甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

小屋より下でも吹溜り発生。小屋~八合目は膝ラッセル(上はトレース消失)。行動時間倍のケースも!

朝日浴びる小屋前の様子。(2025.12.19 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
朝日浴びる小屋前の様子。(2025.12.19 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

12/05(金) 06:30 曇 -9.7℃

山と周辺の状況

■【2025〜26冬期営業について】
​2025年11月24日(月)〜2026年5月24日(日)のご宿泊まで
予約の受け付け中
年始までは毎日営業となりますが、それ以降は週末中心の営業となります。ご注意ください。
詳しくは七丈小屋ホームページをご確認ください。
https://www.kaikoma.info/winter

冬の黒戸尾根をぜひお楽しみください。
皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。

・冬期営業中について
水道は渇水により既に使用できません。
小屋泊のお客様は小屋内にあるポリタンクより飲料水をお使いいただく形となります。(2ℓまで無料、お湯は有料)
テント泊の方は受付の際、2ℓまで無料でお分けできます。
日帰りの方に水の提供はしておりませんので、ご自身でご持参いただくようお願い致します。(ペットボトルの販売はあります。)
※手洗い水はありませんので設置のアルコール消毒液をご利用ください。また、ウェットティッシュ等をご持参ください。私たち小屋番にとっても、水が貴重となり、また水道が使えなくなるため、とても不便な季節のはじまりとなります。
食器等も紙皿を使わせていただきますので、ご理解のほどどうぞよろしくお願い致します。

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
12/5 朝6:30 曇 -9.7℃
昨日吹き続けた強風は収まり、とても静かな朝を迎えております!
雲の中からぼんやりと現れたご来光がなんとも幻想的でした
本日も静かな黒戸尾根をご堪能ください!

12/4 朝6:30 晴 -10.4℃
昨夜から降雪と共に烈風が吹き荒れて、現在も荒れ模様の七丈小屋周辺です
雪が小屋を叩く音で何度も目が覚めました
朝起きると、気温は今季初の-10度を下回りました
雪は止み、太陽は拝めて居るのですが、相変わらずの強風は止む気配がありません!
雪解けが進んだ七丈小屋周辺でしたが、再び白銀の世界に覆われました
山頂方面はトレースが消失したものと思われます
登山を計画されている方は、十分に計画して望まれてください。
冬装備も万全にお願い致します

12/3 朝6:30 曇 -2.5℃
本日は久しぶりに日差しがなく肌寒い朝の七丈小屋周辺です!
辺り一面高曇りの空です 本来見えるはずのご来光も今日は見えずでした

12/2 朝6:30 晴 -0.5℃
本日も素晴らしいお天気の七丈小屋周辺です!
風もなく、気温も高めでとても過ごしやすいです
連日の晴れで、小屋周辺は雪解けが進みました。
山頂方面は、昨日登頂したお客様によると、少しずつ雪も締まってきたとの事でした
引き続き、しっかりとした冬山装備でお越しください

12/1 晴 朝6:30 晴 -0.5℃
昨日は一日中快晴無風の素晴らしいお天気でした
ここ数日、山頂へ到達したお客様はおりませんでしたが、昨日は3名ほど山頂に届いたそうです
八合目までが、サラサラのパウダー深雪で苦労したそうです!
本日は、風の強い予報予報でしたが、今のところ穏やかな朝を迎えております
スッキリとしたご来光と、横から朝日に照らされる美しい鳳凰三山と富士山を眺める事が出来ました
皆様も是非小屋でゆっくりご覧になられてくださいね
引き続き、万全の雪山装備をお忘れなく

11/30 朝6:30 晴 1.2度
昨日は一日中、風もなく快晴の一日でした
今朝は気温は暖かいものの、北風が強めに吹いており、体感温度は低いです!
昨日は、日帰りのお客様が5名ほど山頂を目指されましたが、皆九合目下で引き返されました。
新雪が膝ぐらいの深さで積もっており、ラッセルで時間切れになったそうです
この時期は、雪も締まっていないので、アイゼンも底付きし、難しいコンディションですね
通常よりも更に時間がかかる可能性もありますので、余裕を持ってお楽しみくださいね
とても静かなシーズンが続きます!
小屋で暖まって、ゆっくりとした時間を堪能されてください

