「魚上氷」の時期ですが、大山はまだまだ厳冬期です。積雪量もまだまだこれから増えます
天気・気温
午前9時の大山寺の天候 雪 気温-4℃ 風速5~8m/s
午前11時の7合目の天候 霧 気温-9℃ 風速約10m/s
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
2月15日水曜日 大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(佐々木淳一ガイドよりの情報提供)
暦の上では立春を過ぎて春が近いのですが、実際はこれから2月末にかけてが一番冬の寒さが厳しい時期になってきています。
『魚上氷』・・・湖や川などの水もに張っていた氷が割れ、泳いでいた魚が跳ね上がる頃という意味で、水の中でも春の訪れを感じられる頃という時期になったということですが・・・。
大山付近の実際の天候は、これからが一年中で一番寒さが厳しくなる頃です。積雪量もまだまだこれから月末にかけて増えてきて、気温もまだ下がる予報です。
先日も大山で滑落事故(当初は滑落という表現でした)が全国ニュースで放映されましたが、ご無事で何よりです。
前回のレポートでもお知らせしましたが、最近は「尻セード」からヒップそりなど、滑り降りることが遊びとして流行ってきました。
しかしその日の積雪の状態などで条件が都度違いますし、気軽に沢を滑り降りることはお止めください。特に尻セードをするときは、アイゼンとかスノーシューを外さないと、いざ止まろうとするとアイゼンが引っ掛かって、足首を痛めたり、足を中心に頭が下方向に回転して、立木にぶつかるという遭難事故に繋がってしまいます。
その判断が出来る方と一緒に遊ばないと、昨年も尻セードで事故があり、大怪我をされました。
前回は出来たのに・・・とのことで尻セードをするのですが、山の状態は必ず前回と同じということはあり得ません。
またヒップソリも登山道での使用は控えてください。せっかく作られたステップが無くなってしまいます。必ず登山道の横とか、登山者に迷惑がかからないような場所で楽しんでください。
以前のようにグリセードが出来る方をほとんど見かけなくなりました。これが出来る方はある程度の判断が出来ますので、正しいグリセードを習得して遊んでみるのもいいかもしれません。
天候の落ち着いている時の大山は、非常に魅力的な山ですが、それは厳冬期の装備を持って登ることが必要条件です。中途半端な装備で気楽に登れる山ではありませんのでご注意ください。
今の時期の大山は一度荒れると南アルプスよりも厳しい条件となります。くれぐれも単独登山は避けて無理のない行動をしてください。
大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
Facebook「大山プロガイド協会(https://www.facebook.com/profile.php?id=100057621962155)」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
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またはフェイスブック「大山プロガイド協会」より
登山道の状況
夏山登山道ルートにおいては5合目から6合目より上になると、一気に西風が強くなり、条件がまったく異なり厳しくなります。6合目辺りで状況を見ながら判断をした方がいいと思われます。
個人の経験上、荒れた天候の時は南アルプス辺りと同等あるいはそれ以上の厳しい条件となりますので、標高が低いからと侮らないでください。
■青色の目印ポール
6合目から上では青色の目印ポールを立てています。これは山頂までの誘導のためのポールではありません。
猛吹雪でホワイトアウトになった時に、その先のポールが見えないと、それ以上登らないでください。
「これ以上登っては危険です。」という意味の青ポールです。
登山装備
■装備 厳冬期雪山装備が基本
厳冬期の大山は夏と大違いで大変に危険な山になります。
日帰りの予定であってもビバークできるだけの装備と非常食は必ずお持ちください。
必ず前爪のついた12本アイゼンをお持ちください。
某メーカーより前爪のついた10本アイゼンが安価で販売されていますが、爪自体が短いので、これは軽アイゼンと同じと考えてください。
テルモス(保温水筒)に熱湯を入れて持参すれば、山頂で暖かい飲み物が飲めます。
最近は保温能力の高い保温ボトルが発売されていますので、色々と情報を集めてみてください。
注意点
無理をしないで「勇気ある撤退すること」も登山です。
行けるところまで行ってみてダメなら引き返そうというのが一番危険なパターンです。
お知らせ
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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