甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

昨日吹雪。本日降雪中。ラッセル、吹き溜まり、雪崩、雪庇などあり踏み抜き注意。営業日注意(2/17~4/17)

今朝は良く晴れて遠く北アルプスの山並みまできれいに見渡す事ができます(2025.03.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
今朝は良く晴れて遠く北アルプスの山並みまできれいに見渡す事ができます(2025.03.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

02/06(木) 05:30 雪 -16.9℃

山と周辺の状況

■【冬期営業期間中の休業日について】
今シーズンより冬期営業期間は休業日を設定
・2月17日(月)〜4月17日(木)は、金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊が可。
・上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在。小屋泊は不可。
・休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供なし)。
・4月18日(金)より毎日営業いたします。
※上記期間中は雪が多くなる時期となります。
小屋番の入下山や雪かきなどの業務の安全を確保するため、小屋番は2名体制で営業いたします。
皆さまにはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■厳冬期装備 必要です
冬山登山では夏に比べて必要な装備が増えます。
特にテント泊では寝具、防寒具を忘れてしまうと致命的となります。

■冬季の飲料水提供は制限あり(テント、通過者に提供ありません)
制限付きで小屋泊、テント泊の方のみ供給
小屋泊、テント泊 →1泊につき2Lまで無料。2L以上は500mlにつき100円。(お湯は500mlにつき200円)
備蓄した水量に限りがあるため、宿泊外は各自で用意をお願いします。

■天候記録 記録 10/13初霜 11/6初雪初冠雪

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
2/6 雪 -16.9℃(5:30)
昨日は、午後から辺りが暗くなり吹雪に包まれました。
気温もお昼の12時で-10℃近辺と、厳しい寒さとなりました。

本日の七丈小屋周辺は、朝から雪雲に覆われて雪が降り続いております。
現在風はそれほど無いですが、深夜に吹き荒れた強風の影響で吹き溜まりが発生しております。
週末にかけて強い寒波に覆われる為、さらなる積雪や冷たい強風が予想されます。
万全の計画と装備でお越しください。

2/5 晴れ時々雪。気温は-15.1℃(5:30)
昨日は日中も氷点下で、時折り風と雪が吹き荒れる厳しい1日でした。
夜には再び強風が吹き、吹雪となりました。
小屋周辺では吹き溜まりが発生しております。

今朝は昨日よりも厳しい冷え込みとなっております。少し外に出ただけで、手足の末端が痛いほどに冷えます。

しかし、厳しい環境の中でも、太陽が出ると周りがオレンジ色に染まりホッとした気分になります。
本日のご来光も、雪煙に太陽が当たりとても幻想的でした。

今期最強の寒波に包まれるなか、本日も冷たい風が吹きつける予報となっております。
山頂へはここ数日誰も到達してませんので、強風の影響でノートレースのラッセルとなるでしょう。
時間に余裕のもった行動計画と万全の冬山装備でお越しください。

2/4 晴れ。(強風) 気温は-10.9℃(5:30)
昨日は一日中雪が降り続けて、夜中には強風が吹き荒れました。
朝起きて見ると、一面フカフカの新雪に覆われておりました。
今朝は鳳凰三山も見え、雪煙に朝日が当たり赤く染まる美しい瞬間を見る事が出来ました。

現在小屋付近では10cm弱積雪しています。
今朝山頂に向けて出発されたお客様は、テント場を越えた辺りで膝ラッセルとなり引き返してこられました。
山頂方面は強風も相まってトレースも消失し、とても厳しい状況が予想されます。

これから週末にかけて風は強まり、積雪もある予報です。
小屋までの道のりも厳しいものとなりそうです。

天候確認と余裕のある行動計画、装備を万全に整えてお越しください。

2/3 雪。気温は-6.2℃(6:00)
昨日は午前中から粉雪が舞い、時間をかけて10センチほどの積雪となりました。
幸いにも風は無く、とても静かな1日でした。
山頂に向かわれたお客様によると、視界は悪かったものの、雪の降る中、風のない静かな山頂を堪能出来たそうです。

