大山 | 大山プロガイド協会

大山夏山登山道では四合目でダイセンミツバツツジが、七合目あたりからイワカガミが見られます

山頂付近(2022.05.29 休暇村 奥大山)
山頂付近(2022.05.29 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
曇のち晴
18℃
10℃
明後日
27℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 16:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち晴
20℃
11℃
明後日
27℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■5月29日(日)現在の大山夏山登山道などの自然情報
前日の28日も非常に暑く、この29日も引き続き暑い日でした。
ちなみに登山口付近で午前8時で18℃と標高750mにすれば高いです。
また米子市内では昼間に30℃を超える場所があったようです。

一日の最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上が「真夏日」、35℃以上が「猛暑日」と言われています。
この日は日本の北方には低気圧があり、南の太平洋上には梅雨前線。
間に挟まれており、やや日本海の低気圧のほうが勢力が強いため、山陰地方では大陸から冷たい空気が吹き込んできて、風は冷たく心地よい風でした。

登山口付近でのお花もたくさん咲き始め「オドリコソウ」「ミヤマヨメナ」「シャガ」「 タニウツギ タニウツギ 」など。
登山道沿いにも1合目付近から「 ギンリョウソウ ギンリョウソウ 」が見え始め、「ユキザサ」「チゴユリ」「ダイセン ミツバツツジ ミツバツツジ 」が4合目付近で見頃です。

7合目を過ぎると「 イワカガミ イワカガミ 」が見え始めますが、下山時に石室方面に少し回り道をして、左手の大沢をのぞき込むと素晴らしい群落が見られます。

登山道の状況

■5月29日(日)現在の大山夏山登山道など近隣の山の情報
・大山夏山登山道
登山道自体にに危険個所はありません。

・5月25日の烏ヶ山(1448m)の様子
花の様子は大山夏道とほぼ同じです。
分岐付近では「ダイセンクワガタ」の花芽が立ち上がってきました。
キャンプ場ルートも危険個所はありませんが、ロープ場と岩場が従来と同じ状態で危険ですので、注意して通行してください。
またやや遅れておりますが、キャンプ場ルートにおいて、広葉樹林帯を維持できるように
森林整備作業が始まります。
まだ林業が盛んだった頃に、ブナを切り倒してスギなどの針葉樹を植林した林を自然の形に戻すための整備です。
すなわち烏ヶ山が「水の山」と言われることを自然のままに維持する整備作業です。
看板を掲示していますので、登山される方は安全管理のためにぜひともご協力くださ
い。
ただし土日祝日は作業を行いませんので、通行可能です。


・那岐山
今の時期の一番のお勧めは岡山県と鳥取県の県境に位置する那岐山(1255m)です。
両県からの登山道も整備されており、山頂付近まで登ると「 サラサドウダン サラサドウダン 」が見られます。
ちょうどここ何日かで咲き始め、山頂からは西方面の滝山(1197m)Iに向けて縦走路が整備されています。

登山装備

■装備
・大山登山
登山装備が基本です。
これからの時期の登山は天候が変わりやすく、一日の温度差が大きくなりますので、服装にはご注意ください。
寒いぐらいでスタートしないと歩いていると汗をかいてしまい、山頂では寒くなります。

・ブト(ブユ)などの害虫が出てくる時期でもあります。
出来るだけ虫よけスプレーで対応してください。ネットとかを被ると視界が狭くなり、前が見にくくなるので、休憩時の使用程度に留めたほうが安全です。
私たちプロガイドが使っているのは、「ハッカ油」が効果があり、お勧めです。
ただ目に入ると目が火事になりますのでご注意を。
帽子などに振りかけても効果があります。
昔ながらの蚊取り線香をザックにつけるのも効果があるようです。
通常の普通サイズより、携帯サイズの小さめもあります。

注意点

これからの時期の特に注意することは持参する水分量です。
マスクの着用について政府より野外の運動について新しい指針が出ましたが、マスクをしたまま登ると熱中症の危険性が高まります。
状況に応じて対応してください。
500ミリペットボトル換算で、健康飲料+お茶+水の計3本は最低お持ちください。
たくさん持てばそれだけ重くなるのは当たり前ですが、命には代えられません。
登山当日が暑くなりそうであれば、健康飲料をもう1本で計4本は必要です。

この健康飲料というのは「経口補水液」です。
その他、塩とか干し梅、レモンの輪切りをパックに入れるとか、いろいろと皆さんで工夫しておられるようです。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

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