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シロヤシオを訪ねて石棚山稜から檜洞丸へ (3B)

檜洞丸( 関東)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

快晴

利用した登山口

箒沢公園橋   西丹沢自然教室  

登山口へのアクセス

バス
その他: 新松田駅から神奈川中央交通バス 西丹沢ビジターセンター行き(7:20)
(前後で適宜増発バスが出ていたようだ)

この登山記録の行程

箒沢公園橋(08:40)・・・板小屋沢ノ頭(10:03)・・・県民の森分岐(10:59)・・・同角山稜分岐(11:51)・・・石棚山稜分岐(12:03)・・・檜洞丸(12:15)[休憩 62分]・・・石棚山稜分岐(13:27)・・・展望園地(14:06)・・・ゴーラ沢出合(14:35)・・・ツツジ新道入口・・・西丹沢自然教室(15:10)

コース

総距離
約10.1km
累積標高差
上り約1,352m
下り約1,312m
コースタイム
標準7時間15
自己5時間28
倍率0.75

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

シロヤシオの開花予想モデルの検証を兼ねて、垂直分布が広く静かな石棚山稜から檜洞丸を登りました。頂稜付近はまだ蕾で、檜洞丸のシロヤシオの見頃は来週末あたりでしょうか。

檜洞丸といえば、シロヤシオで有名な丹沢でも代表的な山。ツツジ新道が主な登り道で、当たり年とぶつかればその名の通りツツジに囲まれた登山を楽しめますが、人気があるので混みます。その点、今回の石棚山稜や以前紹介した同角山稜はマイナーで、静かにシロヤシオを楽しむことができます。登山口最寄りの箒沢公園橋バス停に降り立ったのは私一人だけ。檜洞丸山頂に近づくまでは、誰ともすれ違うことなく狙い通り静かな山行が楽しめました。

今年のシロヤシオは、大当たりだった2016年と比べると小ぶりな印象ですが、花付きそのものはよく、まずまずのシーズンだと思われました。今シーズンはお姉さんのアカヤシオの花に出会い、その魅力に「ぐらっ」ときてしまいました。今まで出会ったことがなかったというのは、随分と勿体無いことをしてきました。が、今回改めて妹さんを訪ね、その美しさに改めて強く惹かれました。たぐいまれな素晴らしい花だと思います。コースタイムのグラフを見ても、シロヤシオが咲いていたところでは大きく歩行ペースが落ちていて、笑えます。

先日、大胆にも自分なりの開花時期の考察をして、今週末(5月5ー6日)あたりのシロヤシオの開花予想範囲として標高1300〜1500mとしました。今回の山行で見た限りでは、1200〜1300mが盛りで、予想は過大推計だったようです。一方、別の方のレコで奥多摩の標高1500m付近でもシロヤシオの咲き始めが見られたようです。興味深い事実も出てきたので、来シーズンに向けてもう少し研究してみようと思います。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=125130

自分の開花予想では、シロヤシオと出会うためのいくつかの本命の場所では見頃にはまだ早いという結論だったので、今回は日光男体山に登ろうかなどと考えてもいました。歩き始めの中禅寺湖畔は標高1300mなので開花予想レンジ内だったのですが、それ以下の標高の開花状況は確認できないという恨みがあります。で、あれこれ思い悩んだ結果選んだのが、このコースです。檜洞丸自体も本命の一つなのですが、頂稜付近の開花はおそらくまだだということは覚悟の上。で、結果はご覧の通りです。

