行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
大弛峠の無料駐車場利用
この登山記録の行程
大弛峠(07:25)・・・前国師ヶ岳(08:00) [休憩 05分]・・・三繋平(08:10)・・・国師ヶ岳(08:15)[休憩 10分]・・・天狗岩分岐(08:35)[休憩 05分] ・・・国師ヶ岳(08:45)[休憩 05分]・・・北奥千丈岳(09:00) [休憩 15分]・・・奥千丈岳(10:05)[休憩 10分] ・・・北奥千丈岳(11:15) [休憩 40分]・・・・前国師ヶ岳(12:20) ・・・夢の庭園(12:20)[休憩 05分]・・・大弛峠(12:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
北奥千丈岳から富士が見えないのがずっと気になっていた。山頂標識から約100m、南の奥千丈岳方面に向かうと、見事な富士の展望台があるではないか。長年の懸案が解消した。シャクナゲの藪に覆われちょっと歩きにくいが、道はしっかりしているので足をのばすといいだろう。まだ暑い夏は続くが、稜線の風は涼しく、夏の終わりを感じさせていた。
駐車場から大弛小屋の前を通って国師ヶ岳方面に向かう。長袖を着ていても寒いくらい。よく整備された木道を進み、夢の庭園には寄らず直進する。展望が開けると後方に金峰山や南アルプス、八ヶ岳がよく見える。前国師ヶ岳の手前で北奥千丈ヶ岳の右に富士が顔を出す。前国師ヶ岳では富士は隠れてしまうが、東に甲武信ヶ岳など奥秩父の山々が見えてくる。
見繋平で北奥千丈岳の道を分けて直進すると国師ヶ岳である。正面の富士が迎えてくれる。小休止の後、奥秩父主脈縦走路を甲武信ヶ岳方面に向かう。苔むした倒木など、縦走路の雰囲気を味わいながら進むと天狗尾根分岐に着く。日本武尊の剣がたつ天狗岩に行こうと思ったが、通行止めのトラロープがある。高齢者の単独行に無理は禁物、引き返した。
北奥千丈岳では相変わらず見事な大展望を楽しんだ。南アルプスから中央アルプスの峰々。金峰山の五丈岩の左には御嶽山も。振り返ると国師ヶ岳の右に甲武信ヶ岳から連なる奥秩父の山々が雲海の上に連なっている。北側には浅間山がくっきりと見える。西の金峰山の右には八ヶ岳連峰。双眼鏡でのぞいていたら、天狗岳の左に天を衝くピラミッドがあるではないか。北アルプスの槍ヶ岳、初確認であった。
奥千丈岳に向かう道は南斜面をたどる。どこかで富士が見えるのを期待して、頂上標識の南、大きな岩の陰にある奥千丈岳方面への石楠花新道に入った。ピンクのリボンが目印である。最初はシャクナゲの藪がうるさいが踏み跡はしっかりしているので迷うことはない。入り口から100mほど、登山道の右側へ5、6m入ったところ露岩があった。この露岩が展望台、正面に見事な富士がそびえていた。標高は頂上標識のあるところとほとんど変わらない。北奥千丈からの富士をといって間違いなし、大感激であった。
展望台沿過ぎると奥千丈岳への道はシラビソの原生林の中、ほとんど展望はない下りが続く。歩く人は少ないようだが道はしっかりしており、ピンクリボンがつけられているので安心である。奥千丈岳の山頂も原生林の中で展望なし。梢を渡る風の音だけであった。北奥千丈岳から奥千丈岳を往復する間、一人の登山者にも会わなかった。
帰路は北奥千丈岳でゆっくり休み、夢の庭園に寄って大弛峠に戻った。北奥千丈岳から富士山。もう少し道を整備すればもっと多くの人に楽しんでもらえるのではないだろうか。
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