行程・コース
天候
曇りのち雨
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
Start(04:35)・・・鶴峠(04:35)・・・奈良倉山(05:22)・・・鶴峠(07:02)・・・鶴峠(07:03)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
GW最終日。天気がわるくなる予報だったので、どこか短時間で登れる山はないかなと考えました。ぼくの好きな大月市秀麗富嶽十二景の奈良倉山が未踏だったのと、地図を見たら、さくっと登れそうなコースだったので、行ってみました。
天気がくずれる前に、朝陽の富士山が見られたらいいなと思い、夜中に家を出発。ところが、一番楽なスタート地点の姫松峠への道が通行止めになっていました。しかたなく、次善策の鶴峠に変更しました。
天気の下り坂が早まっているのか、雲はどんより。朝陽は期待できませんが、未踏の奈良倉山には登頂しておきたいので、薄暗いなか活動開始。
登り始めて、熊が出たらどうしようなんて不安がよぎります。朝早いし、アクセスが不便だし、天気もよくないので、休日と言えど、ハイカーはゼロでした。熊よけになるかと、必要以上に大きな咳払いをしながら進んでいきます。歌を歌うなんて方法もありますが、万一誰かとすれちがったら恥ずかしいので、しません。
登山道はよく整備されていて、山頂まで難なく登れました。富士山の展望はなし。でも、新緑がきれいで、癒やされます。
花や紅葉もいいですが、春の緑は心を洗ってくれるようなすがすがしさがあります。スマホやタブレットばかり見ている疲れた目にもよさそうです。天気はあいにくですが、曇りや小雨くらいのほうが、緑はみずみずしくつややかで、やさしい彩りになります。天気がいいに越したことはないかもしれませんが、こういう天気もわるくはないです。
大好きなブナ林もカラマツ林もありました。ブナの新緑は明るい黄緑色、カラマツの新緑は青磁を思わせる淡い緑色と、一口に緑と言っても、木々によってさまざまです。光の加減によっても明暗がついて、無限のグラデーションになります。
奈良倉山界隈で有名な廃トラックも見ました。金属製のトラックなのに、何年も風雨にさらされていて、だいぶ朽ちています。遠目に見たら、なんとなくノルタルジーがあって、趣きさえ感じました。しかし、近くで見てると、なんだか巨大なさびしさにおそわれて、得も言われぬ怖さも感じてしまいました。
松姫峠まで足を延ばしたあと、鶴峠へ戻ってきました。約2時間半。雨脚が強まる前に気持ちいい新緑ハイクができました。


















