槍沢ルート、飛騨側ルートもとに一部残雪あるも整備入っています。高山植物開花続々開花しています
天気・気温
山と周辺の状況
■天候
7/7 4:30 晴れ 早朝フリースで過ごせる気温です。日の出は4時半頃です。
7/5 10:20 高曇り 風5mとそれほど強くない風が吹いています。稜線はよく見えていて今のところ富士山も見えています。午後から雨予報があり天候は崩れそうな気配です。
夕立や雷の気配あります。それらしき雲が湧く日があります。安全のため15時には小屋着を
■自然
7/6 7月に入り山もいよいよ夏の装いとなって参りました。
新緑が青々としていて美しいです。
7/5 稜線付近 白色や黄色の花咲いています
7/5 槍沢ロッジより
槍沢ロッジから大曲辺りまで
道中ずっと咲いていたのが、
カラマツソウ
カラマツソウ
(唐松草)と
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
(深山唐松)です。
この2つは似ているけれど、よく見ると少し違います。どちらも花火のような形でとても綺麗です。
オオバキボウシ(大葉擬宝珠)は槍沢ロッヂを出てから5分くらいの所では蕾を見つけました。一日花なので、花が咲いた状態を見ることができればラッキーです。
またその近くには
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
(日光黄菅)も咲いていました。まだ数は少ないですが、これからの時期、槍沢ルートでは沢山見られます。
赤沢の辺りまで進むと、今度はクマノミズキ(熊野水木)が咲いていました。
ババ平の辺りでは、シロバナタカネ
グンナイフウロ
グンナイフウロ
(白花高嶺郡内風露)、
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
(白山風露)、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
(深山金梅)が登山道脇に見られます。
ババ平から大曲までの間には、先月から引き続きムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)がまだ綺麗に咲いていました。
大曲からは、黄色いお花達がいたるところで咲いています。
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
(深山金鳳花)と
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
(信濃金梅)です。
その脇には小さくて可愛いアオノ
ツガザクラ
ツガザクラ
(青の栂桜)も咲いていました。
お花の名前を調べていて、漢字にするとまた雰囲気が変わって良いなと思ったので、()に書かせていただきました。所説あると思いますが、「黄色で梅の形に似ているから金梅」や、「花や葉の露が風に揺れて美しいから風露」といった名前の由来を知るのも面白いです。
※槍沢ロッジブログ 7/6に画像もあります
https://www.yarigatake.co.jp/yarisawa/blog/details/11737/
槍沢ロッヂのInstagramでは頻繁にお花をアップしています
https://www.instagram.com/yarisawalodge_official/
7/6 大天井ヒュッテより
大天井ヒュッテの営業初日7月8日です
お問い合わせ等ありましたら、現地電話090-1401-7884までお願いいたします。
なお、こちら山小屋ですので、夜間の電話は緊急時以外ご遠慮ください。
周辺では
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
や
コマクサ
コマクサ
が咲いています
登山道の状況
■登山道
融雪したところでは浮石や落石にも注意が必要です。整備が完了予定の海の記念日頃まで入山は慎重に。
・登山道(槍沢ルート) 7/5
6月上旬の大雨で土砂や岩石が流れ出て、非常に歩きにくくなっていた槍沢の大曲ですが、槍沢ロッヂのスタッフにより問題なく通れるようになってます。
登山道の融雪が進んでいますが、まだ残雪箇所あり
天候により残雪の状態が柔らかくなったり、固くなったりします。
登りに対応できても下りは厳しく状況に変化することもあります。軽アイゼン程度は携行しましょう
槍沢を上がってくるとグリーンバンド~坊主ノ岩小舎までは残雪が二箇所ほどあります。
雪切も適宜行っていますが、天候などによります。特に下りは注意してください。軽アイゼン推奨
稜線直下 ほぼ融雪しました。浮石落石に注意してください
・東鎌尾根 7/5
融雪が進んですが、まだ残雪箇所あり
特にヒュッテ大槍付近には雪渓があります。トラバースとなります。慎重に通過して下さい
・飛騨側 7/6
だいぶ雪解けも進みました
槍平小屋~槍ヶ岳山荘まで ルート上の雪も残り僅かとなりました。
場所としては、飛騨乗越直下に二箇所ある程度。こちらは避けて通れますので完全に夏道を歩くことができます。
登山道自体も大きく崩れている所はありませんでした。
ただし、こちらルートは大雨の日には槍平小屋より下部の沢が渡渉できなくなることもありますのでご注意ください。沢の様子は槍平小屋のTwitterからご覧になれます。
https://twitter.com/yaridairagoya?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Eembeddedtimeline%7Ctwterm%5Escreen-name%3Ayaridairagoya%7Ctwcon%5Es2
※槍平小屋の営業は7月12日からになります。
・南岳方面
中岳に雪渓があります。南岳小屋スタッフが入山しました(営業は7/8から)ので、最新情報をお待ち下さい
■スタッフブログより
6月27日に槍沢ロッヂから槍ヶ岳山荘間を水俣乗越経由で上がってきました。
https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/blog/details/11660/
ルートの状況や画像、お花の開花状況の情報があります
登山装備
3000m級山岳のちょっと残雪を意識した登山装備がよいでしょう。
軽アイゼンは用意しましょう。
最低気温は10℃前後、対応できる防寒具が必要です。
速乾性の衣類(アンダーウエア、靴下なども含めて)
紫外線が強く対策は必須
荷物はすべて防水対策を
安全登山のためにヘルメット推奨
・テントサイトは融雪しました
注意点
■登山届を提出しましょう
お知らせ
■槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)
※槍ヶ岳山荘ほか現地への問い合わせ電話のお時間は20時までにお願いします。
■2023年営業 各小屋の営業期間
槍ヶ岳山荘 4月27日(木)~11月4日(土)
槍沢ロッヂ 4月27日(木)~11月4日(土)
南岳小屋 7月8日(土)~10月14日(土)
大天井ヒュッテ 7月8日(土)~10月14日(土)
岳沢小屋 4月27日(木)~11月4日(土)
■宿泊予約
※各小屋とも宿泊には予約が必要(1名より予約必要)
宿泊予定日の1ヶ月前の朝9時より、WEBか山小屋の現地電話にて受付
例)8月15日にご宿泊の場合、7月15日朝9時より受付開始
・web予約サイト
https://www.yarigatake.net/reservation/
・現地電話
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626 4/27までは0263-35-7200
南岳小屋 090-4524-9448
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
岳沢小屋 090-2546-2100
■2023年営業の詳細については以下を参照ください
宿泊料金、キャンセル、受付ほか掲載があり、利用にあたっては必ず一読下さい
https://www.yarigatake.co.jp/information/
■2023年のオリジナルグッズの販売が始まりました。
昨年の今頃の様子は?
営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27
昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24
融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01
台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06
槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子
槍ヶ岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-2641-1911
- 電話番号:
- 0263-35-7200
- 連絡先住所:
- 長野県松本市埋橋1-7-2