甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

4/17迄営業日注意。5月迄技術的に難しい時期。まだ降雪あり。アイゼンなど装備必要。夏山受付中

山頂方面(2025.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
山頂方面(2025.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■【2025年夏山シーズンの予約について】
いつも七丈小屋をご利用いただきありがとうございます。
今年の夏山シーズンのご予約につきましては、4月10日から受付を開始させていただきます。
いましばらくお待ちください。
なお、北杜市甲斐駒ヶ岳七丈小屋条例の改定に伴い、利用料金を変更させていただく予定です。

■【冬期営業期間中の休業日について】
今シーズンより冬期営業期間は休業日を設定
・2月17日(月)〜4月17日(木)は、金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊が可。
・上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在。小屋泊は不可。
・休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供なし)。
・4月18日(金)より毎日営業いたします。
※上記期間中は雪が多くなる時期となります。
小屋番の入下山や雪かきなどの業務の安全を確保するため、小屋番は2名体制で営業いたします。
皆さまにはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■厳冬期装備 必要です
冬山登山では夏に比べて必要な装備が増えます。
特にテント泊では寝具、防寒具を忘れてしまうと致命的となります。

■冬季の飲料水提供は制限あり(テント、通過者に提供ありません)小屋営業中時のみの提供です
制限付きで小屋泊、テント泊の方のみ供給
小屋泊、テント泊 →1泊につき2Lまで無料。2L以上は500mlにつき100円。(お湯は500mlにつき200円)
備蓄した水量に限りがあるため、宿泊外は各自で用意をお願いします。

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
4/14 晴 3、3℃(6時)
雲が多めですが、太陽が顔を出し暖かく気持ちの良い朝を迎えています。
昨日は朝から一日中降雪が続きましたが、時折みぞれ混じり若しくは雨に近い状況もあり、積雪量は増えていません。

4/13 雪 0.1℃(6:00)。
チラチラと雪の舞う朝です。
予報通りに明け方から水分多めの雪が降り始めました。
予報通りならば日中は雪か雨が夕方まで降り続きそうです。

4/12 晴 0.5℃(6:00)。
空の青さが眩しい朝を迎えています。
今日1日はいいお天気に恵まれそうです。
かい日が続き昨日入山時には、笹ノ平まで ミツバツツジ ミツバツツジ も所々に咲き始めました。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)

3月中旬から雪が溶ける5月の半ばくらいまでは、気温等の環境的にはやさしくなっていきますが、技術的には難しくなる季節です。
雪と氷、岩のミックス、気温によって状態の変化する雪に対応する経験と技術が要求されます。
しっかりとした準備でお越しください。

4/14 登山道は1合目過ぎから泥、2合目からは融雪と凍結を繰り返したため所々アイスバーン、刃渡り以降は雪が緩み始めるとアイゼンが効きにくくなるなど、非常に難しいコンディションになっています。
小屋から山頂方向は膝あたりのラッセルになっているようです。
先週末は数人が山頂を目指して行かれましたが、いずれも撤退しており、山頂までのトレースは無いものと思われます。
黒戸尾根にお越しになる際には、万全の装備で充分注意して頂き、登山を楽しんでいただけますよう宜しくお願い致します。

4/12 1日晴天だったので、7~8名の方が山頂を目指しましたが、踏み抜きや雪のコンディションの悪さから誰も山頂までたどりつく事はなかったようです。
この時期は朝でも冷え込まない日があり、朝から雪が緩んだ状態も多々ありますので、特に下山時には十分お気を付けください。
4/11 入山しましたので小屋までの登山道の様子をお伝えします。
暖かい日が続いたので、麓の雪や凍結はほぼ無くなり、笹ノ平までは快適に歩けます。
二合目~刃渡りの間は、泥濘と凍結箇所が入り混じり、とても歩きにくくなっています。
スリップにお気を付けください。
日当たりの良い刃渡りの雪はほとんど消えました。
刀利天狗手前からはしっかりと雪を踏むようになります。
コンディションに合わせてチェーンアイゼン、アイゼンの使い分けをお願いいたします。
季節の変わり目で、気候や路面の状況の変化幅の大きい時期です。
的確な判断が求められる難しい時期ですので、お気を付けてお越しください。


※お願い
ハイマツ上のトレースはハイマツにダメージとなります
冬の間のダメージが植生に大きく影響を与える場合も考えられます。配慮をお願いします

登山装備

3000m級山岳の岩と雪のある冬山登山装備が基本 雨具&雪山の防寒具など
アイゼン、ピッケル必須、

テント泊は、万全の防寒で
十分な飲料水(飲料水は小屋営業日に小屋泊とテント泊のみ制限付き供給)

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されました。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 2024終了
https://www.mountaintaxi.jp/

■2024年(令和6年)南アルプス林道バス(2024年の運行終了)
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■冬期営業期間
2024年11月25日(月)〜2025年5月25日(日)のご宿泊まで​(予定)
※2月16日(日)のご宿泊までは毎日営業

・休業日
2月17日(月)〜4月17日(木)金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊可
上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在、小屋に宿泊はできません。
休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供はありません)。
※4月18日(金)より毎日営業予定。

・小屋宿泊定員 24名 完全予約制

・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず参照下さい
食事提供、準備品ほかの情報があります
https://www.kaikoma.info/winter

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

■トイレの利用に関してお願い(特に冬季)
・トイレットペーパーの分別をお願します。
・洋式のため、必ず座って使用してください。
便槽にペーパーを入れることが詰まりのきっかけとなります。一度凍ってしまうと復旧が非常に難しくなります。
冬季、洋式のトイレを立った状態で使用すると、床の水分や汚れは凍結してしまいます
冬季営業中は水道を利用できません。手洗い水はありません
小屋のアルコール消毒液をご利用ください。ウエットティッシュなどご持参いただくなどご協力をお願い致します。

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー」情報
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
この冬、まだ見ぬ世界へ!
※ツアーのお問い合わせ・お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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