11/29 朝6:30 晴 -1.8℃
昨日は一日中強風が吹き荒れて、小屋周辺も地吹雪となりました
小屋番が小屋まで歩いたトレースもほぼ消失しました
本日は素晴らしいお天気です!
スッキリと晴れ渡る青空の下、風もなく穏やかな1日の始まりです
本日、山頂に向かわれたお客様の情報によるとテント場の上で新雪が膝下ほど積もっているとの事です
条件、体力的にも厳しいとの事で、小屋に戻られました
山頂方面は、しばらく人が入っていないので、状況は分かりませんが、行かれるお客様はあらゆる状況を想定して向かわれてください
黒戸尾根はとても静かな時期を迎えております!冬営業も始まり、地酒の提供も始まりました
是非、小屋で温まりながら、地元の美酒をご堪能ください

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)
12/5 小屋から上の登山道の状況(お客様情報)
先日ついたトレースは消失し、八合目までは膝丈のラッセルが続くそうです
場所によってはワカンが有効に使えたとの事です!
八合目までも通常の倍以上の時間を要した為、引き返して来たとの事でした
しばらくは、新雪ラッセルが続きそうです

小屋下も、吹き溜まりがあると思われますので、余裕のもった行動計画でお越しください!
小屋に連泊して、ゆっくりと山頂をアタックするのもおすすめです

12/2 小屋番が山頂方面の様子を見て来ました
小屋から歩き始めると、すぐに本格的な雪道となります
装備は12本爪に、ピッケル、冬靴です!
先人達のおかげでトレースはバッチリですが、八合目までは割とサラサラの深雪で少し苦労します
九合目下のルンゼ部は、踏み固められた雪と薄氷のミックスという感じで、足を置く場所を気をつければアイゼンが良く効いて、割と歩きやすいコンディションでした
山頂直下の、スラブ地帯は風で雪が飛ばされてほとんど雪が着いてませんでした!
山頂の手前で強風に吹かれましたが、久しぶりの360度の大絶景が迎えてくれ、感動しました
冠雪した、富士山、鳳凰三山、北岳、仙丈ヶ岳が見事でした!!
明日、明後日と新たな降雪があるかもですが、今しか見れない景色を皆様もお楽しみください
気温も低くなってますので、基本的な冬山装備はお忘れなくお願い致します
小屋で暖まって、静かな甲斐駒ヶ岳山頂をご堪能ください

登山装備

基本は3000m級山岳の雪山登山装備  
防寒装備必要(暖かい装備多めに) 雨具(雪山に対応できるもの)必要
雪山装備必要 12/2スタッフが山頂へ向かった装備は、アイゼンは12本爪、ピッケル、冬靴です!
状況によってはワカンも有効です

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されています

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 
2025年 運行終了  (6月14日(土)~11月16日(日) の毎日予約により運行していました)
料金、ルート、時間など詳細は以下を参照
https://www.mountaintaxi.jp/

■2025年(令和7年)南アルプス林道バス
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
南アルプスクイーンライン(北沢峠線)
4月25日~5月31日まで 戸台口~歌宿まで運行
6月1日~11月15日(予定)まで 戸台口~北沢峠まで運行
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■毎日営業中 
・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず公式ホームページを参照下さい
・朝食時間は5時30分〜となります。
・早朝出発の場合は必ず「夕食+朝弁当」プランをお選びください。当日の変更はできません。
・寝具の清潔保持のため、インナーシーツまたはシュラフカバー等をご持参ください。

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

■2025年夏山シーズンの予約 受付中
予約など詳細は小屋公式ホームページを参照下さい

※下記の場合はお電話にてご予約をお願いします(電話受付時間13時〜20時)
・11名様以上でのご予約
・現金での決済をご希望の方
・オンラインにない予約パターンで予約されたい方(グループで食事付きと素泊まりが混じっているなど)
・小屋番に確認しながら予約されたい方

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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