行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
七倉山荘(07:00)・・・船窪小屋[休憩 60分](13:00)
【2日目】
船窪小屋(05:40)・・・船窪乗越[休憩 60分]・・・2459m峰[休憩 60分]・・・不動岳(11:50)・・・南沢岳[休憩 30分](13:20)・・・山頂分岐[休憩 60分]・・・烏帽子小屋(16:00)
【3日目】
烏帽子小屋(05:30)・・・三ッ岳北峰[休憩 30分]・・・野口五郎小屋[休憩 60分](09:50)・・・竹村新道分岐・・・東沢乗越(12:25)・・・水晶小屋[休憩 30分](13:45)・・・ワリモ北分岐(14:37)・・・鷲羽岳(15:11)・・・三俣山荘(16:00)
【4日目】
三俣山荘(06:15)・・・三俣蓮華岳[休憩 10分](07:15)・・・巻道合流点・・・双六岳[休憩 20分](08:40)・・・双六小屋[休憩 30分](09:20)・・・弓折乗越・・・鏡平山荘[休憩 20分](11:15)・・・シシウドが原・・・秩父沢出合[休憩 20分]・・・小池新道登山口(13:40)・・・わさび平小屋[休憩 30分]・・・笠新道登山口・・・新穂高温泉(15:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は、七倉から入山して南下します(基本的に北上の計画だったのですが…)。船窪、裏銀座、西鎌尾根から槍ヶ岳を目指しました。
1日目
七倉尾根は急登で始まりますが、歩きやすいです。きついのは、天狗の庭までで、そこを過ぎると、展望が開けて高山植物が咲く、とてもいいトレイルになります。
船窪小屋からCSまでは20分くらいあります。
船窪CSにテントを張ってから、「日本一危険な水場」とTVに出たらしい、水場に水を汲みに行きましたが、そんなに危険ではなく、とても冷たくておいしい水でした。CSから5~10分です。おいしい水でウイスキーを割り、静かな夜を迎えました。
2日目
はっきり言って、この2日目のルートをなめてました。
地図上では一見、そんなに高低差のない稜線を歩くように見受けられるのですが、実際には結構なアップダウンがあり、「落ちたらさようなら平均台」のようなところもあります。
おまけに、俯瞰すると半円の円周上を歩くような感じになるので、振り向くといつまでたっても船窪CSが見えたり、小屋の鐘が聞こえたりして、距離をかせいだ気がしないのです。さらに、小ピークが連続するため、自分の位置が掴み辛く、スマホのGPSで位置を確認すると、「まだ、ここか…」といった感じです。
南沢岳に着いた時にはクタクタでした。
烏帽子岳の周辺は池塘が広がり、庭園のようでとてもきれいです。分岐点にザックを置いて、烏帽子岳の頂上を往復しました。軽い荷物での歩き、羽が生えたように軽快でした!
烏帽子小屋CSは、稜線上の安全地帯といった感じで快適です。ただ、張った場所が悪かったらしく、ブヨの攻撃が…。必死に戦ったのですが負けました(痛痒…)。
3日目
朝から小雨。テントの中でだらだらしてしまいました。思い切ってテントをザックに詰め込み出発しましたが、野口五郎小屋に着く頃には本格的な雨となり、真砂岳を過ぎた頃からは風も強くなってきました。
当然、楽しみにしていた景色はまったく見えず、水晶小屋辺りから暴風雨になりました。この山域は、北アルプスでも屈指の強風地帯です。特にワリモ岳~鷲羽岳間は黒部側からの吹き上げが強く、耐風姿勢をとらないと危ないこともありました。明らかに巨大台風11号の余波です。
(台風11号め!)
水晶小屋手前で、強風で行動困難なの年配のご夫婦に出会い、「もうすぐ小屋です。風が弱まったところで、少しずつ進みましょう。」と声をかけ、小屋までご一緒しました。かつて水晶小屋は強風で小屋ごと吹き飛ばされたことがあるそうです。
半分「やけくそ状態」で鷲羽岳に登ります。何も見えません(泣)。鷲羽岳のかっこいい山容を結局かけらも見ることができず、何となく頂上を通過して、鷲羽岳初登頂は終わりました。
三俣山荘に着くころに、小雨になりましたが、ザックに浸水してしまいテントもシェラフもびちゃびちゃ。服もソックスもびちゃびちゃ…。めげてしまってテントを張る気力がなかなか出ず、迷った挙句、三俣山荘に素泊まりでお世話になりました。
4日目
やっぱり朝から雨。ただ、風は穏やかです。このまま進むか、停滞するか、エスケープするか、かなり迷いながら、三俣山荘を出ました。三俣蓮華の稜線に出ると、一気に暴風雨(泣)。景色を楽しみにしていた双六岳も暴風雨。広い稜線を次のケルンを探しながら歩きました。とても寒くて手もかじかんでます(防水手袋忘れました)。同じ時間帯にこの稜線を歩いていたのは、僕と同じくらいの年の単独の方の二人だけで、夏の北アルプスとは思えない人口密度でした。
双六小屋で、新穂高から平湯経由で松本に行けるバスがあることを教えてもらい、今回はここで下山することにしました。
それからは、松本行きに乗り継げる最終バスに間に合うように必死に小池新道を下山しました。小池新道、歩きやすくて等高線のゆるいところを狙って作られた、ホントいいルートです。晴れてれば、景色も良さそう。今度はこの道を登りに使うことになります。
新穂高に15:15に到着。ブラックラーメンを食べて、無事最終バスに乗ることができました。平湯のBTで松本行のバスに乗り換えます。ソックスが濡れたまま長時間歩いたせいか、足がとても痛くて、BTの足湯で、ソックスを脱いで見てみると、ひどい靴擦れになってしまいました。(さらに泣)
とりあえず松本に戻ることができました。松本は穏やかな天気です。大糸線に乗って、車を回収に戻ります。その大糸線で、北アルプスを縦断しよう計画最大のアクシデントが…。大糸線、恐るべし!優しい運転手さん。ありがとうございました。
フォトギャラリー:39枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | ストーブ |
燃料 | クッカー |
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