さて、次はどこに彼女を訪ねたものか。楽しくも悩ましい時期が続きます。

コース定数30.4。板小屋沢から板小屋沢ノ頭は、ザレやガレの急斜面に鎖がかかっている箇所がある。主観的なグレードB。

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フォトギャラリー:59枚

箒沢公園橋のバス停で降りたのは私だけ

ちょっと退屈な杉の植林帯も、こうやってみるとカテドラルのステンドグラスか何かのようで面白い

板小屋沢の渡渉点

堰堤をはしごで越える

本日最初のツツジはヤマツツジでした

板小屋沢の瀬音を聞きながら、新緑に包まれて進みます

途中2箇所、ザレ場やガレ場にかかった鎖があります

富士山も見えてます

ブナはいいよねえ

ギンリョウソウ

標高1090mで散った花びら発見

今シーズン最初のシロヤシオとの出会い。標高1100m。盛りは過ぎているが花はたくさんついている

あせびの新芽

標高1120mでやや盛りを過ぎているけれども満開のシロヤシオ

板小屋沢ノ頭

ミツバツツジとシロヤシオ

あちらはツツジ新道ですね

綺麗なんだけど、年々ブナの枝振りが小さくなっているような・・・

ミツバツツジ

山登りの喜びを味わう

陽に透けてその透明で清楚な白が引き立つ

全く人がいないので静かに楽しむことができます

板小屋沢ノ頭あたりは盛りが過ぎつつあり、ヤブ沢ノ頭から県民の森分岐辺り(1200〜1300m)が盛りでした

ま、一応こんな花も咲いていたということで・・・

ミツバツツジも咲いているんですが、すみません私にはどーでもいいので・・・

五枚の葉の陰に咲くので、高いところに咲いていると気付かないことも。光が当たるとうっとり。

そんな私をシラーっとした目で富士山は見ているのでした・・・

標高1300m辺りではミツバツツジは蕾

石棚山を超えると、石棚山稜の緩やかな道になるのですが、ここからはシロヤシオの株そのものが見当たらない。自分の記憶ではこの辺りもたくさんあったはずなんだけど・・・

このように標高が上がっても株によっては満開になっているものも

石棚山稜は、ブナの大木が多くて人も少なく、お気に入りの場所の一つです

標高1400m辺りでは蕾

テシロの頭付近の標高1490mで咲き始めた花も。ただし全般的にはまだ蕾。開花予想モデルは過大推計だった模様。

咲いたばかりなのでしょうか、その白さにも清新さを感じます

コバイケイソウの群落の上に架けられた木道にくると檜洞丸にきた〜という感じがします。

山頂にはたくさんの登山者で賑やか。やはりこの時期は特に人が多いですね。

青が岳山荘でご挨拶をして(またお元気になられたようで何より)

どりゃあ!

ツツジ新道を下ると、標高1420mで八部咲きのシロヤシオ

開花からあまり時間が経っていないのか、白さが一層引き立ちます

清楚、凛とした気品、彼女の美しさをなんと表現したらいいのだろう。お姉さん(アカヤシオ)も大変可愛らしい方ですが、私はやはり妹さんに強く惹かれます。

でも全体的には蕾がまだ多い

オオカメノキでしょうか

光に透ける葉もまた清新ですね

シロヤシオにまだ蕾のミツバツツジ

ミツバツツジも標高1170mでは満開

ゴーラ沢出合

口を開けた何かの横顔に見えてきてしまいます(ピントは合っていませんけど・・・)

西丹沢ビジターセンターに向けて、石棚沢の高巻き道を行く。直接沢をたどるルートもあるようだが、ロープで遮られていた。

山の神に本日の無事登山を感謝

帰りのバスは渋滞で到着が50分ほど遅れました。途中中川温泉「ぶなの湯」に寄ろうかなと考えていたのだけど、GW中の混雑を考えて我慢。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 今年はやっぱり中辺りのようですね。

    見ていると咲き具合にムラがあり 花がしっかり付いている木 まばらに付いている木
    何故か北側半分だけ 沢山咲いていて 南側にはまったっく花が無い木など
    不思議に思っていました。
    奥多摩でも似たような感じのようで 友人が一昨日鳥屋戸尾根から三ツドッケと歩いて来たよう
    ですが ムラが有ったようです。それでもそれなりに見応えがあったようでした。
    それと踊平から川苔山の間が今一番のようですよ。
    今週末には 見頃になりそうですね。
    それにしても 石棚山稜は静かで 雰囲気も良くかなり気に入りました。

  • いっき さん、コメントありがとうございます。
    なんと、前日に同じところを登っていらしたのですね。わずか1日の違いでもシロヤシオのピークが微妙に違うようで、興味深いです。おっしゃるように、株によっては蕾すら付いていないものもあり、ムラがあるのでしょう。
    また、今年は昨年よりはずっといいけれども、2016年にはかなり劣るという印象です。それだけ2016年は素晴らしかったのでしょうね。
    もし、まだでしたら、隣の同角山稜も歩いてみてください。やはり人が少なく静かな山歩きが楽しめると思います。ザレやがれはこちらの方がさらに注意が必要ですが、いっきさんなら全く問題なく、むしろ楽しんでいただけるのでは。ただ、公式には玄倉林道はまだ通行止ですけどね。(GW中に玄倉でたくさんの登山客が降りていましたが、こっそり林道に入っているのでしょうか)

  • すてぱんさん、こんにちは!

