槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

主ルートに支障なく高山植物が満開。午後夕立雷が来るので早出早着を。雨天は低体温症にも注意

ガスの中の日の出 幻想的です(2021.08.31 槍ヶ岳山荘 )
ガスの中の日の出 幻想的です(2021.08.31 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

08/05(木) 12:00 ガス
松本市の天気予報
明日
29℃
10℃
明後日
晴のち曇
24℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
6℃
明後日
22℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■予約はインターネット
今年からインターネット予約が始まりました。
インターネット予約と従来通りの電話予約は同時刻にスタートしますが、人気のある日付は2、3件の電話対応をしている間にインターネットで満席になってしまう、ということがよくあります。
是非インターネット予約をご活用ください!

■小屋宿泊者へお願い インナーシーツ持参ください。
マスク、アルコール消毒液、体温計をご持参頂き、ご自身で体調管理の徹底をお願い致します。
可能な限りインナーシーツ・シュラフカバーをご利用ください。現地でも販売がございます。清潔なタオル又は手ぬぐいをお持ち頂いて、寝具のカバー等にご利用頂いても結構です。

■天候
8/5 朝のうちはよく晴れていました。10時頃からガス 
昼には穂先も見えなくなってしまいました。気温も低下し天気は下り坂です。

このところ天候は朝のうちはまずまずの青空が広がるものの、午後には激しい雷雨が毎日のように発生しています。
引き続き、早出早着を心掛けて安全な登山をお楽しみください。

夜は冷えるので、フリースやダウンが必要です

■自然
8月に入り、槍ヶ岳への登山道も多くの人で賑わうとともに、槍沢の高山植物帯の花々も盛りを迎えています。
5/5 高山植物が満開です。 シナノキンバイ シナノキンバイソウ 、ミヤマツメクサ、 ハクサンフウロ ハクサンフウロ ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ などなど
特に槍沢の最上部(小屋まであと少しのところ)ではミ ヤマオダマキ ヤマオダマキ が群生しています。

8/3 槍沢小屋の小屋前の花々にはきれいな瑠璃色の蝶「ルリシジミ」が飛び交っています

8/2 槍沢の高山植物
コバイケイソウ コバイケイソウ は引き続き、グリーンバンドの下あたりに大きな群落を作っています。
艶やかなオレンジ色で存在感を示す クルマユリ クルマユリ もそこかしこに点在し、目を引いています。
黄色いシナノオトギリも咲いています。
天狗原分岐~天狗池方面へ少し進んだ場所の チングルマ チングルマ はまるで北海道大雪山系並みの広がりを見せて一面に咲き誇っています。槍ヶ岳へのルートからは5分ほどの道草なので、ぜひ足を延ばしてみてください。

・天狗池 8/2
池の水面がようやく1m×2mほど出てきました。
まだ池と呼べるほどではありませんが、次の週末くらいには水面ももう少し広がり、8月10日頃からは槍ヶ岳を投影する立派な氷河湖になってくると思われます。写真撮影をお考えの方はお盆休み以降が見頃となってくるでしょう。

・槍沢はクマの目撃情報があります 8/3
槍沢では一ノ俣からグリーンバンドまで、幅広く歩き回っているようです。
入山前に熊鈴、ラジオ等用意し、自分の存在をあらかじめ伝えられるよう準備しましょう
また食べ物の出しっぱなしもいけません。

人慣れしていて、人がいても逃げることもないようです。
もともとの生息域に人がおじゃましているので、正しい表現をすれば、「クマが出た」ではなく「クマがいた」となります。よって出逢えば驚くのはクマも一緒です。双方無用な傷付け合いをしなくて済むためにも人の存在をクマに知らせましょう。

登山道の状況

■登山道 8/5
・槍沢ルート 
支障ありません。

・穂先 支障なし

・ほか周辺登山道に大きな支障の連絡はありません。

・南岳新道 8/4
槍平小屋からスタートして中間地点までは足場の悪い道もありますが、ハシゴや鎖なども整備されておりバラエティに富んだコースです。
振り返ると絶景の笠ヶ岳や裏銀座の山々を見ることができます。
中間地点には槍平小屋さんがご厚意で準備して下さっているファーストエイドボックスがあります。
そこからは歩きやすい普通の登山道になります。
マーキングを見落とさなければ問題ないかと思います。
残雪状況ですが、もうほとんど雪はなく、残っている雪渓上もストックやアイゼンなしでの歩行が可能でした。
南岳、槍ヶ岳、北穂高岳や大キレット、振り返れば笠ヶ岳や裏銀座の山々を見ながら登ることができます。今は花もきれいな季節です。

登山装備

3000m級山岳の夏山登山装備が基本です。
晴れれば熱中症対策に留意。
強い紫外線から肌や目を守るためにサングラスや日焼け止めも必要

注意点

■安全登山のために早出早着をお願いします。
16時頃に夕立雷がきています。
雨の時は低体温症にも注意
晴天時は熱中症対策が必要です

お知らせ

■槍岳山荘
松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
小屋HP
http://www.yarigatake.co.jp/

Facebook
https://www.facebook.com/%E6%A7%8D%E3%83%B6%E5%B2%B3%E5%B1%B1%E8%8D%98%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97-457397191015660/

※新型コロナウィルス感染症対策に関するお願い (インナーシーツはお持ち下さい)
マスク、体温計、アルコールなどの消毒液をご持参ください。館内ではマスクの着用をお願いします。
寝具は全てご用意しますが、不安な方はインナーシーツ、シェラフ等をご持参ください。

■予約に関するお知らせ
こちらを参照下さい
https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/blog/details/6782/

■現地連絡先(各小屋営業期間中)
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626 / 若しくは 090-3135-0003
岳沢小屋  090-2546-2100
南岳小屋  090-4524-9448
大天井ヒュッテ  090-1401-7884

■2021年 槍ヶ岳山荘と系列の山小屋の営業
https://www.yarigatake.co.jp/information/

上記サイトには
槍ヶ岳山荘のほか、系列の槍沢ロッヂ、岳沢小屋、南岳小屋、大天井ヒュッテ の情報があります。
サイト内には、営業日、予約方法(テントサイトのある場所はそれについても)、料金ほかの掲載があります
利用にあたっては上記サイトを熟読の上、注意指示に従って下さい。
サイトリンクより「ご宿泊受付カード」を予めダウンロードして記入の上、持参くださいますようお願い申し上げます。

■槍ヶ岳山荘の感染症対策について
https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/blog/details/6173/

昨年の今頃の様子は?

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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