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椿まつりの伊豆大島へ 三原山 (2A)

三原山( 関東)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 東海汽船さるびあ丸 前夜22:00竹芝桟橋発
翌朝6:00 伊豆大島岡田港着
入港船に接続する三原山登山口行き路線バスにて大島温泉ホテル6:25着

この登山記録の行程

大島温泉ホテル(6:25 7:25)・・・ テキサスコースとの分岐(8:05)・・・お鉢周り出合(8:28)・・・剣ヶ峰(8:37)・・・火口展望所(9:12)・・・三原神社(9:21 9:23)・・・お鉢周り出合(9:28)・・・テキサスコースとの分岐(9:44)・・・都道出合(10:31)・・・ 大島公園(10:58)

コース

総距離
約13.0km
累積標高差
上り約365m
下り約775m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

椿まつりの時期に合わせて船で伊豆大島にわたり、三原山に登って来ました。椿の花が咲く季節の三原山のお鉢巡りは、強い季節風に悩まされることも多いそうですが、この日は高気圧に覆われて風も比較的穏やかでした。椿の花に満開のオオシマザクラ、今年初めて鶯の鳴き声を耳にし、春の訪れを感じました。今年はなかなか標高が稼げませんが、ようやく標高700m突破です。

三原山(標高749m)に登るには、ともあれ大島に船か飛行機で渡らねばならない。今回は東海汽船の「三原山フリーハイキングプラン」を利用した。このプランには、往復の船(行きはさるびあ丸、帰りは高速船)、島内の1日バスフリーきっぷ、大島温泉ホテルでの朝食と入浴、三原山登山口での昼食がセットになっており、バラバラに購入するよりも圧倒的に値段が安くなる。添乗員がつかないフリープランなので、朝食や昼食券にこだわらなければ自由にコースを計画できる。
三原山フリーハイキングプラン8500円
http://www.tokaikisen.co.jp/info/info_0000836.html

前夜22時竹芝桟橋を出港し、翌朝6時に元町港か岡田港に(その日の状況で入着港が変わる)到着。港には島内各方面に向かう路線バスが待っている(時刻表には記載されていない)のでスムーズに登山口に迎える。三原山に登る場合は、「三原山頂口行き」に乗車、約20分の大島温泉ホテルで途中下車。三原山の雄大な景観が素晴らしい展望露天風呂につかり、バイキング形式の朝食をとる。下山してからの温泉は楽しみの一つだが、歩き出す前に温泉というのは初めてかもしれない。

プランが想定しているのは、ホテルから路線バスで山頂口に移動してからお鉢巡りをして下山だが、私はホテルから直接裏砂漠コースでお鉢に登り、昼食券利用を諦めてテキサスコースを大島公園に下るコースとした。ただ、どのようにコースを計画するにせよ、帰りの船の時刻が決まっている上、路線バスの本数が少ないことに留意する必要がある。また、出発港もその日の状況で元町港か岡田港か変わるので、船に間に合わせるために乗らねばならないバスの時刻も変わってくることにも注意。港の決定は朝7時半ごろにされ、島内の防災放送でも知らされる。お鉢にも設置されていたスピーカーで、本日は岡田港だと知らされた。

露天風呂で雄大な展望を楽しみ、朝食を食べた後、身支度をして大島温泉ホテルを出発。3月とはいえ息も白く、霜も降りていたが、今年初めて鶯の鳴き声を耳にして嬉しくなる。歩き始めは照葉樹林帯、やがて砂漠とススキ原、奇妙な造形の溶岩帯、砂礫地と三原山に近づき、登るにつれて景観が変わっていく。火山性の砂礫地は足元がズルズル崩れやすいので少々歩きにくいが、コースは概ね緩やかで丸太の杭が10mほどの間隔で打ち込んであるので迷うことも、危険な箇所もない。砂礫が靴に入り込まないよう、スパッツを装着するといいだろう。

高度が上がるにつれて周囲の海が広がり、遠く北西に伊豆半島に富士山、北東に房総半島、南に利島や新島などの伊豆諸島が海に浮かぶ。この日は風がほとんどなかったが、椿の花の季節は季節風が強い日が多いそうで、お鉢ではそれなりに強い風も吹いていた。防風対策には留意のこと。雄大なお鉢を途中展望台や三原神社に寄り道しながら巡る。

