予想以上に安く行けるぞ! 寒い冬に歩く、花咲く沖縄の山歩き。
寒い日が続く冬の日本列島だが、亜熱帯の沖縄まで飛ぶと様変わり。気になる飛行機代も、LCCを使えば1万円にも満たないケースもある。暖かい沖縄で花の山歩きをしてみてはいかがだろうか?
寒い日が続きます。こう寒いと山に行きにくいものですが、こんな時には温かいところに行って花の山歩きをしてみるのはどうでしょうか。
先日、沖縄の山に行ってきました。さすが亜熱帯の沖縄。けっこう花が咲いていました。
北海道、本州、四国、九州では見られない植物の花がたくさん咲いています。葉っぱにビロードのように毛がたくさん生えたビロードボタンヅル、瑠璃糸の実が印象的なリュウキュウルリミノキ、黄緑色の蜜が花びらにあるヘツカリンドウ、リュウキュウコスミレなど、あまり聞くことのない名前の花がたくさん咲いていました。




沖縄に山があるのか? と思われる人も多いと思いますが、実際には沖縄県本島は山がちで、たくさんの山があるのです。日帰りで登れる低山、グスクと呼ばれる古城歩きなど、山歩きのルートはたくさんあります。
私が沖縄の山歩きの資料としているのは、山と溪谷社の新・分県別ガイドの「沖縄県の山」です。ここには、たくさんの沖縄の山が載っていて、まさに宝の山の本です。
低山に登りに行く際には、交通費は大きな問題です。しかし、近年LCCと呼ばれる格安な航空会社がいくつか飛んでいます。今回私が利用した航空会社も羽田から那覇まで、1万円かからない金額でした。レンタカーも沖縄はほかの地域に比べて格安です。
やんばるの森も歩きました。国頭村森林公園は、やんばるの森を気軽に歩ける場所です。やんばるらしいイタジイの森、カンヒザクラの花など沖縄の山の入門編としてはちょうどいい場所です。


石川岳は標高204mの小さな山ですが、日帰りの山としてはなかなか歩きごたえのある山です。山頂からは太平洋のサンゴ礁の海を見下ろし、楽しい山です。

沖縄にはまだまだ、いい山がたくさんあります。寒い北海道、本州、四国、九州を離れて、暖かいリゾート滞在しながら沖縄の山を歩いてみませんか?
プロフィール
髙橋 修
自然・植物写真家。子どものころに『アーサーランサム全集(ツバメ号とアマゾン号など)』(岩波書店)を読んで自然観察に興味を持つ。中学入学のお祝いにニコンの双眼鏡を買ってもらい、野鳥観察にのめりこむ。大学卒業後は山岳専門旅行会社、海専門旅行会社を経て、フリーカメラマンとして活動。山岳写真から、植物写真に目覚め、植物写真家の木原浩氏に師事。植物だけでなく、世界史・文化・お土産・おいしいものまで幅広い知識を持つ。
髙橋 修の「山に生きる花・植物たち」
山には美しい花が咲き、珍しい植物がたくさん生息しています。植物写真家の髙橋修さんが、気になった山の植物たちを、楽しいエピソードと共に紹介していきます。
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