登山記録詳細

無雪期登山
参考になった 5
眠れる森の美女を探して道に迷う 小菅の湯〜大マテイ山〜坪山(4B) 大マテイ山、坪山(関東)
img

記録したユーザー

すてぱん さん

この登山記録の行程

08:32 小菅の湯 - 9:26モロクボ平9:29 - 10:18 棚倉小屋跡(大ダワ) - 10:30大マテイ山10:45 - 11:22 鶴寝山11:30 - 11:40 松姫峠 11:47- 12:23 奈良倉山 12:28 - 12:58 佐野峠 - 13:23 西原峠 - (この間30分ほど道迷い) 13:52(正規ルートに復帰) - 14:32 坪山 14:42- 15:56 御岳神社前


総距離 約19.1km 累積標高差 上り:約1,949m
下り:約2,112m
ヒカゲツツジを訪ねて坪山を登りました。けれども大人気らしいこの山を普通に登ったら、急な岩がちの尾根で混雑に巻き込まれ、落ち着いて楽しめないかもしれない。何とかならないか、というのが今回の計画のポイントでした。

ヒカゲツツジを見に行きたいが、坪山は大人気で混雑しているらしい。でも、アプローチや時間をずらせば坪山の混雑を回避できるかもしれないし、あの素晴らしかった牛の寝通りの続きを歩きたい、GWに縦走を計画しているので足慣らしをしておきたい。一石四鳥を狙って、小菅の湯から大マテイ山を東進し、坪山には午後到達する計画としました。狙いは当たって、牛の寝通りの素晴らしい雑木林を満喫し、誰もいない坪山で満開のヒカゲツツジに出会うことができたのですが・・・。

しかし、坪山まであと半時間ばかりの西原(さいはら)峠付近で、何と道迷い。イバラをかき分けながら、この先に私を待っている美女は「眠れる森の美女」に違いないなどと余裕をかましていたのですが、これは全く私の不注意から生じた、ミスでした。ポイントは、自分の進むべき方向を常に意識して、地点確認を怠らないことに尽きると思うのですが、西原峠からスイッチバックして進むという意識があったもので、実際には西原峠の「手前」にあった坪山への分岐を迂闊にも見落としてしまったのでした。

正しい分岐には方向指示の案内板もあったのですが、大マテイ山から西原峠に向かう方向からは、表示の白い裏側しか見えず、これを振り返って確認することもせずに、ぼんやり直進してしまったのです。また「山と高原地図」のコース表記も、実際には並行している林道を、あたかも直接進むように見えてしまい、荒れ果てた林道をしばらく正しいコースだと信じて進んでしまったのでした。正規ルートへの復帰も、勘違いしたままだったので、正しい尾根に向かって直登することを選びました。結果的にはこれで正規ルートに復帰できたのですが、セオリー通りなら確実なポイントまで、まずは戻るべきでした。幸い、道迷いのロスを含めても予定よりも早く下山することができたのですが、言い訳にはなりません。

写真にも載せましたので、同じようなコースどりをされる方のご参考になればと思います。

坪山は、花の山として人気だそうで、一般ハイカーもたくさん登ってくるそうですが、ツツジの群生地に多いように、岩がちの痩せ尾根です。岩がちとは、すなわち急斜面でもあって、美しい花に見とれて足元がおろそかにならないよう注意すべきです。私はヒカゲツツジが多いとされる西尾根コースを下りました。ロープなども張ってありますが、足場の悪い急斜面が続くので、できれば西尾根コースを「登る」方が良いでしょう。

長い迂回路をたどりイバラをかき分けた先で、ヒカゲツツジは誰もいない山で西に傾いた陽を浴びながら風に揺れていました。透明感のある淡黄色の花は、清楚な印象で私の好み。肉厚で光沢のある常緑の葉など、姿形からするとツツジというよりもシャクナゲに近い印象です。低木で花が腰ぐらいの高さに咲くので、「上り」の方が鑑賞しやすいのではないでしょうか。これは中高木のアカヤシオやシロヤシオが頭上に咲くので、「下り」の方が目に入りやすいのと対照的です。うーん、そう考えると西尾根コースを登ってびりゅう舘に下る通常の周回コースが、一番良いということなのかな。まだ蕾も残っていましたが、全般的には盛りを過ぎつつあるようでした。

コース定数40.3 主観的なグレードB

ところで、「大マテイ山」とはちょっと不思議な名前に思うのですが、大的射(オオマトイ)山あたりが、変化したものでしょうかね?

