行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
一ノ沢登山口(12:20)・・・王滝(大滝)ベンチ(13:30)[休憩 15分]・・・常念小屋(17:30)
【2日目】
常念小屋(06:15)・・・常念岳(07:00)[休憩 50分]・・・常念小屋(08:30)[休憩 60分]・・・王滝(大滝)ベンチ[休憩 15分]・・・一ノ沢登山口(13:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年はGWの天気がイマイチだったので遠征をする気にならず、天気の良い日にピンポイントで1泊の登山を決行。
北アルプスの残雪期登山としては燕岳と並んで初心者向けともっぱら評判の常念岳へ。
一ノ沢登山口は良い天気で、着いた頃はもう夏山という感じ(到着が諸事情でお昼近くなってしまったのが悪いのだが…)。
登山口に入り、沢沿いを歩いていくと、ちらほらと雪が見えるようになり、途中から完全に雪道に。
胸突八丁辺りからは傾斜が急になり、そこを延々と登っていく。
傾斜があるので座って休憩することもできず、息をあげながら小休止を繰り替えして登っていく。
東側の斜面なので、太陽が隠れるとどんどん寒くなってくるが、なかなか稜線に出れず、心が折れそうになりながらもなんとか山荘に到着。
恐らく最終到着だったが、運良く一帳分のスペースが空いており、ヘトヘトの状態でテントを設営。
しかし、夕食を食べ、槍に沈んでいく夕日を見ているうちに、ようやく来てよかったと感じられた。
夜は素晴らしい星空を眺めつつ、明日の好天を祈って眠りにつく。
翌朝、バーナーでインスタントラーメンの朝食を食べる。
寒い朝に熱々のラーメンは最高である(プラティパスの水は凍っていたので、明け方は零下になっていたようだ)。
朝食を食べていよいよ出発。
雪が引き締まってアイゼンがよく刺さり歩きやすい。
ピッケルを出すまでもなく、山頂には難なく到着。
山頂からは槍と穂高が眼前にそびえ、まさに期待していた風景が広がっていた。
左右には、槍だけでなく、御嶽、乗鞍、立山、白馬方面の山々も見え、まさにパノラマが広がる。
風はほぼ無風で、気温も上がって快適だったので、付近の岩に腰を下ろしてじっくりと景色を味わえた。
存分に景色を満喫した後、テント場に戻りテントを撤収。
重いリュックをまた背負って、出発地までひたすら下山する。
その頃には雪が腐っていたが、下山ではそれがクッションになり、逆に歩きやすかった。
登りの人は昨日の自分と同じように疲れ切っていた様子だったので、心の中で「頑張って!」と応援しながら下っていった。
登山口付近はまた夏山の暑さで、朝の零下から20度以上の温度変化があったと思う。
残雪期の温度調整の大変さを改めて感じた。
結局、行きも帰りもピッケルは使わなかった。
下りの早い時間はピッケルの方が安全の場合もありそうなので、一概に言えないが、気を付ければこの時期の今回のコースであればアイゼンとストックで行けると思う。
素晴らしい絶景を見せてくれる常念岳は、夏のハイシーズンは相当混雑しそうだ。
ゴールデンウィークのアルプスは凄い混むと聞いていたが、意外にそれほど混雑しておらず拍子抜けであった。天候がイマイチだったのが逆に良かったのかもしれない。
雪山としては初心者向きだと思うので、ぜひ良いコンディションの日を狙って快適な山行をしてほしい(登りはかなりしんどいのでそこは御承知おきを)。
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