谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

山頂付近の紅葉は終わり、徐々に標高を下げてきています

(みんなの登山記録 yamakichi さんの投稿から)(2022.10.27 yamakichi さん)
(みんなの登山記録 yamakichi さんの投稿から)(2022.10.27 yamakichi さん)
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天気・気温

10/11(火) センター前 7:00現在、曇り。気温11℃。
みなかみ町の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
6℃
明後日
晴のち雨
23℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月14日 4:00発表
前橋市の天気予報
明日
曇時々晴
25℃
11℃
明後日
晴時々曇
25℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月14日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

・10日前と比べて一気に秋が深まり気温が下がりました。山頂付近の紅葉は終わり、徐々に標高を下げてきています。
・土合駅先の土合踏切が工事のため全面通行止めになります(①10月18日の19時から翌19日の午前2時まで ②10月19日の19時から翌20日の午前2時まで ③10月20日の19時から翌21日の午前2時まで)。歩行者以外は緊急車両も通れません。下山遅れや前夜入りなど上記の時間は通行できませんのでご注意ください。

※茂倉岳避難小屋は改修工事中のため11月4日まで利用不可です。トイレ、テントも使用出来ません。水場のみ利用可ですが、枯れることはあります。

登山道の状況

先日、山頂付近では降雪が確認されました。登山道はまだ凍結や積雪はありませんが、雲やガスで日差しが遮られると寒く感じます。雨風が吹けば体感温度はさらに下がって低体温症のリスクが高まります。下界と異なり我慢すれば大丈夫という場所ではないことを頭に入れ、天候の確認、装備、計画はしっかりと行いましょう。週末に天神尾根をパトロールした際には雨天で強風にもかかわらず軽装備の登山者や午後から山頂を目指す人など遭難予備軍が大勢いました。時間と状況で引き返すよう声掛け注意しました。

■天神尾根
・天神尾根は連休中や週末は非常に混み合います。9時までには登山開始できるよう、また13時には下山開始できるよう行動するのがお勧めです。
・熊穴沢避難小屋から上部300mの区間が転倒滑落による事故多発エリアです。特に下山時、避難小屋が見えてくる頃が疲労と気が抜けて事故が起きやすくなります。最後まで慎重に!
■田尻尾根
・登山道は赤土で滑ります。下部では重機が動いています。通行注意。
・大雨の時は沢が増水して道が無くなることがあります。
■西黒尾根
・岩場は急で下山時の事故が多いコースです。上部はなだらかですが途中から急な鎖場で足場の岩も滑りやすいため要注意!岩場のルート確認のためにもまずは登りでの利用を推奨します。
■巌剛新道
・沢地形の通過は足場が狭いので滑落に注意。樹林内は濡れている石など西黒尾根より滑りやすく歩きにくいコースです。雨の翌日は水が流れ込むため靴が濡れます。
■一ノ倉沢
・雪渓が非常に良くない状態で残っていて、高巻きの下降点も不安定なため、テールリッジ末端まで行けずに引き返す方が多いです。十分注意が必要な状態です。
■新道・旧道
・旧道芝倉沢の直前に道が抜け落ちた箇所、崩壊した沢があり通行が危険な状態です。
・携帯電話も圏外で通行は慎重を要します。
■馬蹄形縦走路・主脈縦走路
※茂倉岳避難小屋は改修工事中のため11月4日まで利用不可。トイレ、テント場も使用出来ません。水場のみ利用可(枯れる事はあります)。
・ルート上に異常はありません。ジャンクションピークから茂倉岳の間は笹で足元が見えにくい区間があります。
・清水峠付近の送電線巡視路に迷い込まないように地図で確認しましょう。
・先日、清水峠付近の水場を確認したところ、新潟側の水場(細い沢)は完全に枯れていました。土合側の水場も水量は少ないですが、さらに進むと沢がいくつもあるので汲むことはできます。しかし、清水峠から離れていってしまうため20分以上かかります。水質も不安定なため持参したほうが無難です。
・蓬峠の水場のほうが、土合側、土樽側ともに水量は安定しています。
■一ノ倉岳
・縦走路の一部が崩壊しています。反対側に笹を刈って迂回路を作ってあります。崩壊部分は転落の恐れや落石を誘発する恐れがあるため(下部に岩登りルートもあり)迂回路を利用してください。

登山装備

・山頂付近は朝晩氷点下になる事もあり日中でも悪天候なら低体温症のリスクもある時期です。しっかりとした防寒装備を携行してください。
・日帰りでも飲料水は1.5〜2Lあると安心です。小屋番が不在の時は水を買うこともできません。
・熊の目撃情報が増えています。熊鈴などで対策しましょう。天神尾根、熊穴沢避難小屋付近で熊の目撃が多くなっています。
・下山を視野に入れたペース配分を心がけましょう。鎖場で混み合う事も考慮して13時までに下山を開始すると安心です。
・日没も早まってきました。18時には樹林内は暗闇です。下山が遅れる場合も考慮し日帰りでもヘッドランプは必ず装備してください。スマホのライトでは遠くを照らせず不十分です。
・天候の急変に対応できる装備で入山してください。晴れの予報でも急変しやすい谷川岳ではレインウェアは必携です。

注意点

・土合駅は登山用での駐車は禁止です。
・指導センター先のゲート周辺は緊急車両や救助隊のスペースとなっていますので一般車の駐車はご遠慮ください。
・登山届を出さない人もいるようですが、万一の際の迅速な救助のため、また救助隊のリスク軽減のためにも計画書(登山届や登山カード)は必ず提出してください。
・一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。

お知らせ

登山指導センターの休憩舎は24時間利用可能ですが、指導センター前のパイプの湧水は止まることがあります。トイレの手洗いの水も水質は同じです(水槽からのオーバーフローが外のパイプから出る仕組みです)。

■施設等の状況
・肩ノ小屋は、荷上げなどで小屋番が不在の場合があります。不在時は水の入手も出来ませんので注意してください。
・宿泊予定の方は、事前予約が必要です。
・荷上げ中は基本的に電話に出られませんので時間をずらすなどしてお掛け直しください。

昨年の今頃の様子は?

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30

身体が暑さに慣れていない時期。水分は多めに持ち、日焼け止めを使うなどの対策を2023.06.06

ジメジメした日が多く、雨で濡れた岩や木道などがしっかり乾かず滑りやすくなっています2023.06.13

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から