• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

悲願の日本海・親不知へ

爺ケ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳・朝日岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (山がすき!山雅すき!! さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

初日:ガスが巻き強風のち晴れ、二日目:晴れ、三日目:雨のち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 平日夜の柏原新道登山口、目の前の駐車場は数台が夜明けの待機車でした。

この登山記録の行程

【1日目】
柏原新道登山口(03:05)・・・種池山荘(05:25)・・・爺ヶ岳南峰(05:55)[休憩 15分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(06:55)・・・冷池山荘(07:05)[休憩 5分]・・・布引岳(08:04)・・・南峰(08:55)・・・北峰分岐(09:22)・・・鹿島槍ヶ岳北峰(09:28)・・・北峰分岐(09:32)・・・八峰キレット(10:25)[休憩 15分]・・・口ノ沢のコル(11:38)・・・五竜岳・・・五竜山荘(14:41)[休憩 15分]・・・最低鞍部・・・唐松岳頂上山荘(16:47)

【2日目】
唐松岳頂上山荘(04:30)・・・唐松岳(04:41)・・・不帰キレット(06:15)・・・天狗平(07:56)[休憩 10分]・・・鑓温泉分岐(08:22)・・・鑓ヶ岳(08:35)・・・杓子岳分岐(09:19)・・・村営頂上宿舎(10:15)・・・白馬山荘(10:25)[休憩 15分]・・・白馬岳(10:50)[休憩 5分]・・・三国境(11:15)・・・鉱山道分岐・・・雪倉岳避難小屋(12:28)・・・雪倉岳(13:02)・・・水平道分岐(14:51)・・・朝日小屋(16:03)

【3日目】
朝日小屋(02:25)・・・朝日岳(03:15)・・・千代ノ吹上(03:56)・・・照葉ノ池・・・アヤメ平・・・黒岩山(06:50)・・・サワガニ山(08:05)・・・犬ヶ岳(09:21)・・・栂海山荘(09:30)[休憩 15分]・・・菊石山(11:37)・・・白鳥山(13:27)・・・坂田峠(15:40)・・・尻高山(16:18)・・・栂海新道登山口(18:30)

コース

総距離
約66.3km
累積標高差
上り約7,137m
下り約8,387m
コースタイム
標準50時間45
自己39時間45
倍率0.78

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 昨年9月28日にスタートした中の湯登山口(焼岳)~北アルプス~栂海新道登山口(親不知)への縦走は、台風のために10月5日に種池山荘を最後に中断し下山しました。
 1年以内には中断した以降を繋げたい思っていたので、2泊3日(+予備1日確保)で今回チャレンジしてきました。

9月21日(木):初日
 (柏原新道登山口~爺が岳~鹿島槍~八峰キレット~五竜岳~唐松山荘)
 早朝に柏原新道登山口から入山、事前に確認した天気図では朝方まで西高東低(冬型?)の天候のため、風雨覚悟で登山を開始。
 柏原新道の樹林帯はガスには巻かれましたが風の影響をさほど受けずに済みました。また、しっかり整備された登山道のため迷う心配もありません。
 種池山荘へ到着、稜線に出たため風の影響を受けはじめます。温度計2度で体感は氷点下です。
 まず1峰目は【爺ケ岳】ガス濃く・風強い
 爺が岳をあとにし、鹿島槍ヶ岳に向かう登山道で風をしのげる場所を見つけて行動食を口にしていました、今回初めて行き合った山行者は冷池山荘のアルバイトの女性でした。この日は休日とのことで、歩荷を兼ねて行けるところまで行ってみるそうです。聞かれて私の行動予定を話すと「そんなことする人いるんだ!」と呆れられてしまいました。
 しばらくはガス濃く、風も強いためキレット越えを諦めて引き返す方もいました。
 鹿島槍南峰を北峰に向け下っているとガスが晴れ視界が開けます。北峰が素晴らしい!五竜方面は未だガスっていて見えない!
 八峰キレットを超えキレット小屋へ、ここで今回の初アルコール「エビス」ビールをいただきました「うまい!」
 五竜岳山頂は終始ガスに巻かれ、登頂時も視界なし!ガスが晴れるのを一時間待たれている方がいました。おかげでその方に写真を撮ってもらえました。
 初日の宿泊地の唐松山荘に向かいます。ここで人生初の「ブロッケン」と雷鳥が飛ぶ姿を見ることができました。
 ※今回の山行では5羽の雷鳥に会い、3羽が飛んでました(驚かしてはいませんよ)
 小屋に到着し、テントの受付を済ませ外へ出ると、ずっと見えていなかった五竜岳山頂がくっきり見え、立山に白山も夕日でとてもきれいでした。
 ※ここで携帯の機内モードをオフして、翌日テン泊する朝日小屋へ夕食の予約電話を入れます。「夕食は4時45分からなので、15:30には到着するように」と言われ「頑張ります!」と答えました。明日は出発を早めることとします。

