冬来たりなば春遠からじ―― そろそろ春の花のシーズンが始まります。
冬本番の1月、周囲は冬枯れが広がり、花の姿は見当たらない・・・、と思う方。よーく探してみると、見つかる花もあるのです。
植物なんて、冬は撮るものないだろう、と思っていませんか。そんなことはありません。1月になると、もう咲き始める花もあるのです。
そのひとつがタンポポ。街中にはセイヨウタンポポも咲いています。実はタンポポには色々な種類があり、シロバナタンポポも咲くのが早い種類のひとつです。
温かい房総半島の低山を歩いてきました。もうオオイヌノフグリやホトケノザが咲いていました。冬来たりなば春遠からじ。そろそろ春の花のシーズンが始まります。
寒い冬でも、低山は今も歩けます。霜が降りた植物もきれいです。冬だからこそ山にいってみませんか。
プロフィール
髙橋 修
自然・植物写真家。子どものころに『アーサーランサム全集(ツバメ号とアマゾン号など)』(岩波書店)を読んで自然観察に興味を持つ。中学入学のお祝いにニコンの双眼鏡を買ってもらい、野鳥観察にのめりこむ。大学卒業後は山岳専門旅行会社、海専門旅行会社を経て、フリーカメラマンとして活動。山岳写真から、植物写真に目覚め、植物写真家の木原浩氏に師事。植物だけでなく、世界史・文化・お土産・おいしいものまで幅広い知識を持つ。
髙橋 修の「山に生きる花・植物たち」
山には美しい花が咲き、珍しい植物がたくさん生息しています。植物写真家の髙橋修さんが、気になった山の植物たちを、楽しいエピソードと共に紹介していきます。