夏休みは子どもと一緒に山登り!関東周辺のおすすめ5コース
夏休みシーズンまっただなかの8月。子どもを連れて山にでかけよう
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
夏休みは子どもと一緒に山登り!関東周辺のおすすめ5コース
夏休みシーズンまっただなかの8月。子どもを連れて山にでかけよう
ワタスゲ舞う、雪渓と池塘が織りなす美しい苗場山頂上台地を行く
頂上に広々した溶岩台地を持ち、美しい高層湿原が広がる苗場山。秋の草紅葉が有名ですが、夏のはじめには、雪渓と池塘群が美しいモザイクのような風景を作り出します。すずやかな風に揺れるワタスゲに会いに頂上台地を訪れました。
阿蘇根子岳でヤマボウシの花と展望を楽しむ
山麓には牧野が広がりなだらかながら、山頂へ近づくと急峻な岩が連なる根子岳。阿蘇山を構成する阿蘇五岳の一座です。
涼しい六甲山上で夏の名花を訪ねるのんびりハイキング
阪神間の市街地の背後にたたずむ東西約30kmの山塊、六甲山地。最高峰は標高931m、広い山上エリアにはさまざまな施設があり、市街地と比べると5℃程度気温が低く、手軽な避暑地として親しまれてきた。交通機関も充実しているので、気軽に涼みに行くことができる
鳥海山北麓に広がる神秘の森、獅子ヶ鼻湿原。森の巨人を訪ねて
東北の名峰・鳥海山は、ブナ林が主体となった緑の帯(グリーンベルト)によって、標高400~1100mあたりをぐるりと取り巻かれています。山肌に雪形が現われる5~6月頃、ようやく淡い緑が麓から目立つようになり、やがてこの緑が山を駆け上がるように森林限界まで到達します。この豊かな森で、静かに自然を見守り続ける巨人に会いに行きましょう。
ハクサンイチゲ満開の平標山と環水平アーク
谷川連峰国境稜線の西端に位置する平標山は、天空の花の楽園として知られています。雪解けが進んだ雪渓の間からは、ハクサンイチゲやハクサンコザクラなど色とりどりの花々がいっせいに咲き始めます。
六甲山・炭ヶ谷。静かな谷筋にひっそりと咲く自生種のアジサイたちを訪ねる
六甲山は「アジサイの山」といわれている。海から急峻に立ち上がる地形から霧が発生しやすく、湿度が高い日が多いこともあって、アジサイの仲間にとって生育に適した山なのである。また、土壌は花崗岩が母岩で弱酸性なので、アジサイは美しいブルーに発色することが多い。クリアに澄んだ青色は「六甲ブルー」と呼ばれている。雨が多い季節、山歩きは少し気が重いかもしれないが、湿度の高い日にはよりいっそうアジサイの仲間が美しく見える気がする
庄内の低山、金峯山・鎧ヶ峰・母狩山。展望と花々を楽しむ山歩き
山形県・庄内平野の西側に連なる金峯山、鎧ヶ峰、母狩山。標高こそ低いものの、各所からは眼下に庄内平野、そして鳥海山、月山も望めます。展望と花々を楽しむ山歩きをご紹介しましょう。
コイワザクラ咲く岩稜を踏破し、冨士の絶景が待つ山頂へ。毛無山から十二ヶ岳のスリルある縦走路を楽しむ
富士山の北側に西湖をへだてて連なる御坂山地のなかでも、険しい岩尾根が連なる十二ヶ岳周辺の縦走路。5月は、岩壁に可憐な花を咲かせるコイワザクラが咲き、晴れれば雄大な富士山を目の当たりにすることができる絶好の季節です。
六甲山地の東エリアにある静かな樫ヶ峰。海と平野部を一望する絶景と初夏の花々に出会う
「春山淡冶にして笑ふが如く」と、『山水訓』に書かれているとおり、新緑が萌える山肌はつやめいて笑っているかのようだ。夏のような日差しが照りつける日もあるが、まだ吹く風は爽やかで、山歩きには絶好の季節となった。そんな時期におすすめの山として、六甲山地にある樫ヶ峰をご紹介