大山 | 大山プロガイド協会

大山夏山登山道は、まだ積雪期。基本的に雪上歩行のため12本爪アイゼンが必要です

山頂碑 (撮影 山岳ガイド勝部利久様、佐々木淳一様)(2022.03.30 休暇村 奥大山)
山頂碑 (撮影 山岳ガイド勝部利久様、佐々木淳一様)(2022.03.30 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
27℃
9℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴時々曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

3月30日(水)現在の大山夏山登山道の天気ほか
午前9時の大山寺の天候 晴れ 気温12℃ 微風
お昼12時の山頂の天候 晴れ 気温2℃ 微風

■概況
大陸方面から低気圧に伴う前線が近づいており、31日は雨が降りそうです。
この春先の天候の特徴としては高気圧と低気圧が交互にやってくるため、天候や気温ともに周期的に変化します。
今日の場合も午後より太陽の周りに虹色の光の輪が見られました。
これは日暈(ひがさ)またはハロと言われるもので、天候が下り坂の時のサインです。
低気圧や前線が接近して来ると空高い所から空気が湿ってきて薄い雲ができます。
よく「たかぐもり」とか言われる現象です。
この薄い雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折して丸く見られます。

登山道の状況

3月30日(水)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(情報は勝部利久・佐々木淳一ガイドより提供)

登山道の状態ですが、登山口から山頂避難小屋までの間は所々で地面が露出していますが、基本雪の上と考えてください。
まず登山口から3合目付近までは雪のある所と無い所が交互に出てきます。
3合目を過ぎると5合目の上の行者分岐までは雪の上です。
分岐付近が少し地面が露出していますが、ここは抜け穴にご注意を。
あとは7合目上の草鳴社ケルン前後では雪が一部無くなります。
8合目から上の木道はほとんど雪が消えてます。
従って標高1600m付近からはアイゼンを外したほうが歩きやすいです。

■鳥取県の中部地方にある三徳山についての情報です。
今月に入り2回大山プロガイド協会のメンバーが登山道整備に入りました。
危険な折れた枝の除去、ロープと防護ネットの張り直し、看板の設置など実施して危険個所を整備して、4月1日に三徳山開山法要が執り行われる予定です。
この日より悪天候以外は一般のお客さまも入山できます。
カズラ坂の上付近で土砂崩れのため、昨年までとは違う迂回路がありますのでご注意を。

ここ最近は尻セードをするのにヒップソリといってお尻の下に敷いて滑る遊びが
雪山でも流行っていますが、片手で道具を持つともう片方の手しか空いてない訳ですからいざという時の滑落停止が出来ません。
雪の状態と場所をよく選んで登山者にぶつからないように登山道以外の安全なルートで遊んでください。
昨シーズンも今シーズンも立ち木にぶつかり大怪我を負った登山者がおられます。

登山装備

雪のある冬山に準じた装備が必要です。12本爪のアイゼンが必要です。

注意点

・現在も厳冬期同様に12本爪のアイゼンが必要です。
春山だから軽アイゼンとか最近流行のチェーンアイゼンで十分登れるなんて考えないでください。
例えば今日の雪ですと基本のキックステップが出来ればアイゼンは不要なんですが、なかなか基本をマスターして山に来られる方は少ないです。
そうするとアイゼンに頼ってしまいがちなんですが、平たい場所ならいざ知らず、急斜面の登山ですので、軽アイゼンでは下山の時にかなり技術を要します。
チェーンアイゼンでも同様です。すでに登りでグリップしていないことが分かっていながら無理して登っています。。
もちろん運動靴、スニーカーなど論外です。登るにつれて靴の中に水がしみ込んできて、山頂についた時点では足が冷たくなっている、ということは人にもよりますが凍傷になりかねません。
積雪期の大山を甘くみてはいけません。
適切な装備で安全な登山を心がけてください。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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