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秋の大快晴! 常念岳~蝶ヶ岳

常念岳~蝶ヶ岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (明日から本気出す! さん )

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行程・コース

天候

1日目: 快晴のち夕方前から曇り、2日目: 大快晴

利用した登山口

三股・林道ゲート  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 三股・林道ゲートの無料駐車場を利用。第一駐車場は30台前後、第二駐車場合わせて70台利用可能。※10/25まで時間によって通行止め。

この登山記録の行程

【1日目】
三股・林道ゲート(07:05)…三股(07:14)…標準点櫓跡(08:52)[休憩 5分]…前常念岳(09:58)[休憩 55分]…常念岳(11:28)[休憩 65分]…常念小屋(13:19)

【2日目】
常念小屋(05:40)…常念岳(06:33)[休憩 60分]…蝶ヶ岳三角点(09:50)[休憩 3分]…横尾分岐(09:56)…蝶ヶ岳(10:13)[休憩 55分]…まめうち平(12:08)[休憩 5分]…三股(12:46)…三股・林道ゲート(12:53)

コース

総距離
約18.4km
累積標高差
上り約2,677m
下り約2,677m
コースタイム
標準16時間20
自己9時間19
倍率0.57

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は北アルプスの常念岳と蝶ヶ岳を三俣から周回登山してきました!
2日間とも天気に恵まれ、翌日の早朝は北アルプスに雲一つ掛かっていない大快晴でした!^^b 強風もなく絶好の登山日和でした!
北アルプスは北側から白馬岳から鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳、剱岳、立山と見え、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、燕岳、大天井岳と続いて、手前にド迫力の槍ヶ岳、穂高連峰、乗鞍岳と御嶽山が見えました。
反対側も視界が良く、南アルプス、富士山、八ヶ岳、上信越側に浅間山、新潟側は戸隠連峰、妙高公園の火打山が見えました。
中でも目の前に見える槍ヶ岳から続く、大キレットと穂高岳(北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳)は大迫力で、何度見返しても全く飽きが来ない絶景でした。
これだけはっきりと槍の形が見えるのは常念山脈くらいだと思います。まさに北アルプス随一の槍穂絶景ポイントだと思います。

三俣のコースは蝶ヶ岳側から縦走してくる登山者が多く、三俣から前常念岳を登ってくるハイカーは少ないです。
常念岳の登山道で一番人気なのは一ノ沢だと思います。ただ、一ノ沢からだとサーキット周回が難しくピストン登山になると思います。
燕岳から大天井岳を通って縦走してくる登山者も多かったです。表銀座側は北アルプスの縦走コースとして難易度も低いので人気のコースです。

三俣から前常念岳を経由して登るコースは急登で距離もあるため、健脚者向きと紹介されています。今回は蝶ヶ岳側から下って三俣を周回しましたが、確かに蝶ヶ岳側の方が良く整備されていますが、どっちも距離はあまり変わらないので好みの問題だと思います。
常念岳手前のガレ場の急坂があり登りと下りで神経使います。蝶ヶ岳までは何度もピークを登って下る必要があり、全体的に登り堪えのあるコースですが、森林限界で景色が良いため余り苦な印象ではなかったです。

▼アクセス
最寄りの安曇野ICから約18km。林道鳥川線に入ると道が狭くなります。アスファルトで舗装されていますが、落石や倒木があるので通行する場合は要注意です。
三俣登山口の1km手前に林道ゲートがあり、30台前後収容出来そうな無料駐車場があります。ゲート手前が第一駐車場です。アスファルトでキレイに舗装されていて駐車場内にトイレもあります。
第一駐車場が満車の場合は少し戻ったところに第二駐車場があります。計70台収容可能とのことです。道は狭いので路肩駐車は止めましょう。

三俣駐車場までの林道鳥川線は、10/25まで時間交通規制中です。
利用する場合は通行可能な時間を事前に確認してください。
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/30/47354.html

三俣は人気の登山口で、登山シーズン過渡期は大混雑するため土日・祝日、お盆に行くときはタクシー使った方か良いです。この日は平日でしたが、第一駐車場はほぼ満車状態でした。
タクシーの場合、マイカーお預かりサービスや陸送してくれるようです。
安曇野観光タクシー
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/030/
南安タクシー
http://www.nan-an.co.jp/modules/tozan/mitumata/

▼アプローチ(三俣登山口)
トイレは常念小屋か蝶ヶ岳ヒュッテまでないので駐車場内のトイレで済ませておくと良いです。
三俣登山口は本沢林道ゲートの駐車場から1kmほど歩いたところにあります。緩やかな坂道で歩きやすい林道で、10~15分程度歩くと登山口に着きます。この日は無人でしたが、登山届を提出できる登山相談所がありました。
登山口にある登山相談所から数メートル歩いたところに分岐があります。右に行くと前常念岳と常念岳、左に行くと蝶ヶ岳に行きます。
この分岐から前常念岳に向かう場合、道中水場はないためここが最後の水場になります。

▼~前常念岳
このコースは急登で水場や休憩所もなく、さらに前常念岳手前辺りから岩場が連続していて蝶ヶ岳側より厳しいコースと言われています。道は一本道の明瞭で鎖場等の危険個所は少ないですが、なかなかの距離があります。
地図上だと三俣登山口から前常念岳まで5時間掛かると書かれていて、健脚者向きコースと言われていますが、実際はそんなに掛からないと思います。ただ、3~4時間程度は見ておいてください。
標準点櫓跡までなーんの景色もない樹林帯をひたすら登っていきます。距離は1.7km、標高差は940m弱もあります。ところどころ急坂があるというより、全体的に急坂という感じです。

