山はまだ冬。登山道は雪が固く締まり前爪のある10~12本歯のアイゼンが必要です
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
2月28日月曜日の天候
午前8時の大山寺の天候 晴れ時々くもり 気温プラス2℃ 微風
午前11時の山頂の天候 快晴 気温マイナス3℃ 風速3~6m/s
南シナ海から太平洋上に向けて高気圧が移動しつつあり、次の気圧の谷が接近して来るまでの間は穏やかな春を思わせる天候でした。
27日と28日は下界でも気温が上がり、ついこの間までの厳寒の世界を忘れてしまう程の暖かさにやや戸惑いを感じています。
一方、山にはまだ春は訪れていません。
登山道の状況
■2月28日月曜日のの大山夏山登山道最新情報をお知らせします。
(今回の情報は佐々木淳一ガイドより)
山ではまだ春が訪れるという程の気温の上昇はみられず、しっかりと踏み固められた登山道は解けかけた雪が再び絞まっているので、アイゼンを付けないと歩けないレベルでした。
アイゼンは前歯のついた10本または12本でないと余程歩きなれた方でないと難しいと思います。
登山装備
厳冬期雪山登山の装備が必要です。
アイゼンは前歯のついた10本または12本推奨
寒い場所ではスマホの電池消耗が予想以上に早いです。
予備のバッテリーを持つ、あるいは出来るだけ体に近い場所に入れておく、また携帯カイロを貼り付けておくなどの対策もお忘れなく。
注意点
雪山は出来るだけ単独入山は避けてください。登山届もお忘れなく。
厳冬期の大山は生易しいものでなく、天候が荒れると独立峰であるために南アルプスよりも厳しい条件になります。
荒れた大自然の中では私たちの知識や技術、経験など微々たる力しか持ち得ません。
天候が崩れる予報であれば引き返しの判断は早めにしてください。
山屋の世界では「ベテラン」という言葉はありません。
自分がベテランだと思うと判断に迷いが生じ、取り返しのつかない事故に繋がります。
常に初心者のつもりで安全に遊んでください。
厳冬期の大山においてアイゼンは前歯のついた10本または12本でないと余程歩きなれた方でないと難しいと思います。
SHOPで雪山なら軽アイゼンでと言われたとか、爪の短い10本とかを安いからと勧められると実際に厳冬期の大山では困ることになります。
初めて購入される場合は12本爪のアイゼンを購入してください。
「安物買いの銭失い」になりかねません。
冬山の場合は道具もそうですが、まず山での歩き方の基本が出来ていれば
キックステップなりカッティングが必ず役に立ちます。
これが出来ない方はアイゼンを履いてもやはり滑ってしまうことが多いです。
またピッケルの正しい使い方がわからない方はストックのほうが役に立ちます。
ただし滑落停止はストックでは出来ません。
あくまでバランス保持の意味合いでストックを使いましょう。
急斜面で(特に6合目から上の稜線)ではストックでは難しい場合が多々ありますので
その時には6合目で止めてそれ以上は登らないほうが賢明です。
最近はYouTube等で冬山装備の使い方とかを見て、冬山に来られる方がおられます
が、冬山はそんなに甘いもんじゃありません。
「猫に小判」、「豚に真珠」にならないようにお気を付けください。
よくあるパターンですが「冬山に行ったことがなければ連れて行ってあげるよ」と言われることがありますが、熟練者でないとついて行ってはいけません。
昨年の事例ですが、それで下山時にルート以外の所を尻セードで滑って立木に激突し大怪我をされたこともあります。
ここ最近は尻セードをするのにクッキーといってお尻の下に敷いて滑る遊びが雪山でも流行っていますが、片手で道具を持つともう片方の手しか空いてない訳ですからいざという時の滑落停止が出来ません。
場所をよく選んで、できれば登山者にぶつからないように登山道以外の安全なルートで遊んでください。
一旦滑り出すと止まるために両足を突っ張りますが、その時には両足を起点にして上半身が下を向きます。すると頭から滑り落ちますから立木や岩に激突となります。
お知らせ
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Facebook「大山プロガイド協会」
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