登山中の画像
  • 車窓から鯉のぼり
  • 小菅の湯から出発 私も含め5人下車したが、大マテイ山に向かったのは私だけ
  • 無事の登山を祈念する
  • 害獣除けなのだろうけど、檻の中で畑仕事しているように見えて微妙
  • 杉の植林帯を抜けると新緑が
  • 何があったんでしょう
  • いやあ、これは新緑や紅葉の時期はたまらんだろうなあ
  • 何の芽吹きなのでしょうか
  • 春は雪の下にて結われ芽吹き始める
  • モロクボ平
  • 根元から倒壊し、ちょっと際どいトラバース
  • 馬頭観世音までは判読できた
  • なぜこんなところにスクーターの残骸が?
  • どうやら左が飛龍山、右手に下って丹羽天平(たばでんでいろ)のようだ
  • 宿り木がたくさん
  • 棚倉小屋跡(大ダワ)で牛の寝通りに合流 。キツツキの音が響く。「あ、ここには来たことがある」という記憶が蘇ってきた
  • 大マテイ山(1409m)。南に樹間から展望が少しあるが、 芽吹くとかくれてしまうかも。 誰もいない。パンを食べる
  • 標高1200mより上はまだ冬枯れだけど、新緑の時期は素晴らしいだろうな
  • この木だけ、黒く焼け焦げているように見えた
  • トチの巨樹に後ろ髪引かれたのだけど、またの機会にして前進
  • 巨樹とは言わないまでも普通の大きな木の2〜3倍はありそうな大木が目立つ
  • ブナの大木
  • 鶴寝山(1386m)ここにもベンチあり
  • 鶴寝山からの展望。右端は雁ヶ腹摺山だと思う。中央やや右に富士山も見える
  • ニリンソウの群生地にも後ろ髪引かれたのだけど・・・そろそろ後頭部ハゲそう
  • 素晴らしい早期の林が続く。牛の寝通りは冬枯れの時期しか歩いたことがないが、いつか新緑や紅葉の時期に歩きたい
  • 松姫峠
  • 松姫峠から大菩薩方向の展望。ちなみに小金沢連嶺には沢筋に雪なのか、白い筋がいくつも見えました
  • 未舗装の林道を進む
  • 林道はちょっと退屈だけど、道沿いにダンコウバイや豆桜の花が咲いていて無聊を慰めてくれる
  • 林道から一旦わずかに離れて奈良倉山(1349m)へ。秀麗富嶽十二景の五番だそうだが、残念ながら富士山は霞んで見えなかった。そういえば、秀麗富嶽十二景は、滝子山でも富士山が望めず二連敗中...orz
  • 坪山の表示が出てくる。
  • 豆桜に・・・
  • ・・・ダンコウバイ
  • これはトチの芽でしょうか?
  • 方向からすると大寺地山でしょうか?
  • ミツバツツジ
  • キブシ
  • 西原峠。ここからが、あるいはすでに道迷いの始まりだった
  • 西原峠からスイッチバックするように林道を進むのは予定通りだったのだけど、法面が崩れ、イバラの藪に・・おかしいな。しばらく進んでコースアウトしていると判断。この時はまだ、イバラの向こうにいる美女は、「眠れる森の美女」だよな、なんて考える余裕がありました
  • 正規ルートに戻るべく、距離と方向にアタリをつけて急斜面を直登する。結果的には復帰できたのだけど、セオリー通りなら確実な地点まで引き返すべきだった。
  • 明瞭な踏み跡に復帰してホッとしたら、何とこれはさっき通過した地点ではないか!しかも坪山の方向表示まである!
  • 当初、西原峠へ進んだ方向から見た表示板。白いのでぼんやりこれを確かめることもせずに、そのまま明白な踏み跡を西原峠に直進してしまったのだ。30分のタイムロス
  • 自戒を込めて、コースアウトしていた時の軌跡
  • 気を取り直して、坪山に改めて向かう。しかし、ここからの道はやや荒れていて、これまでの明瞭かつ良く整備されたコースとはやや雰囲気が違う
  • やや荒れて痩せて急なアップダウンを進んでいくと、「あー、咲いている!」今日最初に出会ったヒカゲツツジ
  • 透明感のある淡黄色の花は、清楚な印象で、私の好みど真ん中!
  • 坪山山頂に近づくにつれヒカゲツツジは増えるが、同時に尾根は痩せ、岩がちに。やはりツツジの美女は岩場がお好みなのだ
  • こちらはミツバツツジ
  • まさに群生
  • イバラをかき分け道迷いし、痩せた岩尾根を踏み越えてようやく坪山に到着。時刻は14:32。狙い通り誰もいない。静かに渡る風とヒカゲツツジと私だけ
  • 三頭山が正面に大きい
  • 馬酔木も咲いている
  • 西尾根コースを下るが、こちらも足場の悪い急斜面。疲れてきているからなおのこと注意して下る
  • 山頂から中腹にかけて、ヒカゲツツジの群生地。低木で花も目の高さよりも低い位置で咲いているので、目に入りやすい。
  • ツツジとはいうけれど、肉厚で常緑の葉など、むしろシャクナゲという感じ
  • 急斜面を振り返ったところ。美女に見とれてばかりではいけません
  • だーれもいない。独り占め
  • イワウチワもわずかに咲いていた
  • 何とか無事に、いや大事にならずに降りてくることができました。ありがとうございました
  • びりゅう館のお蕎麦も食べたかったけれど、すぐ上野原行きのバスが来そうだったので、後ろ髪引かれながら・・・。あーもう後頭部には髪がない〜
  • おまけ 平年との気温差の累積値で見た今年の季節の進み方。3月末の桜の開花時期までは昨年並みのペースだったが、それ以降急ブレーキがかかっていたことがわかる。昨年は、ツツジなど例年よりも2週間ほど早く咲いていたが、今シーズンはかなり遅くなりそう。
参考になった 5

