大山 | 大山プロガイド協会

12/3の積雪10cm程度ですがあまり融雪していません(木道の凍結に注意)。次の雪で根雪にになりそう

6合目(撮影 山岳ガイド勝部利久様)(2022.12.21 休暇村 奥大山)
6合目(撮影 山岳ガイド勝部利久様)(2022.12.21 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
11℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候 (12/3)
午前9時の大山寺の天候 晴れ 気温5℃ 微風
お昼12時の大山山頂の天候 快晴 気温-3℃  12~13m/s


季節は二十四節気の「立冬」から「小雪」に変わりました。
木々の葉が落ち、山間部では初雪が舞い始める頃です。
日を追うごとに冷え込みが増し、外は冬の気配。
しかし冬とはいえ、雪も寒さもまだ少しなので11月終わり頃より
「小雪(しょうせつ)」と言われたそうです。
鏡ヶ成でもつい先日11月30日にようやく初雪が舞い、さあそろそろと思いきや、
今の時期に移動性高気圧に覆われると、暖かくなる日が続きます。
予報ではここ1週間は雪が降るほどの冷え込みはなくやや暖かい日が続くようです。

登山道の状況

■12月3日(土)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(勝部利久ガイドよりの情報提供です)
今日現在の積雪量はまだまだ少ないですが、気温が低いためにあまり融けていません。
現在はおよそ10cm程度ですが時間帯によっては木道が凍結しています。
「山が3回白くなると根雪になる。」が地元の言い伝えです。
今回で2回目。ということはあと少しです。

今年も積雪が増えてくると、私たち大山プロガイド協会で青色の目印ポールを立てていきます。
一昨年より鳥取県山岳スポーツクライミング協会も協力してくださることとなり、ありがたいと思っています。

この青ポールは今から20年ほど前から当時の山頂小屋の仙人(?)と始めました。
長年かかって、ようやく認知され始めました。
この青ポールの意味は「山頂までの誘導ポール」ではなく、その先のポールが
見えないほど吹雪いていると、そこで「勇気ある撤退」をするための目印です。
くれぐれも誤解のないようにお願いします。

当然設置する間隔も均一ではありません。ルートがわかりにくい場所はやや密に、見通しのいい直線であればやや広めに設置してあります。
その場所で次のポールが悪天候で見えないぐらいになると、登れば登るほどさらに悪くなります。その判断する目安で考えてください。
従って、意図的に動かしたりしないでください。
常に我々が積雪量により調整をするために登ります。

またよくあるパターンは、山岳会とか個人の方が下山の目印で赤布などをつけた細竹をこれでもかというぐらいに立てていますが、下山時に必ず回収されれば問題ないと思います。
そのまま放置されるのが問題です。
しかし大山での冬の気象条件を決して甘くみないでください。
無理をしないで撤退することも登山です。
こういう主旨で青ポールを立てていることをご理解ください。

くれぐれも「安全な山登り」を楽しんでください。

■烏ヶ山のキャンプ場ルート
森林整備作業のためにご迷惑をお掛けしていました烏ヶ山のキャンプ場ルートが、12月より開放されました。作業終了です。
これは国有林の中の針葉樹を間引いて、落葉広葉樹がさらに伸びていけるようにするための作業でした。
登山道が明るくなり、気持ちがいい登山道になりました。
何年か何十年かすると、もっと素晴らしい風景と、栄養たっぷりな土壌と、
きれいな水がたっぷり流れる「水の山」になると思います。
環境を守ることの大切さを改めて勉強させていただきました。
ありがとうございました。

登山装備

■装備 
冬の登山装備が基本です。降雪、凍結、積雪が想定されます。対応できる装備が必要です

防寒具・手袋なども併せてお持ちください。

またテルモス(保温水筒)に熱湯を入れて持参すれば、山頂で暖かい飲み物が飲めます。
最近は保温能力の高い保温ボトルが発売されていますので、色々と情報を集めてみてください。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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