甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

未明まで降雪。雪の状態が1日の中で目まぐるしく変わる時期。雪崩注意。万全の装備で(ワカンなども)

夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です(2024.03.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です(2024.03.22 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

03/08(金) 05:30 晴 -7.6℃

山と周辺の状況

■天候と自然
3/8 晴、気温は-7.6℃(5:30)。
昨日の夜から今日の未明まで雪が降りました。
予想よりもしっかりと降って、小屋の周りで15cm程の積雪となりました。

3/7 晴、気温は-7.3℃(6:00)。
久しぶりにすっきりと晴れた朝を迎えました。鳳凰山や北アルプスの山並みがきれいに見えています。
昨日の日中は気温が上昇して、雪は水をたっぷり含んだシャーベット状になっていましたが、今朝は気温が下がり雪は硬く凍り付き、所々に凍結箇所が顔を出しています。
今日の日中にはまた気温が上がって雪が緩み、足を取られそうです。
雪の状態が1日の中で目まぐるしく変わる時期になってきました。
足元お気を付けてお越しください。

3/6 雨、気温は-0.3℃(6:00)。
冷たい雨の降る朝となりました。
昨日の午前中から雪が降り始め、今日の未明までは30cm程の積雪となっていましたが、日付が変わってからは気温が上昇して雪は雨に変わりました。
雪質は水をたっぷり含んだシャーベット状の雪に変わり、嵩もかなり減って小屋前で20cm程の積雪量になっています。
風は殆ど無く満遍なく降り積もったので、山頂方面へのトレースは埋まってリセットされているものと思われます。

3/5 曇り、気温は-7.4℃(6:00)。
どんよりとした曇り空が広がる朝です。
雲はまだ高く、小屋からは鳳凰山がきれいに見えています。
今日から明日にかけて、南岸低気圧の通過によってまとまった降雪となりそうです。
予報通り降ったとすると、今日~明日で30~40cm位の降雪量になる可能性があります。

表面が少し氷化した滑りやすい雪の上に新雪が乗る形になりますので、傾斜のある場所では雪崩に注意が必要です。
小屋から上で言えば、七合五尺(1本の鉄剣が大岩に刺さっている所)の手前辺りが最も雪崩に警戒が必要になります。

他にも状態によっては危ないと感じる所はたくさんありますので、七合五尺を越えた先も気を緩めずに、雪の状態を良く見て慎重に判断と行動するようにお願い致します。

3/4 曇り、気温は-10.8℃(6:00)。
3月に入って4日目ですが、気温の低い日が続いています。
空はどんよりと曇り、雪がチラチラと舞っています。
昨日は10名程のお客様が山頂まで登ってこられました。
気温は低目なものの、風がほとんど無く穏やかな気候の中山頂に辿り着けたそうです。
先週半ばの降雪でトレースは消えていたものの、雪の深さは膝から股下程で、そこまで大変なラッセルとはならなかったそうです。

明日明後日は再び降雪の予報になっています。
降雪量によってはトレースが消えてしまうかも知れません。

小屋前通路のトイレ周辺は、融けた雪が凍結してとても滑りやすい状態となる場合があります。
小屋の女将が注意喚起のイラストを描いてくれました。
除雪や凍結した氷を砕いて出来るだけ滑りにくいように整えていますが、作業が追い付かない場合がありますので、特に朝晩の通行にはくれぐれもお気を付けください。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)

3/8 今週はほとんど登山者がおらず、火曜日に雪が積もってから山頂まで行っているのは、確認出来ているだけで3名程しかおりません。
週末に登頂を目指す方は、ワカンや雪崩に対する装備をお忘れ無くご用意下さい。

■マウンテンタクシー 2023シーズンの営業は終了
昨年2023年は6月15日(木)~11月15日(水) 毎日運行していました。
詳しくはこちら
https://www.mountaintaxi.jp/

登山装備

3000m級山岳の冬の登山装備が基本
天候急変に対応できる装備で。雪山具装備はもちろんですが雪崩対策の装備も必要。今週はワカンも
小屋~山頂へは前爪アイゼンとピッケルが必要
ライトは必携。

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■通年営業中
詳しくはこちら
https://www.kaikoma.info/2023summer

・2023~24年冬期営業 予約受付中
以下を参照下さい
https://www.kaikoma.info/winter
冬期営業期間 2023年11月27日(月)〜2024年5月26日(日)のご宿泊まで​(予定)

・【2024年夏山営業につきまして】
4月15日月曜日13時より、オンライン・電話ともにご予約の受付を開始します。
詳しくはこちら
https://www.kaikoma.info/2024summer

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■冬期営業限定のピンバッジの販売中
数量に限りがありますので、お一人様一点での販売になります。
※小屋のみでの販売で、オンラインショップでのお取り扱いはありません。

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー情報」 この冬、まだ見ぬ世界へ!
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
※ツアーのお問い合わせ&お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

昨年の今頃の様子は?

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

赤石山脈北部周辺の山です。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報