今月に入りほとんど雪が降ることなく一気に気温が上昇。しかし、装備は冬の装備で登山してください。
天気・気温
お昼12時の山頂の天候 快晴 気温4℃ 微風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
3月10日金曜日の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(佐々木淳一ガイドよりの情報です)
今月に入りほとんど雪が降ることなく、一気に気温が上昇。春に突入という言葉がぴったりとくるぐらいになりました。
3月6日から『啓蟄』で、春分までの期間がこう呼ばれます。大地が暖まり冬眠をしていた虫たちが、春の訪れを感じて巣穴から出てくるころと言われています。
しかし『凍て返る』(いてかえる)とか『寒の戻り』と言われるように、春の暖かい日が続いている中で、低気圧が通り過ぎた後に典型的な冬の西高東低になり、一時的に寒くなることが多々あります。
道の駅などに行くと、春の山菜がたくさん並んでいて春真っ盛りという季節にもなってきました。
登山道の状態ですが、かなり緩んで歩きにくい場所があります。
また2合目を過ぎたあたりから5合目を過ぎる付近までは抜け穴がありますので、特に下山では注意してください。
この辺りのブナ林を歩くとブナの根元が大きく融けています。これは『根開き(ねびらき)』と言われる現象で春の代名詞です。雪は白色で太陽の光を反射しますが、木肌はやや黒っぽいために太陽光の熱を吸収します。そのために樹木の根元が早く融けて大きく穴が開いたようになります。
また樹木が吸い上げる水が外気よりも暖かく、根っこの周りの温度が高くなるために、この根開きが見られます。
大山登山をされる方へのお願いですが、8合目から上の木道を歩く際は必ずアイゼンを外してください。あるいは木道の両側の雪の上を歩くようにしてください。
今年の木道の傷み具合は過去最悪と言っていいぐらいに傷んでいます。同時に避難小屋に入る際もアイゼンを外すように掲示されています。当然緊急時はそのままで構いませんが、通常はマナーとして外しましょう。
アイゼンをはいたままコンクリートの上を歩くとアイゼン自体も傷みます。登山をされる方は本来は山で使う道具は大切にしているはずです。
来週13日辺りから例年の気温に戻る予報です。まだまだ雪も降りますので、装備は冬の装備で登山してください。
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またはフェイスブック「大山プロガイド協会」より
登山道の状況
夏山登山道ルートにおいては5合目から6合目より上になると、一気に西風が強くなり、条件がまったく異なり厳しくなります。6合目辺りで状況を見ながら判断をした方がいいと思われます。
個人の経験上、荒れた天候の時は南アルプス辺りと同等あるいはそれ以上の厳しい条件となりますので、標高が低いからと侮らないでください。
■青色の目印ポール
6合目から上では青色の目印ポールを立てています。これは山頂までの誘導のためのポールではありません。
猛吹雪でホワイトアウトになった時に、その先のポールが見えないと、それ以上登らないでください。
「これ以上登っては危険です。」という意味の青ポールです。
登山装備
■装備 厳冬期雪山装備が基本
厳冬期の大山は夏と大違いで大変に危険な山になります。
日帰りの予定であってもビバークできるだけの装備と非常食は必ずお持ちください。
必ず前爪のついた12本アイゼンをお持ちください。
某メーカーより前爪のついた10本アイゼンが安価で販売されていますが、爪自体が短いので、これは軽アイゼンと同じと考えてください。
テルモス(保温水筒)に熱湯を入れて持参すれば、山頂で暖かい飲み物が飲めます。
最近は保温能力の高い保温ボトルが発売されていますので、色々と情報を集めてみてください。
注意点
無理をしないで「勇気ある撤退すること」も登山です。
行けるところまで行ってみてダメなら引き返そうというのが一番危険なパターンです。
お知らせ
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
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