独立峰の大山は厳冬期には独立峰であるために南アルプスよりも厳しい条件になります
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
■天候
午前8時の大山寺の天候 くもり プラス1℃ 微風
午前11時の山頂の天候 ガス マイナス4℃ 微風
登山道の状況
■厳冬期雪山となっています。
■この時期の避難小屋 (2/8は佐々木淳一ガイド、2/9は勝部利久ガイドよりの情報です。)
1階も2階も出入り口が埋まっていて、おまけに県が提供してくれたスコップも雪の中。
なんとか最小限入れる程度に掘り出してくれましたが、早速その日のうちに鳥取県に連絡を入れて準備していただき、翌日には勝部ガイドが持って上がってくれました。
(小屋内は真っ暗ですからヘッドランプがすぐ取り出せる場所へ)
出入り口を広げる作業の時には、登っていた登山者の方々が協力してくださり、かなり広くなりました。この場を借りてお礼申し上げます。
また登られた方は少しでもいいので出入り口を置いてあるスコップで堀り拡げてやってください。
登山される皆さんが気持ちよく使えるようにお手伝いください。
いよいよ山頂付近で吹雪で動けなくなり、小屋も入口が埋まっている時には木道の下に入り込んでください。
ここは吹き込んだ雪なので柔らかく、道具がなければ手でも掘れます。
ただ緊急時の対応ですが覚えておくといざという時に役に立ちます。
■近辺の道路情報
以下は冬期通行止めとなっています。春までは開きません。 お気を付けください。
大山環状道路
旧蒜山大山スカイライン
鏡ヶ成から一向平へのルート
登山装備
厳冬期雪山登山の装備が必要です。
寒い場所ではスマホの電池消耗が予想以上に早いです。
予備のバッテリーを持つ、あるいは出来るだけ体に近い場所に入れておく、また携帯カイロを貼り付けておくなどの対策もお忘れなく。
注意点
全国ニュースでも流れたように残念ながら5日土曜日に遭難事故が発生しました。亡くなられた方に対してご冥福をお祈り申し上げます。
登攀した場所をお聞きすると、知識や技術、装備もそれなりにお持ちで訓練も多く積んでこられているようですが、どこに盲点があったかはこれから検証されると思います。
厳冬期の大山は生易しいものでなく、天候が荒れると独立峰であるために南アルプスよりも厳しい条件になります。
荒れた大自然の中では私たちの知識や技術、経験など微々たる力しか持ち得ません。
天候が崩れる予報であれば引き返しの判断は早めにしてください。
万が一視界が悪くなったり方向を見失った時は、まずその場を動かず、体力が残っているうちにスコップやピッケルで穴を掘ってでも風雪を避ける努力をしてください。
そのためのツェルト(簡易テント)は必需品です。
さらに命の危険を感じたら躊躇なく消防か警察に直接連絡してください。
スマホアプリなどで自分の位置の緯度経度を伝えれば非常に有効です。
非常食を食べる、体力を温存し少しでも体温を上げる工夫をしてください。
暗くなってからの行動は避けて、常に先読み行動を意識してください。
昔から山屋の間では「勇気ある撤退」という言葉が語り継がれています。
私も大学時代に最初に谷川岳で吹雪で3日間閉じ込められた時に先輩から教わりました。
特に深い意味はなく、山屋では普通に慣用句のように使われています。
決して恥ずべきことではないし、本当は勇気なんて要りません。
しかし昔から語り続けられていることは、それなりに各個人の意味があったと思います。
この言葉を頭の片隅に入れておいて、たかが遊びで命を懸けるものではないことを都度思い出してください。
また山屋の世界では「ベテラン」という言葉はありません。
自分がベテランだと思うと判断に迷いが生じ、取り返しのつかない事故に繋がります。
どうか「山を楽しむ」ことを再認識してください。
お知らせ
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Facebook「大山プロガイド協会」
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登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。
昨年の今頃の様子は?
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米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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