一周して元に戻ったら来た道を下り、途中テキサスコースへの分岐を大島公園に向けて進む。ここは茫漠たる砂漠で、目印がなければ方向に迷いそうだが、ここでも10mほどの間隔で丸太が打ち込んであるので、迷うことはない。テキサスには乗り継ぎで立ち寄ったことがあるくらいで様子を知らないが、確かにユタやアリゾナの砂漠地帯を通う道をちょっと思わせる景観だ。砂漠はやがて、ススキ原、照葉樹林へと変わっていく。樹林の中を都道への出合に近づいていくと土壌流出が激しく、道がえぐられて歩きにくい。都道を渡ってさらに下ると照葉樹林の深い緑色の中でヤブツバキの花の紅が鮮やかだ。ほどなく大島公園に到着。ちょうどあんこさんたちが踊りを披露していた。

椿園はきれいに整備されており、椿まつりに合わせてか周囲には土産物屋のテント、また併設されている椿資料館には売店もある。ゆっくり椿を楽しむつもりでバスをやり過ごしたが、次のバスは2時間近く後。温泉や食事をするところがある元町までさっさと移動すべきだったかと、少し後悔。結局、時刻表とにらめっこして元町港に出て御神火温泉(ここも周囲の景色が良い)でさっぱりしてから、岡田港に戻り、名物の鼈甲丼を食べ、帰りの高速船をまった。15:30発の高速船は、竹芝桟橋に17:25に到着。

コース定数19.1、主観的グレーディングA

大島バス 路線図
http://www.oshima-bus.com/files/20180128_shima_map.pdf
時刻表
http://www.oshima-bus.com/files/20180128_jikoku.pdf

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フォトギャラリー:45枚

今回の山旅は竹芝桟橋から

夜10時出帆のさるびあ丸に乗り込む

船のデッキからレインボーブリッジ

明け方の大島、岡田港に到着

路線バスに乗り換えて大島温泉ホテルへ

ホテルの露天風呂から曙光に照らされる三原山。皆さんは朝食→露天風呂の順番で楽しまれていたようだが、私は逆にして一人静かなお風呂を楽しんだ。

こんな景色を眺めながら、早朝からお風呂なんて贅沢。鶯の声まで聞こえた

照葉樹林帯を進む

霜が降りている

三原山

樹林帯を抜けるとススキの原

溶岩の奇妙な造形

溶岩流帯にから三原山

不意に風が吹いて辺りを見渡したら、ひょっこり富士山が。こういう瞬間、あたかも自然に呼びかけられた心地がする。

ススキの原と砂漠

三原山山頂のお鉢

利島(右)と新島

砂漠

火口展望場から

三原神社の鳥居から富士山。写真だと分かりにくいが南アルプスも見えている

お鉢めぐりを終えてテキサスコースへ

テキサスコースへの分岐

茫漠たるコースだが、10mくらいおきに丸太の杭が打ってあるので、迷うことはない。

三原山を振り返る。テキサスかどうかは別にして、ユタやアリゾナをちょっと思わせる

再び照葉樹林帯。都道に出合う手前は土壌流出がひどく、荒れている

道に落ちている花びらに、目をあげるとヤブツバキ

都道を渡ってさらに樹林帯の道を大島公園に下る

オオシマザクラ

大島公園に到着。ちょうどアンコさんたちが踊っていた

大島公園の椿園には内外の園芸種も含め多くの椿が

でも桜の方に目がいっちゃうんですよね・・・

椿資料館の裏手には海が眺められる芝生の園地も

伊豆半島天城山方向の眺め。富士山は霞んで見えにくい

元町港に移動して御神火温泉に浸かる

本日の出帆港、岡田港に路線バスで戻り、駆け込みで鼈甲丼をいただく

ジェットフォイルで竹芝桟橋に。男の子的にはジェットフォイルのメカニズムに興味津々

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • すてぱんさん、こんばんは♪

     三原山山行、お疲れ様でした。1986年の噴火の印象があまりにも強く、これまで登るという視点で考えたことがなかったので、火口周辺の様子など、郷里の高千穂の峰を思い出しながら興味深く拝見しておりました。「三原山フリーハイキングプラン」も含めて、とても参考になりました。しっかりポッケに入れさせていただきました。

     ちなみに、私もオオシマザクラに目が行くほうだと思います(笑)。ところで、ジェットフォイルのメカニズムはいかがだったでしょうか、すてぱんさんのツボに入ったかどうか気になっております。

       ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、コメントありがとうございます。

    ぼっけもんさんの愛らしい春の花々のレコも楽しく拝見しましたよ。

    高千穂は2年前に韓国岳から秀麗な姿を眺めましたが、いつか登りたい山の一つです。当時は日程の都合で断念したのですが、縦走できればさぞやと思いました。火山に登るのは「天の時」も必要なのでしょう。

    宿泊がらみなら、東京都から助成金が出ていて通常よりも安いパッケージプランもあるようです。ジェットフォイルは屋久島から指宿へ移動した時も乗船したことがありますが、水中翼を動かすところがサンダーバード的でツボでしょうか・・・笑。

    ところで伊予ヶ岳・八犬伝レコページにて、次回オフ会のご相談をさせていただいています。ぼっけもんさんにもぜひご検討いただければ幸いです。

  • すてぱんさん、こんにちは!

