大山 | 大山プロガイド協会

大山は残雪が残る箇所があるもののアイゼンは不要。今後は十分な飲料水の携行を。ブユ対策も必要

山頂付近(2022.05.29 休暇村 奥大山)
山頂付近(2022.05.29 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
27℃
9℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴時々曇
30℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

暦の上で5月5日は「立夏」(りっか)と言われ、夏の兆しが見え始める頃という意味です。
この二十四節気ですが、季節の移り変わりを知るために1年を15日間ごとに24に分けたものです。
立夏は、ちょうど春分と秋分の中間あたりになります。
暦の上では夏でも、本格的な暑さはまだまだ先で、青々とした新緑が目にまぶしい季節になりました。

奥大山の鏡ヶ成では、ようやく八重桜が咲き始めています。
鏡ヶ成では午前7時の気温が5月1日が1℃、2日が2℃、3日が3℃、4日が6℃、今朝が9℃と徐々に暖かくなっています。

登山道の状況

■5月5日(木曜日)現在の大山ユートピアの情報
今年の積雪量ですが、ほぼ例年並みには降りましたが、3月に入り、暖かい日が続き融雪が早まりました。
ユートピアコースにおいても谷筋には残雪があります。登山道にはほとんど残っていません。
毎年最後まで残るのが中宝珠越から上宝珠越に至る登山道の途中ですが、ここも今年は非常に少なく、わずかに残る程度で、もちろんアイゼンは不要です。

大山プロガイド協会の有志のガイドが登山道の整備に入りましたが、治山道路から下宝珠越に向けて登り始めてすぐに杉の大木が根っこから倒れています。
倒木処理をして横を通れるように整備しました。
また下宝珠越から中に向けて歩き始めると倒木がありましたが、これは持参したチェーンソーで通れるように整備しました。
ここ以外にはさほど通行できないほどの場所はありません。

上宝珠越の手前のガレ場ですが、昨年と同じような状態です。
かと言っていつ崩れるかわかりませんので、通行の際は充分にお気を付けください。

■夏山登山道の残雪状況
所々に残雪がありますが、もうアイゼンは不要です。
気温も高いので、いわゆるくされ雪ですし、距離も短いので注意して通れば問題はないと思われます。

登山装備

登山装備が基本です

雪が無くなると今度は熱中症に注意する時期になってきました。
朝晩は冷え込みますが、日中の気温がかなり上がり暑くなるので、持参する飲料水にはお気を付けください。
出来れば500ペットで3本はお持ちください。
水分3本のうち必ず1本は水にしておけば、飲用だけでなく怪我をした時の洗浄にも使えます。

これからの時期は蒸し暑くなるとブト、ブユとか言われますが大量に発生してきます。
口の中、目の中にまで入り込んできますので虫よけ対策をしてください。
よく防虫ネットを被って歩いている方を見かけますが、視野が見にくくなり、非常に危険です。
休憩時にのみ使用するようにしたほうが安全です。
少しでも野外でのリスクは避けるようにしましょう。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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