行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
(行き帰りとも)京王線高尾山口駅
この登山記録の行程
高尾山口駅(07:54)・・・稲荷山・・・高尾山(08:59)[休憩 12分]・・・大垂水峠分岐・・・大垂水峠(10:03)・・・大洞山(10:25)・・・中沢山(10:54)・・・西山峠・・・三沢峠(11:52)[休憩 27分]・・・草戸山(12:38)[休憩 10分]・・・四辻・・・高尾山口駅(13:45)
この他に中澤山と三沢峠の間の見晴台で10分休憩
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
冬枯れの南高尾山稜を、高尾山を起点に周回してきました。
多摩川水系と相模川水系を隔てる笹尾根からの連なりの最東端が南高尾山稜となります。何に意味のあるラインを見出すのかは、いろいろな観点があるでしょう。三頭山から延々伸びた笹尾根を含むラインを引き継ぐ主脈は、標高や人気で見れば小仏城山(670m)から高尾山(599m)に伸びるラインなのでしょう。これに対して南高尾山稜は大洞山(536m)、中澤山(494m)とやや見劣りがします。しかし、多摩川と相模川の分水嶺で、東京都と神奈川県の境であることからも、一度は踏んでみたいと思っていたラインでした。コース中に町田市最高点の草戸山(364m)を含むことも、私的にはポイントが高かったのです。
山と渓谷社の「新分県登山ガイド 東京都の山」には55コースが紹介されていますが、標高わずか364mの草戸山が含まれているのはなぜでしょうか。町田市から境川(小さいながらも江ノ島あたりに注ぐ独立した水系)に沿って、細く細く八王子市に伸びる盲腸なような領域の行き着いた果てに草戸山が位置しています。こういう流路に沿った細長い行政域の由来を辿るのも面白そうですが、農業用水としてのかつての農家の共同体の存在の痕跡でしょうか。
南高尾山稜は、関東ふれあいの道「湖の道」としてよく整備され、道標はもちろん、あちこちにベンチやテーブル、東屋なども整備され、危険箇所もありません。すぐそばに高尾山があるため、地味なコースを想像していたのですが、意外にも登山者や多くのトレイルランナーが行き交う陽だまりのコースでした。ただし、高尾山から小仏城山に一旦進み折り返すのではなく、今回のように手前から大垂水峠に降りようとすると道が複数錯綜していてやや分かりにくい箇所があります。素直に「関東ふれあいの道」を進むのが良いでしょう。
「湖の道」の名にあるように、コースの所々から津久井湖、城山湖が眺めることができます。特に中澤山と三沢峠の間にある見晴台からは、眼下に津久井湖、その先に雄大な丹沢山塊が大きく広がり、素晴らしい展望が楽しめ、このコース中の白眉でしょう。快晴のこの日、富士山も朝の高尾山からはくっきりと見えていたのですが、残念ながらこの見晴台にたどり着いた頃には雲に隠れていました。
コース定数31、主観的山のグレーディングA
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