    伊豆大島・三原山に行かれたとは内角高めからスローカーブを投じられた思いです(笑)

    私は高校時代、毎年の様に神津島に行っており天上山に登ったりキャンプ三昧を楽しんだ
    事を思い出しました。あの時の船名は「かとれあ丸」で「さるびあ丸」もあの時から代って
    いないのを見て、何故かほっとしてしまいました。

    夜行便の船で渡って山登って帰京する、夜行便の船を夜行バスに置き換えればストンと
    来ます。実は金曜日、小田原に行っていたのですが伊豆大島と三原山が見えていたのです。

    三原山に行かなくても朝から入る温泉と、その景色に興味深々!東海汽船に乗りたく
    なりました。

  • 西東京猛虎会 さん、こちらにもコメントありがとうございます。

    「内角高めからスローカーブ」とは、「お前、いつまでもちんたらちんたら楽な山ばっかり登ってんじゃあねえぞ」という叱咤の声かと、いささかビクビクしてコメントを読ませていただきました(冷や汗)。いや、今シーズンは全く標高が稼げていません。

    神津島の天上山も魅力的だったのですが、どうやらこの時期は高速船(男の子的にはあれは「船」と呼んでいいのか少し疑問です)の便がなく、島内でもう一泊しなければならないようなので、今回は見送りました。

    本当に、あれは夜行バス利用の前夜初夜行日帰り感覚ですね。船内も広いので夜行バスよりも楽でした。早朝の展望露天風呂からの景観は、「おー!」と思わず声が出てしまうくらいで、気分が一番盛り上がった瞬間だったかもです。同じ路線バスに乗って到着された方々が、朝飯に急ぐのを尻目に、まっすぐ露天風呂に向かったのも我ながら好判断だったかと。

  • すてぱんさん、こんばんは!

    伊豆大島の三原山とは、目から鱗ッ!でした。

    海の青さに椿に桜、三原山の火口も圧巻ですが、一番印象的なのは三原神社の鳥居の先の富士山、しっかり頂きました。

    露天の朝風呂付きで8,500円は買いですね!
    ただ、・・・奥さまに知られたら、怒られるのでは!?

  • ガバオ さん、こんにちは。

    樹林帯を抜けてしまえば、遮るものもあまりなく、海の形式が広がりますから、こういう登山もたまにはいいと思います。でも、ここのところ照葉樹林ばかり歩いているためか、落葉広葉樹の雑木やブナなどの林がいかに美しかったか、懐かしく感じました。私の原風景は、やはり武蔵野の雑木林や、多摩丘陵なのでしょう。

    ちなみに三原神社では、狛犬は見当たりませんでした。

    鬼の居ぬ間にどれくらい好き放題山登りをするか。今年の課題です!

  • すてぱんさん、こんばんは~!

    伊豆大島に行かれたのですね!お疲れ様でした~♪
    船で山に行くというのは私の中に全くなかった発想で、とても驚きましたが旅行気分も
    味わえてなんともうらやましい山行ですね!奥様がいらっしゃった頃から密かに計画を
    立てていらっしゃったのでしょうか???(笑)

    夜行バスで山に行く感覚で伊豆大島の山に登る、しかも8500円で!こんなやり方もあるんだ
    としっかりポケットにしまい込みました。(笑)テキサスコース、アメリカっぽい雄大な景色
    もいいですね!

  • すー さん、いつもコメントありがとうございます。

    船で行く山、屋久島もこのパターンでしたが、伊豆大島の場合は夜行日帰りの感覚ですね。丹沢や房総からよく見える島(山)なので足を伸ばしてみました。あとは、神津島の天上山とか、利尻島の利尻山にもいつか船に乗って行ってみたいですね〜

    本文中にも書きましたが、バラバラに船やバス、食事や温泉代を個別に払うよりも圧倒的に安い(3〜4割引くらい?)ですよ。

    また家内が査察で滞在しそうなので、やりにくなりそうです(汗)

登った山

三原山

三原山

758m

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