行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
今回、鈴鹿スカイラインと御在所ロープウエイを結ぶ「湯の山かもしか大橋」が2018年8月に完成したので、その橋の分岐点、鈴鹿スカイラインのゲート前に路駐をさせてもらったが、路駐は禁止の模様。駐車場は5台程度あるが、すぐにいっぱいになるので御在所ロープウエイ付近の有料駐車場(湯の山パーキングセンター)を利用した方がよいかも。
この登山記録の行程
鈴鹿スカイラインゲート前(07:49)・・・御在所ロープウエイ(08:02)・・・長石谷登山道入口(08:28)・・・長石谷・長石尾根の分岐・・・弥一ヶ岳(09:14)・・・鎌ヶ岳山頂(10:34)・・・三ツ口谷への分岐・・・武平峠(11:37)・・・御在所岳山頂(12:38)(昼食~13:03)・・・御在所岳(望湖台)(13:10)・・・第一ケルン・裏道下山口(13:38)・・・国見峠(13:49)・・・藤内壁出合・・・兎の耳・・・藤内小屋(14:48)・・・鈴鹿スカイラインゲート前(15:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
三連休2日目。昨日の三峰山に続き、今日は大好きな鈴鹿山系にやって来た。
雪を求めて久しぶりに関東からやってきた先輩と合流して、鎌ヶ岳を目指す。鈴鹿山系の中でもとっておきのとっておきだった鎌ヶ岳。これを長石尾根コースで登り、武平峠経由で御在所岳へ縦走して裏道コースで周遊する計画。
スタートは、鈴鹿スカイラインのゲート脇。駐車場はすでにいっぱいだったので、他の車にならい路肩に駐車して、昨年8月に完成した「湯の山かもしか大橋」を渡り御在所岳のロープウエイ乗り場を目指す。この橋のおかげで谷間を歩くルートをバイパスできるようになったので、とても快適になった。ロープウエイの駅でトイレを済ませ、石尾根コースの登山口を目指して舗装道路を上がって行く。ちなみにロープウエイの駅には小さいながらモンベルのショップが出来ていた(前からあったっけ??)。登山口にアウトドアショップがあるなんてなんて羨ましい。。。
舗装道路をさんざん上ってから左に折れて登山口に入る。看板があるので見落とすことはない。
さあ行くぞ!と思いきや、いきなり川に直面。橋が流れていて、しかも結構な水量がある。程よい?スリル感の中、いきなりの渡渉。
鎌ヶ岳は名前の通り鋭い頂が特徴的で、最後の登りはググッと直登することになるが、山頂手前まではそれ程の急登はない。痩せ尾根を通り尖った頂に向けてひたすら歩く。右手側には御在所岳のロープウェイが見える。
せっかく関東から遠征してきた先輩には申し訳ないが、雪の量は今ひとつ。登山道にわずかに雪が付いている感じ。それでも高度を上げるに連れてクラスト状態になって来たのでアイゼンを装着する。
長石尾根コースは、尖がった鎌ヶ岳の山頂を目指しながら、尾根に沿ってひたすら登っていく感じが実にいい。どんどん、ピークが近づいてくる。
山頂手前の直登エリアにやってきた。完全に凍っていてアイゼンが全く効かない。また、足掛かりが無いので、なかなか厳しいルートだと思っていたら、どうやら先行していた先輩が道を誤っていたようで、上の方で笑い声が聞こえた。横にちゃんとしたルートがあるではないか。まあ、雪山ではよくあるあるだ。
もう少し苦労するかと思っていたが、わりとあっさりと山頂にたどり着くことができた。いつも御在所岳からこちらを眺めているが今日はその逆。また、伊勢湾方面の眺望も素晴らしい。
