冬季でも入山者の多い八ヶ岳連峰での注意点。 島崎三歩の「山岳通信」 第97号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2017年11月24日に配信された第97号では、八ヶ岳で起きた遭難について触れ、冬の八ヶ岳の注意点について説明している。
11月24日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第97号では、11月9日に起きた1件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。
- 11月9日、八ヶ岳連峰横岳で、41歳の男性が小同心をクライミング中にバランスを崩して滑落し、左足打撲などの軽傷を負う山岳遭難が発生。県警ヘリで救助された。
山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
11月9日に山岳遭難が発生した八ヶ岳は、長野県内の高峰では比較的雪の遅い山域ですが、徐々に雪化粧を始めています。
これから冬季になると八ヶ岳は一般の冬山登山や、バリエーションルート登山、アイスクライミング等に多くの登山者が訪れます。八ヶ岳の冬山は冬季営業をしている山小屋もあり、アクセスも良く、情報も豊富なことから多くの登山者に親しまれている一方、毎年悲惨な遭難が後を絶ちません。
入門者向けのコースでも積雪や天候によっては非常に危険な場合もあります。体力、装備、知識等に普段から磨きをかけて万全の準備で山に向かいましょう。
プロフィール
島崎三歩の「山岳通信」
信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。
島崎三歩の「山岳通信」
長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。