26年目ではじめて見る、幻の川と吊るし雲の共演
7月15日 大荒れの山頂、スバルラインも通行止
日の出:× 気温:7℃
昨夜から強風が吹き荒れ、大荒れの山頂です。早朝には雨も強くなり小屋前には小さな池ができました。

データ整理をやったりして、のんびり過ごせました!

スバルラインも通行止だけど、こんな危険な状態でも、登山者さんがちらほらいるのは……どうしてなんでしょう?
7月16日 厚い雲に遮られるも一瞬の青空
日の出:× 気温:2℃
雨は早朝には止みましたが、ガスガスガス。御来光では少し望みもありましたが、残念、厚い雲に遮られてしまいあました。
しかし、強風の中、数分、雲の幕が開けて―ー、吊るし雲の登場です! 青空に浮かぶ吊るし雲は、躍動感があり生命を感じます。

その後は強風が吹き荒れて、雨が降ったりやんだりのお天気。早朝に外国人の登山者さんが数十名来店されただけで、本日は終了でした(泣)。

7月17日 26年目ではじめて見る、幻の川と吊るし雲
日の出:× 気温:5℃
ずっーーーと雲の中、暴風雨で大荒れの山頂でしたが……、雲から抜けると待ってました! 吊るし雲の登場です。下界もバッチリ見えました。

強風に叩きつけられ、雲の隙間から一瞬のシャッターチャンスを狙っている時は、ホント無心になれます。強い南風が吹き荒れ、吊るし雲は真北に現れました。
すると早朝までの大雨が川となり、火口に流れて……。26年目ではじめて、幻の川と吊るし雲を同時に拝むことができました! 心から感謝です。

富士山は綺麗な容姿だけではありません。山頂にいると富士山を感じながらシャッターを切らせてもらえます。これで終い山まで頑張れるぞ〜\(^o^)/
そんな気持ちになった瞬間でした。
※日中の気温が3℃と、とても冷え込んでおります。防寒着は必須アイテムです。
7月18日 刻々と変化する山頂風景を堪能
日の出:〇 気温:4℃
強風が吹く中、今日も素晴らしい光景を目にすることができましたよ〜!
4:00 肉眼でもわかるくらいに東の空が染まり始める。撮影するにはまだ暗い時間帯なのでブレ対策を忘れずに!

4:14 上空の雲が燃えるように焼け、雲海にも優しい光が入りはじめる。

4:35 御来光でーす! 雲が厚くちょっと遅い御来光ですが、達成感のある山頂から拝む御来光は別格です。

4:44 太陽光が雲海に射して躍動します!眼下の山中湖も黄金色に輝きます。

山頂で御来光拝むには、寒さとの戦いです。防寒具はもちろんですが、無理をせずに山小屋を利用して、温かい食べ物を食べながら、お土産を見て、刻々と変化する山頂風景を堪能して下さい!
風は冷たいけど、今日は1日安定したお天気でしたよ!
夕方、箱根の上にお久しぶりの影富士です。都心や相模湾も綺麗に肉眼で見えてます。

明日から三連休に突入です。たくさんの登山者さんが安全に登頂し、大きな思い出を持って下山されることを祈っております!
プロフィール
小岩井 大輔(こいわい だいすけ)
1973年生まれ。埼玉県在住。写真家。20歳のときに富士山の夜明けに魅せられて写真をはじめる。麓からの優美な山容、頂上からの神秘的な富士山の風景を撮影。
⇒Mt.Fuji3776m―神々の世界―
「今を撮り、今を生きる」小岩井大輔の、富士山頂日記
天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔の「ほぼ日刊、山小屋日記」。富士山の神秘的な風景、および富士山頂の異次元の様子を、カメラマンの目を通して案内します。
こちらの連載もおすすめ
編集部おすすめ記事

- 道具・装備
- はじめての登山装備
【初心者向け】チェーンスパイクの基礎知識。軽アイゼンとの違いは? 雪山にはどこまで使える?

- 道具・装備
「ただのインナーとは違う」圧倒的な温かさと品質! 冬の低山・雪山で大活躍の最強ベースレイヤー13選

- コースガイド
- 下山メシのよろこび
丹沢・シダンゴ山でのんびり低山歩き。昭和レトロな食堂で「ザクッ、じゅわー」な定食を味わう

- コースガイド
- 読者レポート
初冬の高尾山を独り占め。のんびり低山ハイクを楽しむ

- その他
山仲間にグルメを贈ろう! 2025年のおすすめプレゼント&ギフト5選

- その他