メンバーが集った記念に、山頂のプレートを背景に写真を撮ったのち、今度は山頂のプレートの反対側にある鳥居と祠の方に周り、御在所岳を目指し、まずは武平峠へと降っていく。こちら側からは、ギザギザとノコギリのように延びている鎌尾根が見えた。先輩達は以前、縦走した経験があり最高だったよ、と一言。どことなく挑戦的なトーンが混じっていたので、こちらも闘志がメラメラと(笑)燃え上がったかどうかは別として、確かに山家のハートを鷲掴みするような稜線が素晴らしかった。行きたいリストに入れておくことにしよう。
武平峠への下りも山頂直下はなかなかの急勾配になっていた。加えてガレ場があって一層険しい感じがした。雪の斜面をトラバースする際、写真を撮ろうとカメラを手にした瞬間、左手に持っていたストックがストンと落ち、あっという間にスルスルと斜面を滑落していった。一瞬跳びつこうかとも思ったが、かなりの斜度だったため、いくらアイゼンを付けているといっても、残ったストック一本だけでは何かあった時にリカバリーできない。悲しいかな、スローモーションのように谷間に消えていくストックをただ呆然と眺めていた。
気分を切り替えてルートに戻る。峠まで降りてくると雪より岩の方が増えてきたので、アイゼンを外す。御在所岳の山頂付近で再び必要になると思うが、どうも岩に擦れるアイゼンの音は心地よく無い。
御在所岳も代表的な登山ルートがいくつもあるが、こちらから登るのは初めてだった。登りきると山頂がある峰の方に出た。なるほど、ここにたどり着くのか。同じ山でもルートを変えるだけでとても新鮮に思えてくる。
山頂の看板の前でもう一度記念撮影をして、お昼ご飯とする。12時を過ぎていたのでもう腹ペコペコだった。さっきまでそのポイントに立っていた鎌ヶ岳の山頂を眺めつつ、カップ麺をすする。
昼食後、お約束の望湖台(国土地理院による御在所岳の標高1212mの基準点)まで行って、駄目押しの集合写真をもう一枚。後ろには真っ白な雨乞岳が鎮座していた。
御在所岳からの下りには裏道ルートを使うことにする。
名前的には「裏」だが、全体的に落ち着いた感じと国見峠から見下ろす谷間の風景が大好きだ。U字を描いて氷河が削った後のよう。また、岩登りで有名な藤内壁の切り立った岩肌も素敵だ。今日もアイスピッケルを持った勇者が数名、壁に張り付いているのが見えた。
藤内小屋まで来るともうゴールも近い。相変わらず趣のある山小屋で、入口のホンワカした看板などにはご主人の人柄が現れていると感心する。小屋の前のテーブルでは、何人かの登山者が休憩していた。低山ながらアルプス並みの山小屋の貫禄を持っている。
岩を乗り越えながら川沿いに降り、特徴的な形をした砂防ダムの大きな鉄柵をくぐると、ほどなくして林道に合流。以前は、林道の先にある橋の袂から再び山道に入ったが、今日は鈴鹿スカイラインのゲート脇に車を停めているので、橋を渡り舗装道路を降っていくだけ。
だけ、、、とここで終わりにしたかったが、今回の山旅にはおまけがついていた。
ゲートに到着し、愛車に戻ると、んんんっ。フロントガラスに「駐車禁止!!」と書かれた紙が。
楽しかった登山が一転して、心臓バクバク状態。しかし、よく見えると「警告」とある。「貴方の車の番号は、、、」と丁寧にプレート番号まで手書きで書きこまれているが、ようは今回は注意喚起のみということらしい。確かに道交法上はいけないことなので、それは心底ごめんなさいなのだが、山道だったのでなるべく邪魔にならないよう駐車していたつもりで決して悪質に路駐したわけではない。張り紙より駐車禁止の看板を立ててくれればそもそも停めないのに、、、と思いつつ、やっぱり悪かったことは悪かったと反省し、帰路につく。
今回の教訓。登山口の路駐は山奥での常識で、舗装道路ではちゃんと駐車場を使おう!。教訓その2、日帰り温泉は帰路の動線上とする。決して四日市方面に走らない。そして2回は入れるほどの高い温泉には入らない。2つ目は身内ネタ。(笑)
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