甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

気温の上がる日中は雪が緩むので足を取られないように。特にリッジ下山時は要注意

小屋から上を見て(2023.02.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
小屋から上を見て(2023.02.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候と自然
2/17 晴れ、気温は-9.5℃(6:00)。
昨日に引き続き無風快晴の朝を迎えている七丈小屋です。
昨日と同じく、今日も日中は暖かな陽気となりそうです。
気温の上がる日中は雪が緩みますので、足を取られないようお気を付け下さい。

2/16 晴れ、気温は2.5℃(12:00)。
無風快晴の清々しい1日の七丈小屋です。
今朝は6時の時点で-9.4℃程でしたが、日が昇ると気温はどんどん上昇し、暖かな陽気となりました。

2/15 気温は-12.2℃(6:00) いいお天気に恵まれて、とても冷え込みました。
昨日、一旦おさまった風が、夜また強まり、再び吹き溜まりができました。
イタチごっこのような除雪作業ですが今日も頑張ります。
装備を万全にどうぞお気をつけてお越しください。

2/14 -8.8℃(4:30) 昨日は夜まで雪が降り続き、15〜20㎝ほどの積雪となりました。
夜から風が強まり、小屋の周辺は再び吹き溜まりができています。

寒さと温かさが交互に訪れる季節になりました。
特に降雪直後は雪の状態をよく見極めてください。
入山者の少ない平日は難易度も上がります。時間にゆとりをもって万全の装備でお越しいただくようお願い致します。

2/13 気温は-2.8℃(6:00) 雪が降りはじめ、気温が高めの朝を迎えました。
昨日は金曜日に積もった雪の除雪作業をしました。
湿雪と吹き溜まりの雪は非常に重く、一日かかりました。
今日は夜まで降雪の予報。再び、まとまった積雪となりそうです。

2/12 気温-4.8℃(6:00)でした。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 積雪があります
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
前爪有りのアイゼン、ピッケルを忘れずご用意してお越しください。

2/16 山頂までの登山道の様子を見に行きながら、八合目~九合目の危険箇所に注意喚起の看板を設置してきました。
今年は雪が少なく、2月の半ばにしてようやく冬のルートが通れるようになりました。
両サイドが切れ落ちたリッジや、足を滑らすと大きく滑落する恐れのある箇所がありますので、特に下山時は集中を切らさないよう注意が必要です。
小屋~七合五勺の間が最も積雪量が多く、トレースを外すと腿くらいまで雪に潜りますが、次の降雪があるまでは全体的に快適に登れる状態です。

2/14 朝一で山頂の様子を見てきましたので参考にされてください。
風が強く、週末のトレースはほぼなくなり、ワカンを使って7合5尺までのラッセルとなりました。
8合目までは、雪は風で飛ばされていました。
8合目から先はアイゼンに変え、吹き溜まりの箇所はラッセルをしながら山頂まで登りました。
通常夏道として使われているルートから冬道のルートに切り替わっています。
下山時もトレースが消えている箇所が多く、通常よりも時間がかかりました。

2/11 入山したときの小屋までの状況です。参考にされてください。
足首から脛ぐらいの積雪で、5合目をすぎると吹き溜まりの箇所がありました。
土曜日は入山者が少なかったのではしっかりとしたトレースになっていません。
時間に余裕をもって、装備を万全に入山されるようお願い致します。

登山装備

3000m級山岳の冬季登山装備が基本
前爪有りのアイゼン、ピッケル必須。万全の防寒対策で
降雪しているためトレースはリセットされそう。ラッセルになると思います。ワカンも必要なことがあります

テント泊を予定されている方はスコップを必ずお持ちください。

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。
装備を万全に余裕をもった計画でお越しいただくようお願い致します。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

■マウンテンタクシー
2022年の運行は終了いたしました

■2022年(令和4年)南アルプス林道バス 
2022年の運行は終了いたしました

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・現在冬期営業期間です
2022年11月28日(月)~2023年5月28日(日)の宿泊は冬期営業
利用の詳細はこちらを参照ください
https://www.kaikoma.info/winter

■水道は来年の6月頃まで使用できません
冬季は小屋内で備蓄した水を大切に使用していく形になります。
備蓄した水量に限りがあるため、小屋泊、テント泊以外のお客様は各自で水をご用意していただくことにご協力をお願いいたします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー」この冬、まだ見ぬ世界へ!
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
※ツアーのお問い合わせ、お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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