本日の七丈小屋周辺は、小雪が舞い、風が吹いております。ガスもかかり、鳳凰三山方面は見えません。
これから風も強まる予報なので、山頂方面はトレースが消える恐れもあります。
十分な計画と、装備を整えて冬の甲斐駒ヶ岳をお楽しみください。

2/2 雪。気温は-4.0℃(6:30)
昨日夜から雪が降り始め、現在も雪が降り続いております。
風は無く、フカフカの雪が降り積もる静かな朝です。
降り積もった雪には小動物の可愛い足跡が残り、とても癒されます。

この後も午前中は雪の予報となっております。山頂方面はさらなる積雪が予想されます。
明日以降は風も強まる予報なので装備と体調を整えてお越しください。

2/1 気温は-7.9℃(5:30)でした。
吹き荒れていた風はおさまり、穏やかな朝を迎えました。
しばらく-10℃以下の気温だったこともあり、体感は暖かく感じます。
今日から2月です。
今夜から雪の予報で、週明け中頃は再び寒波がくる予報となっています。間も無く立春ではありますが、まだまだ厳しい気候が続きそうです。
防寒対策をしっかりと万全の装備、余裕を持った計画でお越しいただくようお願い致します。

1/31 気温は-12.9℃(5:30)でした。
昨日よりも若干、寒さが緩みました。
昨日は-10℃より気温が上がることはなく、終日厳しい寒さでした。夜から風が非常に強まり、ここ最近の中でも最も強く、小屋周辺も吹き溜まりとなりました。
今朝は久しぶりに鳳凰三山、富士山も見ることができましたが、引き続き風が強い予報となっています。
防寒対策をしっかりと万全の装備、余裕を持った計画でお越しいただくようお願い致します。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)
2/5 小屋に到着された登山者情報
三合目以降は足首以上の積雪、所により股下ラッセルありとのことです。
刃渡りも、新雪が雪庇のように着いており、注意が必要との事でした。
この数日で小屋までの道のりも一変してしまったようです。

本日も降雪しています。夜の強風による吹き溜まりが発生しています
山頂への道は急に新雪が増えた事による雪崩のリスクが高まっています。
新雪踏み抜きによる滑落にも注意が必要です。

週末はさらなる積雪と冷たい強風予想があります

※お願い
ハイマツ上のトレースはハイマツにダメージとなります
冬の間のダメージが植生に大きく影響を与える場合も考えられます。配慮をお願いします

登山装備

3000m級山岳の岩と雪のある冬山登山装備が基本 雨具&雪山の防寒具など
12本爪アイゼン、ピッケル必須
テント泊は、万全の防寒で
十分な飲料水(飲料水は小屋泊とテント泊のみ制限付き供給)

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されました。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 2024終了
https://www.mountaintaxi.jp/

■2024年(令和6年)南アルプス林道バス(2024年の運行終了)
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■冬期営業期間
2024年11月25日(月)〜2025年5月25日(日)のご宿泊まで​(予定)
※2月16日(日)のご宿泊までは毎日営業

・休業日
2月17日(月)〜4月17日(木)金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊可
上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在、小屋に宿泊はできません。
休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供はありません)。
※4月18日(金)より毎日営業予定。

・小屋宿泊定員 24名 完全予約制

・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず参照下さい
食事提供、準備品ほかの情報があります
https://www.kaikoma.info/winter

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar
■トイレの利用に関してお願い(特に冬季)
・トイレットペーパーの分別をお願します。
・洋式のため、必ず座って使用してください。
便槽にペーパーを入れることが詰まりのきっかけとなります。一度凍ってしまうと復旧が非常に難しくなります。
冬季、洋式のトイレを立った状態で使用すると、床の水分や汚れは凍結してしまいます
冬季営業中は水道を利用できません。手洗い水はありません
小屋のアルコール消毒液をご利用ください。ウエットティッシュなどご持参いただくなどご協力をお願い致します。

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー」情報
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
この冬、まだ見ぬ世界へ!
※ツアーのお問い合わせ・お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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