9月22日(金):2日目
 (唐松山荘~唐松岳~不帰の剣~白馬三山~雪倉岳~朝日小屋)
 ヘッドライトを点けて出発!唐松岳へはすぐに着き先を急ぎます。ヘッデンでの岩稜下りを慎重に行きます。また、テン泊装備の重荷のためザックに振り回されないように、各ベルトをしっかりと締め直し体にフィットさせます。
 ※バルトロ75「ザック界のロールスロイス」と言われるだけあって背負いやすい!
 しかし、ヘッデンでの岩稜歩きは照明が足りないのは確かで、足元も確認しずらいため今後はより慎重に考えたいです。
 ※不帰の剣の核心部をヘッデンで、とはさすがにできないので、その時間を見計らい出発してます。
 天狗山荘へ到着、小屋締めを修繕作業のために伸ばしていたようですが、この日が最終日とのこと、凍った池で冷やされているCCレモンを購入、炭酸がのどにしみてうまい!
 白馬鑓のザレた道の登りは苦手です。
 予定より遅れているので、杓子は巻くことして白馬岳へ向かいます。
 三国境を最後に朝日小屋までは誰とも行き合わず、寂しい山行です、雪倉岳~水平道へゆく下りで道を誤り、沢を下ってしまい時間をロスしてしました(マークはあるので見落とさないように!)。
 水平道とは言いますが、しっかり上り下りがあり疲れます、特に小屋への最後の上りは疲労もあり大変でした。
 朝日小屋といえば「夕食」、早々にテントを張って休む準備を済ませ、その時を待ちます。夕食のアナウンスで、持ってきた日本酒「大雪渓」を持ち込みます。
 ※テン泊者でも予約をしておけば夕食をいただけます。
 私のテーブルは単独行の集まり5名です。まずは全員で赤ワインで乾杯!目の前の食事が、山小屋とは思えませんし、美味しい!道のりが長いく遠い小屋ですが、この夕食をいただきに来る価値は絶対にあると思います。
 昆布締めの刺身に、ホタルイカの沖付けなど、大雪渓とよく合います。重い思いをして持ち込んが甲斐がありました。
 最後、管理人さんに小屋泊もいいので次は是非に!と言われ、「はい!」と答えました。約束を守りにまた来ます!

9月23日(土):3日目
 (朝日小屋~朝日岳~栂海新道~親不知登山口~日本海)
 朝日小屋から日本海までを一日で行くことが大変なことは、最初から覚悟して望みましたが、雨も重なって本当に大変でした。
 ※この土日は、同じく登山ガイドを目指す仲間たちが技能検定を受けるので、朝日岳山頂から彼らの健闘に念を送りました。「集中して頑張って!」
 この日は視界がなく残念な山行でしたが、うっす見える山影から、晴天時の景色の良さが予想でき、晴れの日にまた来たいと感じました。
 登山道は木の根が張り、粘土質で滑りやすく気を使います。
 下りで、まずは左ヒザが悲鳴を上げ始め、次に右ヒザも、下りがホントに苦痛でした。登りはまだ、ガンガン行けちゃうのに!
 栂海山荘(無人)で、小屋で購入した「押し寿司」を行動食に昨晩ちょっとだけ残しておいた大雪渓で軽く一杯!雨で冷えた体にしみ込みます「うまい!」
 以降、延々と上り下りの繰り返し、日本海も見えてこないし、暗くなってしまうしで、最後は気力を振り絞って己と戦いました。
 何とか登山口に到着、しかしここは親不知登山口、日本海へはまだ400m(80m下り)あります。整備された階段を一歩一歩、海に向かいます。
 真っ暗闇のなか、白波を立てる日本海に到着!

悲願達成(仮)!

いつかは中の湯登山口(焼岳)から通して歩きたいです。

続きを読む

フォトギャラリー:129枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

犬ヶ岳

犬ヶ岳

1,592m

朝日岳

朝日岳

2,418m

雪倉岳

雪倉岳

2,611m

白馬岳

白馬岳

2,932m

鑓ヶ岳

鑓ヶ岳

2,903m

唐松岳

唐松岳

2,696m

五竜岳

五竜岳

2,814m

鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳

2,889m

爺ヶ岳

爺ヶ岳

2,670m

白鳥山

白鳥山

1,287m

長栂山

長栂山

2,267m

黒岩山

黒岩山

1,624m

菊石山

菊石山

1,210m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

白鳥山 富山県 新潟県

山姥の伝説を秘めた北ア最北の1000メートル峰

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間10分
難易度
★★
コース定数
22
唐松岳 富山県 長野県

八方尾根から唐松岳を往復する

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間30分
難易度
★★
コース定数
29
雪倉岳 新潟県 富山県

多種多様な高山植物が彩る鮮やかな風景

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
8時間
難易度
★★★
コース定数
30

山がすき!山雅すき!!さんの登山記録

登山計画を立てる