山頂付近の紅葉は終わり、徐々に標高を下げてきています
天気・気温
山と周辺の状況
・10日前と比べて一気に秋が深まり気温が下がりました。山頂付近の紅葉は終わり、徐々に標高を下げてきています。
・土合駅先の土合踏切が工事のため全面通行止めになります(①10月18日の19時から翌19日の午前2時まで ②10月19日の19時から翌20日の午前2時まで ③10月20日の19時から翌21日の午前2時まで)。歩行者以外は緊急車両も通れません。下山遅れや前夜入りなど上記の時間は通行できませんのでご注意ください。
※茂倉岳避難小屋は改修工事中のため11月4日まで利用不可です。トイレ、テントも使用出来ません。水場のみ利用可ですが、枯れることはあります。
登山道の状況
先日、山頂付近では降雪が確認されました。登山道はまだ凍結や積雪はありませんが、雲やガスで日差しが遮られると寒く感じます。雨風が吹けば体感温度はさらに下がって低体温症のリスクが高まります。下界と異なり我慢すれば大丈夫という場所ではないことを頭に入れ、天候の確認、装備、計画はしっかりと行いましょう。週末に天神尾根をパトロールした際には雨天で強風にもかかわらず軽装備の登山者や午後から山頂を目指す人など遭難予備軍が大勢いました。時間と状況で引き返すよう声掛け注意しました。
■天神尾根
・天神尾根は連休中や週末は非常に混み合います。9時までには登山開始できるよう、また13時には下山開始できるよう行動するのがお勧めです。
・熊穴沢避難小屋から上部300mの区間が転倒滑落による事故多発エリアです。特に下山時、避難小屋が見えてくる頃が疲労と気が抜けて事故が起きやすくなります。最後まで慎重に!
■田尻尾根
・登山道は赤土で滑ります。下部では重機が動いています。通行注意。
・大雨の時は沢が増水して道が無くなることがあります。
■西黒尾根
・岩場は急で下山時の事故が多いコースです。上部はなだらかですが途中から急な鎖場で足場の岩も滑りやすいため要注意!岩場のルート確認のためにもまずは登りでの利用を推奨します。
■巌剛新道
・沢地形の通過は足場が狭いので滑落に注意。樹林内は濡れている石など西黒尾根より滑りやすく歩きにくいコースです。雨の翌日は水が流れ込むため靴が濡れます。
■一ノ倉沢
・雪渓が非常に良くない状態で残っていて、高巻きの下降点も不安定なため、テールリッジ末端まで行けずに引き返す方が多いです。十分注意が必要な状態です。
■新道・旧道
・旧道芝倉沢の直前に道が抜け落ちた箇所、崩壊した沢があり通行が危険な状態です。
・携帯電話も圏外で通行は慎重を要します。
■馬蹄形縦走路・主脈縦走路
※茂倉岳避難小屋は改修工事中のため11月4日まで利用不可。トイレ、テント場も使用出来ません。水場のみ利用可(枯れる事はあります)。
・ルート上に異常はありません。ジャンクションピークから茂倉岳の間は笹で足元が見えにくい区間があります。
・清水峠付近の送電線巡視路に迷い込まないように地図で確認しましょう。
・先日、清水峠付近の水場を確認したところ、新潟側の水場(細い沢)は完全に枯れていました。土合側の水場も水量は少ないですが、さらに進むと沢がいくつもあるので汲むことはできます。しかし、清水峠から離れていってしまうため20分以上かかります。水質も不安定なため持参したほうが無難です。
・蓬峠の水場のほうが、土合側、土樽側ともに水量は安定しています。
■一ノ倉岳
・縦走路の一部が崩壊しています。反対側に笹を刈って迂回路を作ってあります。崩壊部分は転落の恐れや落石を誘発する恐れがあるため(下部に岩登りルートもあり)迂回路を利用してください。
登山装備
・山頂付近は朝晩氷点下になる事もあり日中でも悪天候なら低体温症のリスクもある時期です。しっかりとした防寒装備を携行してください。
・日帰りでも飲料水は1.5〜2Lあると安心です。小屋番が不在の時は水を買うこともできません。
・熊の目撃情報が増えています。熊鈴などで対策しましょう。天神尾根、熊穴沢避難小屋付近で熊の目撃が多くなっています。
・下山を視野に入れたペース配分を心がけましょう。鎖場で混み合う事も考慮して13時までに下山を開始すると安心です。
・日没も早まってきました。18時には樹林内は暗闇です。下山が遅れる場合も考慮し日帰りでもヘッドランプは必ず装備してください。スマホのライトでは遠くを照らせず不十分です。
・天候の急変に対応できる装備で入山してください。晴れの予報でも急変しやすい谷川岳ではレインウェアは必携です。
注意点
・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
お知らせ
登山指導センターの休憩舎は24時間利用可能ですが、指導センター前のパイプの湧水は止まることがあります。トイレの手洗いの水も水質は同じです(水槽からのオーバーフローが外のパイプから出る仕組みです)。
■施設等の状況
・肩ノ小屋は、荷上げなどで小屋番が不在の場合があります。不在時は水の入手も出来ませんので注意してください。
・宿泊予定の方は、事前予約が必要です。
・荷上げ中は基本的に電話に出られませんので時間をずらすなどしてお掛け直しください。
昨年の今頃の様子は?
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
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天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
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谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