れなく。
注意点
■注意すること
・そろそろ小虫が出始めました。
風がない日はお気を付けください。
まだブトが出るには早いですが、顔の周りにまとわりつくのでやはりうっとおしいです。
虫対策で農作業用のネットを山でお使いの方がおられますが、視界がやや暗くなるのと視界が狭くなるので、理解した上で下山時などゆっくり歩かないと危ない場合が出てきます。
やはり防虫スプレーなどを使ったほうがより安全だと思われます。
詳細についてはまた次回のレポートにてお知らせしたいと思います。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Facebook「大山プロガイド協会」
Facebook「大山プロガイド協会」にてのよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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