※この登山記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

すてぱんさんの登山記録についてコメントする
  • ぼっけもん さん
    すてぱんさん、こんばんは!

     ヒカゲツツジの便り、ありがとうございました~。坪山のヒカゲツツジは毎年の楽しみになっていたのですが、今年はこちらにいるため行くことがかなわず、寂しく感じていたところでした。すてぱんさんのレコですっかり行った気にさせていただいています。さて、西原峠からの坪山へのアプローチは、ご苦労されたようですね。大事にいたらず何よりでした。私も、昨年、混雑をさけるため小寺バス停→佐野峠入口→西原峠で坪山を目指しましたが、分かりにくかったのを記憶しています。
     さて、GWは縦走を計画されているとのこと。すてぱんさんのことですから、あっと驚く企画の山行を計画されているのではと拝察しております。GW縦走レコを楽しみにしてます。どうぞご安全に!

      ぼっけもん拝

  • すてぱん さん
    ぼっけもん さん 、コメントありがとうございます

    ちょっと盛りを過ぎつつあるような印象でしたが、ヒカゲツツジの魅力はよくわかりました。なるほど、ぼっけもんさんが毎年通われたわけですね。私も、艶やかさよりも清楚な印象の花に強く惹かれるようです。ぼっけもんさんのレコを改めて拝見したのですが、ちゃんと学習できていませんでした。

    西原峠方向から坪山に向かうあたりの道の分かりにくさは、その前後の至れり尽くせりの整備状況から考えると、ちょっと突き放された印象です。混雑回避としては有効なんですが、西尾根の岩がちの急斜面を下らなければならないのも、ちょっといただけません。やはり、混雑する人気コースというのは、それだけの理由があるということなのでしょう。

    GWどうしようか今だに思案中です。野心的な(当社比←ここ大事です!)プランはあるのだけど、今シーズンは脚力も勘も不十分だなと今回の山行を通じて感じた次第です。

  • ガバオ さん
    すてぱんさん、こんばんは!

    すてぱんさんならではのコース取り、私ならきっと逆向きにあるいて小菅の湯を目指してます(笑)。
    坪山は春になる度に気にはなるのですが、やはり混雑の噂を聞くと二の足を踏んでしまうんですよね、、、。

    ところで、ヤシオ姉妹の合間に森の美女とはッ!、すてぱんさんも隅に置けませんね~(笑)

  • すてぱん さん
    ガバオ さん、コメントありがとうございます

    そうなんですよ、逆コースなら登りがきついですが、小菅の湯にドボンできますからね。坪山の痩せ尾根も登りにできますし、朝のフレッシュなヒカゲツツジにも会えるでしょうから、コースどりとしては合理的だと思うんです。でもそうすると坪山はたぶん大渋滞だし・・・、悩んだ末の今回のコースでした。人気の山には、それだけの理由があるのだと大いに納得しました。

    道に迷ったというのも、これが人相手だったら「道を踏み違えた」になりかねませんよね〜。それに私はんな甲斐性もありませんし、そもそもどなたかと違ってモテることもありませんから・・・(あ、言ってて悲しくなってきた 笑)

