大山 | 大山プロガイド協会

大山のコンディションは厳冬期の登山となっています。前歯のある10本または12本アイゼンを用意してください。

阿弥陀堂付近の積雪(2023.12.23 大山プロガイド協会)
阿弥陀堂付近の積雪(2023.12.23 大山プロガイド協会)
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天気・気温

12/25(月) ※12/23の情報
午前9時の大山寺の天候 くもり 気温マイナス2℃ 微風
お昼12時の山頂の天候 ガス 気温マイナス8℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
27℃
9℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 12:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴時々曇
30℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

※大山は佐々木淳一ガイドからの情報です

冬型の気圧配置で、日本海側ではJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が続々と発生、流れ込んで、まとまった積雪が見られました。
大山付近では登山口付近で20cm程度、5合目付近で50cm程度の積雪ですが、新雪のためまだまだ固まっていないため、アイゼンなしでも歩けます。
しかし6合目より上になると今までの雪が締まっているので、アイゼンを装着したほうが安全です。6合目付近までは比較的に緩傾斜なので、軽アイゼンや流行のチェーンタイプでも対応できますが、6合目を過ぎると急傾斜が続くので、前歯のある10本または12本アイゼンでないと対応が難しいと思います。

過去に経験された方はわかるかもしれませんが、下山時に8合目から6合目までの急傾斜を軽アイゼンで冷や汗をかきながら下ったことがあるはずです。
これは雪道歩行の基本であるキックステップで歩こうにも、踵に爪がないために滑ってしまうためです。やむを得ず恐る恐る横向きで下ることになりますが、もし谷側の足が滑ってしまうとアウトです。正しい冬山道具の使い方を習得した上で大山においで下さい。

山頂付近の様子は、風が強く(冬型の気圧配置の時は普通です)、ガスのために眺望は全くありませんでした。登山道もしっかりと認識でき、木道も所々で露出しています。積雪は、まだまだこれからといった感じのようです。

ただ大山においては一晩で50~80cmの積雪は当たり前なので、必ず厳冬期の装備で無理をしないようにしましょう。
また新雪状態なので氷の壁を登る方以外はピッケルよりもストックでバランス保持を心がけたほうが安全で登りやすいと思います。

なお、大山隠岐国立公園内にある投入れ堂で有名な三徳山は前回の積雪で入山禁止になっています。
雪解けの来年3月頃から4月にかけてまで入山できませんのでご注意ください。

Face book「くぼまさゆき」にて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100029865155796

登山道の状況

登山道で通れない場所はありません。また崩壊ヵ所もありません。

登山装備

大山は積雪期です。前歯のある10本または12本アイゼンを用意してください。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

★Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
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登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。気軽にお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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矢筈ヶ山 標高 1,359m

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ユーザーの登山記録から