甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

雪解けの状況により通行注意。まだピッケル、前爪有りのアイゼンが必要な状況です

小屋より下でも凍結がありチェーンスパイクなどが必要(2022.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
小屋より下でも凍結がありチェーンスパイクなどが必要(2022.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候や自然
4/24 気温は12.2℃(12:00)。
今日はどんよりとした曇り空の七丈小屋です。
日差しは無く、気温の割には肌寒く感じます。

4/23 朝の七丈小屋の気温は+3.6(5:00)でした。
朝から気温の高い状態が、昨日から続いています。融雪がすすみ、雪のコンデションが非常に悪くなっています。

4/22 朝の七丈小屋の気温は+3.8℃でした。
雨が上がり、風は時折強く吹きますが、すっきりと晴れ渡りました。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
※小屋から山頂までは、まだまだ残雪豊富です。
引き続きピッケル、前爪有りのアイゼンが必要な状況です。

■黒戸尾根登山道の様子
4/23小屋番交代で入山しました。
麓はすっかり季節が移り変わり、春を通り越して初夏の陽気でした。
新緑や、足元にたくさん咲く カタバミ カタバミ を眺めて、汗をかきながらの入山となりました。
刃渡りを越えるまでは、日陰に所々雪が残る程度になりました。
刀利天狗から先の黒戸山のトラバース付近はまだ残雪が豊富で、気温が高い時は不意に大きく踏み抜く箇所がありました。
踏み抜いたはずみに足を痛めたり、谷側に転げ落ちたりしないようお気を付け下さい。

刀利天狗直下の鎖場付近の落石がありました。小屋WEBに画像があります。
大きな大人の胴体位の大きさの岩が、ハシゴ脇に落ちていました。
毎年この時期は雪解けの水で地面が緩み、思いがけない大きさの岩が不意に落ちて来ることがあります。

前述の刀利天狗直下、五合目先の岩場付近、小屋手前の核心となる、屏風岩の鎖場付近は特に用心して、あまりその場に留まらずに、できる限り静かに速やかに通過するようにして下さい。
張り出した大きな岩の上に飛び乗ったり、岩に手を掛けて全体重を乗せて引き寄せると、簡単に岩が抜ける場合があります。
自分はもちろん、他の登山者を危険にさらす事の無いよう、ご用心下さい。

4/22、お泊まりのお客様は黒戸山のトラバースで、ズボズボ足が潜ってしまい、かなり苦戦をして到着されました。
コースタイムよりも時間がかかることを想定に早出を心がけるようお願い致します。

4/22 核心部のルンゼのルートに関して記載させていただきます。
※小屋web 4/22にルンゼの画像があります。参照下さい
雪溶けとともにルートの選択が難しくなってきました。
昨年よりも雪溶けが遅く、現時点では、冬ルートを利用していただくようにお願いします。
植生や岩も露出しはじめており、冬ルートも決して歩きやすい状況ではありませんので、慎重に通過してください。
また、ルンゼを下る際に夢中になって下り過ぎてしまうケースも多いようです。
冬ルートへの入り口をしっかり確認していただいて、慎重に下山されるようお願い致します。
気温が高い日に出発が遅ければ遅いほど、雪の状態は悪くなります。アイゼンに雪がつき、非常に歩きになります。
また、テント泊を予定されている方はテン場はまだ雪に覆われた状態ですので、必ずスコップを持参してください。
雪のコンディションがとても難しい季節です。気を引き締めて計画的入山されるようお願い致します。

登山装備

3000m級山岳の雪のある登山装備が基本です
前爪のあるアイゼン、ピッケルは必携
防寒防水対策はしっかりと油断ないように。
厳冬期の防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter

・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。

■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖中です。6月上旬頃まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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