槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

冬山となりアイゼンや雪山装備は必須。槍沢でも降雪があると上部ルートは不明瞭になります

夕日に染まる槍ヶ岳(2023.10.29 槍ヶ岳山荘 )
夕日に染まる槍ヶ岳(2023.10.29 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

10/19(木) 1:00 晴
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち曇
24℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月10日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
6℃
明後日
曇のち雨
22℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月10日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候
10/19 11:00 晴 やや風あり 朝晩は氷点下、日中でも5~6℃程度
昨日、一昨日は穏やかな晴天でしたが、本日は強い風が吹いています
明日から下り坂の予報です。入山は慎重に検討して下さい

10/18 秋と冬の境界線は標高2500メートルくらいでしょうか。
10/17 昨日までの降雪の天候は落ち着き、絶景が広がっています。
10/16 降雪中

・記録
今年2023 初氷9/24 初雪10/4

■自然&概況ほか
・槍ヶ岳山荘
10/15 昨晩から降り始めた雪は、現在16時を過ぎた今も降り続いています。
小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。

・槍沢ロッヂ より
10/18 槍沢はここ数日紅葉のピークで、毎日うっとりするような絶景が小屋前に広がっています。
今朝は朝焼けもきれいでした

10/16 積雪は昨日から変わらず20~25cm程度ですが、吹き溜りの箇所では膝上まであります。
槍ヶ岳山荘と南岳小屋からレポートが出てますが、今は完全な雪山ではなく岩と雪が混じり合い非常に歩きにくく、ルートも不明確です。慎重な判断をお願いします。

■周辺小屋などの利用は営業状況を確認の上、利用して下さい
・営業終了した小屋
殺生ヒュッテ、ヒュッテ西岳、槍平小屋、南岳小屋、大天井ヒュッテの

これからの時期、気温はますます下がり、槍ヶ岳山荘まで辿り付けなかった際の避難先も少なくなります。
より一層慎重なご判断をお願い致します。

登山道の状況

■登山道 
10/19 稜線は「夏ではありません」。積雪や凍結があります
すでに槍沢ルートもグリーンバンドから上には積雪、凍結があります
特に降雪すると、トレースは消えてしまい、ルートを自分で見つけないと登れません。
降雪、霧など視界不良にはルートファイン不能になることを忘れないでください

冬の状態となった稜線では積雪は吹溜り、風の通り道など状況によってさまざまな状態です。
技術、体力、経験値が必要な状況となっており、稜線の通行は困難です

アイゼンは必須です。状況によっては前爪が必要ななることもあります。ピッケルについても同様です。

アイゼンなどの装備があれば登れるということはありません。
使う技術、状況を見極める経験が求められます

10/18朝二ノ俣橋の橋ゲタの一部を撤去しました。
※雪が積もって橋が壊れるのを防ぐため
(10/18朝に作業時、気温が低く、霜が降りている状態で滑りやすかったです。ご利用の際はお気をつけてお通りください。)

10/17 (南岳小屋より)槍沢から槍ヶ岳山荘までは2500mを過ぎてからは雪上歩行となります。
冬山装備で防寒着必要

10/15 降雪中
槍沢ルートは夏道のトレースがかなり分かりづらくなっています。
一部他の方が歩いたところは本来のルートから外れていた箇所もあるそうです。
南岳小屋に向かったスタッフが稜線上の情報をブログに載せています。
https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/blog/details/12843/
南岳方面だけでなく、東鎌尾根・西鎌尾根方面も同様にかなり厳しいコンディションになっていることが想像できます。
日程だけではなく、ルート選定も慎重にお選びください。

登山装備

3000m級山岳の冬の登山装備が基本
氷点下の気温に対応できる防寒防風装備が必要。低体温症に配慮した装備で。
稜線へは前爪のあるアイゼンが安全です
手袋や帽子も雪山対応で、強風時には顔を覆う(目だし帽やバラクラバなど)ものが必要になります
しっかりとした防水の登山用の雨具、防水性が高く残雪や水のしみこみを防ぐことができる登山靴
防寒防風衣類はもちろん、衣類は速乾性の高いものが必要
荷物はすべて防水対策を。

注意点

登山届を提出しましょう
計画段階からゆとりをもってください。

■山は冬山となりました。
低体温症に注意。エネルギー摂取、汗冷えしないよう、防風対策など工夫して下さい。
日々日没が早まっています 安全圏は15時 16時には必着で
計画の時から15時にはゆとりをもって到着できるない設定、この時期大変危険です。

■北アルプストレイルプログラム
北アルプストレイルプログラムの新たな取組として、本プログラムに協力いただいた証「協力証」の配布が始まりました。
槍ヶ岳山荘のTシャツやステッカー等も手掛けて頂いている真田緑さんのデザインで、今年は槍ヶ岳です。
動画も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WCegLpMIeGU
https://www.youtube.com/watch?v=VFshJE9Zgrk

お知らせ

■槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)
※槍ヶ岳山荘ほか現地への問い合わせ電話のお時間は20時までにお願いします。

■2023年営業 各小屋の営業期間
槍ヶ岳山荘 4月27日(木)~11月4日(土)宿泊は11/4泊まで 11/5は売店営業もありません
槍沢ロッヂ 4月27日(木)~11月4日(土)
南岳小屋 7月8日(土)~10月14日(土)
大天井ヒュッテ 7月8日(土)~10月14日(土)
岳沢小屋 4月27日(木)~11月4日(土)

■宿泊予約
※各小屋とも宿泊には予約が必要(1名より予約必要)
宿泊予定日の1ヶ月前の朝9時より、WEBか山小屋の現地電話にて受付
例)8月15日にご宿泊の場合、7月15日朝9時より受付開始

・web予約サイト
https://www.yarigatake.net/reservation/

・現地電話
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626  4/27までは0263-35-7200
南岳小屋 090-4524-9448
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
岳沢小屋 090-2546-2100

■2023年営業の詳細については以下を参照ください
宿泊料金、キャンセル、受付ほか掲載があり、利用にあたっては必ず一読下さい
https://www.yarigatake.co.jp/information/
・槍ヶ岳山荘「播隆祭」毎年9月の第一土曜日

昨年の今頃の様子は?

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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