大山夏山登山道の紅葉は標高1300m付近まで降りてきています。日没早くライト必携です

天気・気温

山と周辺の状況

■概況
10月23日は二十四節気で言えば、ちょうど「霜降 ( そうこう )」と呼ばれます。
露が冷気によって霜となって降り始める頃という意味ですが、やや時節が遅れています。
ここ4～5日の寒気の流入により一気に紅葉が始まった感じで、霜降は落葉広葉樹が紅葉し始める頃と合致します。
この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼ぶそうです。。

また岡山県北部では、南は瀬戸内海に面して暖かい日が続きますが、北部は
中国山地が横たわっていて、北の方から吹く冷たい風を「 北(きた)けの風が吹く」と言われています。

例年よりも暖かい日が続いたのは、太平洋上の高気圧の勢力が強く、なかなか北からの寒気が入り込めなかったためのようです。

週明けの24日あたりから寒気が入ってきて、気温が下がるようですので、山頂ではもしかすると雪になる可能性もなくはないようです。
防寒具・手袋なども併せてお持ちください。


■紅葉
10月23日現在の大山周辺の紅葉情報です。

・大山夏山登山道　( 勝部利久ガイドより )
紅葉前線は標高1300m付近まで降りてきています。
やはり例年よりも1週間ほど遅れていますが、寒気の流入により一気に紅葉が進んできました。特に5合目あたりのブナの黄葉がこれから見頃になります。

・大休峠　( 佐々木淳一ガイドより )
川床辺りはまだ始まったばかりのようですが、大休峠に向けて少しづつ高度を上げていくと、ちょうど木々の合間から甲ヶ山が左手に見えるあたりから見事な紅葉が見られます。
標高でいえば1100mあたりがピーク少し前ぐらいのようです。

・三徳山
紅葉のピークになるのは11月に入ってからでしょう。
ここは標高が登山口辺りで標高約300m程度と低いためにまだまだこれからのようです。
歩く距離が駐車場から約1000mで標高差が200m程度ですが、数字だけみて油断すると痛い目にあいます。
前半の600mぐらいで200ｍほど登りますので、かなり急坂が続くと思ってください。

・烏ヶ山
サントリーさんによる森林整備作業が天候不順の影響もあり、やや遅れており、
11月初めまでかかりそうです。
何十年も先を見据えた上での「水の山」を守るための作業です。
趣旨をご理解いただき、登山者として協力をお願いいたします。
土日祝日はキャンプ場ルートも通行可能です。平日は新小屋ルートをご利用ください。

登山道の状況

■周辺登山道　大山夏山登山道に大きな支障の連絡はありません

登山装備

■装備
登山装備が基本です。

登山される場合は必ずライトを携行してください。
山ですので途中に何が起きるかが予測できません。その対処のためです。

晴れていても雨具も必携のアイテムです。
これは冷たい風を遮ってくれるので、防寒具の代用として使えます。

防寒具・手袋なども併せてお持ちください。

またテルモス（保温水筒）に熱湯を入れて持参すれば、山頂で暖かい飲み物が飲めます。
最近は保温能力の高い保温ボトルが発売されていますので、色々と情報を集めてみてください。

注意点

■全般に今の時期に注意することは、日没が早いことです。
「秋の日はつるべ落とし」と言われるように釣瓶 ( つるべ ) といって井戸水をくみ上げるために縄や竿などの先につけておろす桶がまっすぐに素早く落ちる様子のように、秋のこれからの時期はたちまち暮れてしまうさまを例えています。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド　（自然公園指導員）　久保昌之
電話 090-7999-2931（携帯）

休暇村　奥大山　　
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1　
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
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