関連する現地最新情報

類似するモデルコース

すてぱん さんの他の登山記録

もっと見る

参考になった 5

※この山行記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

[このページのトップに戻る]

こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

明後日

(日本気象協会提供:2019年9月15日 17時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW パタゴニア キャプリーン・ミッドウェイトを刷新
パタゴニア キャプリーン・ミッドウェイトを刷新 独自の立体構造で優れた吸汗速乾性と伸縮性を備えた「キャプリーン・ミッドウェイト」。アンバサダー3人の評価にも注目!
NEW 生きるための道具選び。シチズン「プロマスター」
生きるための道具選び。シチズン「プロマスター」 すべての道具の選択基準が「生きるために役立つ」ということ。K2登頂をめざした写真家石川直樹氏が本格志向の道具選びを語る
NEW モンベル「ストームクルーザー」の秘密に迫る
モンベル「ストームクルーザー」の秘密に迫る 定番レインウェア「ストームクルーザー」。日本の登山者に向けた雨具はどのように生まれ、どう進化したのか? その秘密に迫る
NEW 丈夫で伸縮性の高い、ハイブリッドなパンツを試す
丈夫で伸縮性の高い、ハイブリッドなパンツを試す 高橋庄太郎さんの連載「山MONO語り」。今月はホグロフスの「ラグドフレックスパンツ」を、岩場もある恵庭岳でチェック!
NEW 飛騨から登る北アルプス フォトコン優秀作品発表
飛騨から登る北アルプス フォトコン優秀作品発表 2部門に556点を投稿いただいたフォトコンテスト。審査員2名が選んだ優秀作品4点ほか、受賞作品が決定!
NEW 秋山PICK UP ITEM! シリオ
秋山PICK UP ITEM! シリオ 『秋山JOY』連動企画!ストレスフリーの軽量トレッキングシューズ、シリオの「P.F.46-3」を紹介
NEW カリマー「クーガー」モニターレポート公開!
カリマー「クーガー」モニターレポート公開! レポート第1弾は、まりりんさん。日帰りと二度のテント泊縦走で背負って感じた「身体に吸い付くような一体感」の理由とは?
NEW 山と自然を感じる2日間!丹沢 山モリ!フェス
山と自然を感じる2日間!丹沢 山モリ!フェス 10月5~6日に開催される、山とアウトドアのイベント「山モリ! フェス」。スタンプラリー、ワークショップ、自然観察ツアー...
毎日が絶景! 小岩井大輔の富士山頂日記
毎日が絶景! 小岩井大輔の富士山頂日記 富士山頂でしか見られない絶景が、ほぼ毎日! 写真家・小岩井大輔の富士山頂日記は今年もCool!
ロープウェイで登れる百名山
ロープウェイで登れる百名山 ロープウェイやリフトなどを使って、一気に標高を稼げる百名山はいくつあるかご存知?
王道の北アルプス縦走コースを歩こう
王道の北アルプス縦走コースを歩こう 森林限界を越えた稜線に、果てしなく続く縦走路。稜線歩きの醍醐味を思う存分楽しめる、北アルプスの縦走コースを紹介。
憧れの3000m峰に惜しい山に注目
憧れの3000m峰に惜しい山に注目 夏はやっぱり3000m峰に挑戦! と言いたいところだが、惜しい山にも3000m以上の魅力がたっぷりです。
名峰・那須岳登山へ! 個性豊かでダイナミック
名峰・那須岳登山へ! 個性豊かでダイナミック 活火山の茶臼岳、峻険な朝日岳、最高峰の三本槍岳ほか、花畑の稜線や温泉など魅力満載の那須連峰。ほかにも湿原・お花畑・温泉と...
ツラく、キツく、長い急登の登山道を制す
ツラく、キツく、長い急登の登山道を制す 長い急登を汗水流し、気合と根性を振り絞って、延々と登った先にある素晴らしい景色と充実感を味わいたいなら、ココに決まり!
南・中央アルプスの王道の縦走コースを歩こう!
南・中央アルプスの王道の縦走コースを歩こう! 北アルプスに比べると、登山者を受け入れる体制は整っていないのが南・中央アルプス。だからこそ魅力がタップリなのです!
夏山に向けて登山ボディになろう!
夏山に向けて登山ボディになろう! 夏山シーズン目前、今からでも間に合います。身体のリセット・メンテナンスの面から登山のトレーニングを指南。登山のための身体...