甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

厳冬期過ぎても独特の技術的難しい時期。日曜以降の状況変化は特に注意。体力+技術+装備を整えて

山頂方面の様子(2023.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
山頂方面の様子(2023.03.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候と自然
3/17 晴れ、気温は-2.1℃(6:00)。
今朝も穏やかな朝を迎えました。
昨晩少し雪が舞い、小屋の周りは薄っすらと白くなりました。
今は晴れていますが、鳳凰山の上空には笠雲が掛かっています。
お天気はこの後下り坂で、今夜から雨か雪が降り出し、明日土曜日は夕方まで雪の降る予報です。
日曜日以降の登山道の状況は大きく変化しそうです。
積雪情報等は、明日小屋のホームページでお伝え致します。

3/16 晴れ、気温は-0.8℃(6:00)。
この時期としては暖かな朝を迎えました。
眼下には見事な雲海が広がっています。

3/15 -2.1℃(6:00)
昨日よりは寒さが緩み、穏やかな朝を迎えました。
入山者はとても少なく、小屋より上はトレースがありません。
これから気温が4月並みに上がる予報です。融雪がすすみますので早めの行動を心がけてください。

※13日より、マスクの着用が任意とさせていただき、小屋の掲示も変えさせていただきました。
引き続き、冬期は手洗い水がありませんので積極的な手指消毒をお願い致します。
変わらず、小屋の清潔を保ち、お客様快適にお過ごしいただけるよう、努力していきたいと思います。
皆様のご協力もお願い致します。

3/14 朝の七丈小屋の気温は-6.6℃(6:00)
久しぶりに冷え込んだ朝となりました。昨日はお昼ぐらいまで雪が降り、15㎝ほどの積雪となりました。
湿雪で除雪に苦労しました。
3月に入ってから平日は入山者がとても少なくなりました。
しっかりとしたトレースもありません。
無理のない計画的で時間に余裕を持ってお越しいただくようお願い致します。

3/13 朝の七丈小屋の気温は-0.6℃(5:30)でした。
明け方から雪が降りはじめ、現在、降り方が強まっています。午前中いっぱいまで降雪の予報となっており、明日は寒の戻りとなるようです。

3/12 朝の七丈小屋の気温は-0.4℃(6:00)
気温の高さからか?花粉か?朝靄がかかったような朝でした。
日の出の時間もだいぶ早くなり、春の空気を感じます。
日中、シャーベット状になった雪が凍結し、トイレまでの道のりがとても歩きにくくなっています。充分気をつけてください。
登山道も凍結融解を繰り返し、歩きにくくなる箇所が多くなります。
小屋より上も気温が上がると雪が緩みますので、できるだけ早めに行動していただくようお願い致します。
明日は再びお天気下り坂の予報です。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 積雪があります
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)

3/15 入山したので、小屋までの登山道の様子をお伝え致します。
※登山口~笹ノ平
雪や凍結箇所はほぼ無くなりました。
滑り止めを使わなくても大丈夫です。
笹ノ平付近は泥濘が酷い箇所がありますので、足を取られ無いようご注意下さい。

※笹ノ平~刃渡り
凍結箇所が多数です。
特に八丁坂付近は溶けた雪が凍結してナメ滝状になっています。
非常に滑りやすく歩きにくい状況です。
登りはチェーンアイゼンで登れましたが、下山時は状況によってはアイゼンの方が良いかも知れません。

※刃渡り~小屋
刃渡りを越えると登山道は雪に覆われてきます。
良く踏みしめられてアイゼンが良く効いて歩きやすい状況です。
日中は雪が溶けてダンゴになりやすいので、面倒でもアイゼンに付いた雪はこまめに落とすようにご注意下さい。

朝晩の気温も上がってきて、雪がだんだんとザラメ化してきています。
朝晩はアイスバーン状、日中は腐ったズボスボの雪と、1日の内にコンディションが猫の目のように目まぐるしく変化します。
この時期は厳冬期のような環境の厳しさは薄れてきますが、技術的に独特の難しさがある時期です。
体力、技術、装備をしっかり整えてお越し下さい。

登山装備

3000m級山岳の冬季登山装備が基本
前爪有りのアイゼン、ピッケル必須。万全の防寒対策で

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。
装備を万全に余裕をもった計画でお越しいただくようお願い致します。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

■マウンテンタクシー
2022年の運行は終了いたしました

■2022年(令和4年)南アルプス林道バス 
2022年の運行は終了いたしました

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・現在冬期営業期間です
2022年11月28日(月)~2023年5月28日(日)の宿泊は冬期営業
利用の詳細はこちらを参照ください
https://www.kaikoma.info/winter

■水道は来年の6月頃まで使用できません
冬季は小屋内で備蓄した水を大切に使用していく形になります。
備蓄した水量に限りがあるため、小屋泊、テント泊以外のお客様は各自で水をご用意していただくことにご協力をお願いいたします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■【2023年3月13日以降の対応につきまして】
・マスク着用
2023年3月13日以降の着用は任意。スタッフにつきましても、業務の種類によって着脱をいたします。
・パーテーション
食卓のパーテーションは撤去させていただきます。寝室につきましては設置を継続。
・消毒用アルコールにつきまして
引き続き設置。冬期営業期間は手洗水がありません。ご活用ください。
皆さまのご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

■【2023夏山営業につきまして】
4月1日13時よりご予約の受付を開始いたします。
2023年の夏山営業期間から利用料金の値上げさせていただきます。
よろしくご了承のほど、お願い申し上げます。詳しくはこちらをご覧ください
https://www.kaikoma.info/2023summer

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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