大山 | 大山プロガイド協会

大山夏山登山道に 危険な所や崩壊箇所はありません

ヤマオダマキ(撮影 山岳ガイド 勝部利久様、佐々木淳一様)(2021.06.26 休暇村 奥大山)
ヤマオダマキ(撮影 山岳ガイド 勝部利久様、佐々木淳一様)(2021.06.26 休暇村 奥大山)
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日本気象協会提供 2024年5月9日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

登山道の状況

■大山夏山登山道  6月17日(木) 
危険ヵ所、崩壊箇所はありません。

■大山隠岐国立公園にある三徳山の最新情報 6月17日(木) 
ようやく梅雨らしい天候が続き、その合間をぬっての登山です。
ここ三徳山は最近全国放送で「日本一危険な国宝」と紹介されたために全国各地から登山者(参拝者)が訪れるようになり、非常に人気の山です。

詳細は鳥取県の観光HP等をご覧頂いたらいいのですが、全国的に少なくなった日本古来の登山を体験できる修験道の山です。

コロナ禍で県外からの登山者が減ったとはいえ、伝統的な登山の形を残しているといるために登山道も本当の山道が維持されており、最近増えてきた観光地化された登山道とは趣が違います。

ただ注意事項として危険防止のために「一人では入山できない。必ず二人以上」ということと「雨などの悪天候では入山できないこと」
また登山道を傷つけるためにストック、杖の類は使用禁止、スパイク、アイゼンはもちろん禁止と、入山するための条件を聞いただけで山好きの方はワクワクするはずです。

■三徳山についてのお得な情報です。
「We Love 山陰キャンペーン」実施中で、今回は鳥取県と島根県在住の方への限定企画です。
本堂に入るまでは雨が降っても志納金400円で入れます。
入山については通常は別途800円が必要ですが、運転免許証などの確認書類があれば、半額になります。(800円→400円、小中400円→200円)

どこかの百名山の名前に胡坐をかいて、どんどん山肌を削り、潅木を伐採して
登山道を開発している山とは違って、山そのものが神様であり仏様であるという思いを守り続けている貴重な山です。
確か大山も山自体が神様仏様でしたね。

標高差約200m、距離は片道700mほどですが、本当の山歩きを楽しむため、登山道を最小限で維持するための入山料であれば決して惜しくはないと思います。

ちなみに人工的な作られた丸太の階段はありませんのでご安心を。

登山装備

登山装備が基本です。
登山届けも必ずお忘れなく。

注意点

■ダイセンキャラボクの伐採
標高1500mの上で木道の付け替え工事のためのダイセンキャラボクの伐採が行われています。

国の特別天然記念物で、鳥取県の県木にも指定されています。
樹齢およそ400年とも500年とも言われ、全国的にも非常に貴重な純林ですが、無残な状態に切られて、幅広い道が出来ています。
あそこまで伐採したら木道を作らなくても、充分に通行も交差もできるぐらいです。

すでに3合目から4合目あたりも登山道の整備が行われており、貴重なブナの極相林の中の樹木を切り倒し、資材運搬のレールを敷設し、さらに山肌を削り、悪評高い丸太の階段を作っています。まだまだ延長される予定です。

私たちプロガイドの目からみても木道の付け替えは必要ですが、自然環境を保護しながらの工法でないのは誰がみてもわかります。

登山道を整備することは安全面と観光面で大切なことです。
しかしここまでの自然破壊をしながらの整備を行政が行っている山は全国的にも珍しいと思われます。

深田久弥さんが日本百名山を選定される時に人には「人格」があるように、山には「山格」のようなものがあり、誰がみても立派な山であるということを第一の基準にされたそうです。

同時にこの基準に加えて、観光的に開発されて「山霊のすみかがなくなっている」ような山は選ぶわけにいかないとも言われています。
今の大山を深田さんが登られて、果たして百名山に選んでもらえるでしょうか?
今のあるいはこれからの大山が日本百名山にふさわしいかどうか・・・。
このダイセンキャラボクの伐採許可を文化庁が出していますが、実際に許可の内容と現状の差をご存知なのでしょうか。
また登山道整備は確かに鳥取県管轄なのですが、同時に2合目あたりから上は国立公園の特別保護地区にも指定されています。
この現状を環境省はご覧になってますか?

どこも登山道管理の鳥取県に対してチェック機能がないのは何故でしょうか?
さらに鳥取県から草刈をする旨の案内が来ていますが、いったい登山道のどこを草刈されるのでしょうか。

自然を守り、景観の保持について、登山される方も含めて改めて初心に帰ることが必要ではないでしょうか。

■ヤマケイオンライン付加情報
山入山協力金への協力のお願い(環境省、鳥取県、大山町)
詳しくは以下を参照下さい
https://tourismdaisen.com/info/news/v398/

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
Facebook「大山プロガイド協会」にてのよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から