    遂に「彼女」との邂逅を果たされましたね!、おめでとうございます!。

    先般UPされた開花予想研究レコもとても興味深く拝見しましたが、やはり、足を使っての実地調査は欠かせませんね。

    実は私も、先週、御岳山奥ノ院(1,077m)に出掛けて来ました。
    レコはこれからUPしますが、残念ながら一足遅く、殆ど散り切った様な状態でしたので、すてぱんさんの狙い目の正確さに感服した次第です。 これも彼女への思い入れの差でしょうね!(笑)

    さて、今週末はいよいよ1,500m超の山域が狙い目でしょうか?
    予定していた「芝刈り業務」がキャンセルとなりましたので、私ももう一度チャレンジしたいと思います。 晴れると良いですね!

  • ガバオ さん、コメントありがとうございます。
    そうでしたか、奥ノ院ではもう散っていたのですね。予測モデルといってもまだまだデータが足らず、皆さんのいう「満開」がどの標高で見たものか、その状態から何日経過したものなのか、満開は何日くらい続くものなのか、不確実な要素がたくさんあります。また、北関東も南も全部一緒にしていいのかも今後の検討課題です。北斜面か南かでも違うのは実感していますしね。

    ですから、散っていたというのも貴重な情報でありがたいです。

    今日から雨が続き、気温も下がるようです。1500mに達するペースが落ちるのか、蕾だからこの強い雨にも傷つかず綺麗に咲いてくれるのか、今からやきもきしています。

    幸い、土曜日は天候が回復する予報ですし、お互い楽しみですね!さあ、どこへ行こうかな〜

  • すてぱんさん、お久しぶりです。
    開花予想も記載されていたので、恋人に会いにどこに行かれるのか楽しみにしていましたが、檜洞丸に行かれたのですね。今年も無事恋人に再会されておめでとうございます。今年は咲き始めは早かったようですが、思ったよりも長い間楽しめそうですね。日程と天気が合えば私もツツジと新緑を楽しみに出かけたいと考えています。
    すてぱんさんの次回の記録も楽しみにしています。

  • カメノコウタロウ さん 、コメントありがとうございます。
    畦ヶ丸も候補の一つだったんですが、開花高度が1300mを超えた場合にはその観察ができないので、今回はもう散っていそうな高度も、まだ咲いていないであろう高度も全てカバーできる山域として、檜洞丸としました。

    西丹沢ビジターセンターの方のお話では、「自分は実際には登っていないけれど、登山者の話では今年は畦ヶ丸がいいようですよ」とのこと。カメノコウタロウ さん は見事、大当たりを引き当てられたのでしょうね。

    メージャーな、群生地が1500〜1600mあたりにたくさんありますから、そのうちのどこに登ろうか、悩ましく思っています。

  • こんにちわ!
    私もこの日・・ここを逆回りで歩いてました〜。何処かですれ違ったでしょうか?・・
    ・・シロヤシオは、咲きはじめのものが多かったようですが、綺麗でしたね〜・・これからもっと賑やかになっていくのでしょうね。良いものを見せていただきました。

  • あーやっぱり!

    石棚山稜分岐で「もしかしたら、やぎやぎさんご夫妻では?」と思われる方が、熱心に花の写真をとっていらしたので、よっぽどお声をかけようかなと思ったのですが、レコで時折写っている後ろ姿しか拝見していなかったのでどうにも自信が持てず、失礼してしまいました。

    やはり、やぎやぎさんご夫妻だったのですね。ああ、ご挨拶をさせていただくべきでした〜。

    それらしき方とすれ違った時間も、念のためメモしておいたのですよ。手元の記録には、「11:58 やぎやぎさん??」と残っています。その頃、石棚山稜分岐から石棚山に向かってゆっくり下っていらしたのでは?

    シロヤシオはもう少し標高の高いところで、まだ楽しめそうですね。

  • あはは・・
    多分、その時間に歩いていたのでそうだと思います。天気も良く、気持ちの良い山歩きを楽しめました。
    ・・そうとは、知らずに…写真に夢中ですみません。ご迷惑になっていない事を祈ります。

  • 記録を見返したら、石棚山稜分岐ではなく、その一つ先の同角山稜分岐でした。

    ほんと、登山日和でしたよね。

    次にお姿を拝見したら、今度こそ勇気を振り絞ってご挨拶させていただきたく思います。

登った山

檜洞丸

檜洞丸

1,601m

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