標準点櫓跡は道標はなく、どこか解りませんでしたがそれらしい「跡」がありました。狭いので休憩できるポイントではありません。休憩する場合はもう少し進んで岩場まで行った方が良いです。標準点櫓跡過ぎてさらに登ると鉄梯子があります。この鉄梯子登ると岩場地帯になります。

岩場からは一気に見晴らしが良くなります。向かって左手側、蝶ヶ岳へと続く稜線の先に穂高連峰が見えてきます。左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳の山頂部が見えます。その手前に見えるどーんと構えた山が蝶ヶ岳です。目を凝らすと蝶ヶ岳ヒュッテが見えます。なお、常念岳はこの位置からだと見えないと思います。安曇野市の街並みも見え、その遥か雲の先に南アルプスと富士山、八ヶ岳も見えます。
ここから先はしばらく森林限界の岩場が続きます。景色は良いですが、岩場が続くので滑落と落石に気を付けながら登っていきます。

前常念岳の山頂ピーク手前に避難小屋らしい建物があります。建物はガレ岩で覆われていました。ピークポイントに小さい道標があります。岩稜ピークぽいところまで登ると、目の前に横通岳と大天井岳が見えてきます。左側の稜線の先に見えるピークが常念岳です。
常念岳側から見る北アルプスは非常に面白いです。近くに見える緑豊かな大天井岳・燕岳側と、手前に見える岩だらけの槍穂、その隣の水晶岳側、北側に見える白馬岳とそれぞれ違った山容で、同じ山脈とは思えないくらい違いがあります。見ていて全く飽きがないです^^

▼~常念岳
前常念岳から岩稜地帯を登ると一ノ沢・常念小屋コースの分岐点に着きます。この分岐から10~15分程度で常念岳の山頂に着きます。
山頂部は360度の大パノラマで、北アルプスの壮大な名峰を見渡すことができます。目の前に大迫力の穂高岳と槍ヶ岳、涸沢カール、その右側に鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳と続き、奥に立山、剱岳が見えます。剱岳の渓谷の右に△に尖った針ノ木岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が見えます。鹿島槍の先に白馬岳の稜線(白馬乗鞍岳?)も見えます。空気が澄んでる日であれば各峰の山小屋もはっきりと見えると思います。

槍穂の手前は表銀座の稜線から大天井岳と続いて、その先に燕岳が見えます。燕岳は白っぽい山頂で燕山荘が見えるので標にすると解りやすいです。穂高岳の左側に乗鞍岳と御嶽山が見え、雲海の先に見える南アルプスと富士山、その左隣に八ヶ岳も見えます。安曇野市の先に見える浅間山と草津の本白根山、四阿山、さらに左の険しい山脈が戸隠連山と妙高です。
これほどの名峰を見渡すことができる常念岳!人気の理由がよく解りました。中でも山頂から見える槍穂は大迫力でいつまでも見ていたくなるような大絶景です!

なお、頑張ればこのまま蝶ヶ岳を目指して三俣に降りて日帰りで帰ることも可能ですが、常念岳と蝶ヶ岳のコースは宿泊して日の出と共にスタートするのがオススメです!
早秋の早朝は雲が少なく空気が澄んでいて暑すぎず風も心地良いのです。気持ちの良い日差しを浴びながら景色を堪能しながら稜線歩きを楽しめます。

常念小屋は常念岳山頂から45分~1時間程度、岩のガレ場を下ったところにあります。常念岳と横通岳の中間くらいにあり、乗越に山小屋があります。清潔でキレイな小屋で、テラスから槍穂を眺めながら生ビールが飲めます!水も豊富にあります。

翌日の早朝、朝食をいただき日の出と共に常念岳の山頂を目指します。直登というより、くねくねと登っていきます。ガレ場で浮石が多いので落石に気を付けながら1時間程度で山頂に着きます。安曇野市側から登ってくる日の出と、日差しが反射した槍穂、常念岳の影が美しく、厳しいガレの登りも全く苦ではなかったです。

山頂は前日に見たときより素晴らしい絶景が広がっていました。北アルプス全域に雲一つ掛かっていない大快晴で、各山頂と山容がくっきり見えるほど空気が澄んでいました。早朝から登って正解でした!^^b あまりの絶景に見惚れて、予定していた休憩時間よりも長く山頂に居座ってました。

▼~蝶槍・蝶ヶ岳
常念岳から蝶ヶ岳まで数か所ピークを越えます。常念岳の山頂手前は岩でガレていて、最低鞍部に続くピークまで岩場が続きます。ピークを越えると木が生い茂る樹林帯に入ります。樹林帯は景色はないですが、色とりどりの紅葉が楽しめました。静かな池塘もありました。樹林帯をぐいぐい進んでいくと、目の前に△に尖がった蝶槍が見えます。蝶槍の手前は急登ですが、この急坂乗り越えれば緩やかになります。

蝶槍のピーク手前から再び視界が良くなり、槍穂から御嶽山までを見渡せるようになります。蝶ヶ岳の三角点は蝶ヶ岳山頂からかなり離れたところにあり、蝶槍の少し先、上高地に下る横尾の分岐の間にあります。気を付けて見てないと見落とすくらい地味です。蝶槍から蝶ヶ岳までは緩やかな坂が続きます。方位盤があるピークから頂標があるピークまでが蝶ヶ岳の山頂部になっていて、非常に広々としています。蝶ヶ岳ヒュッテは頂標の手前にあります。

蝶ヶ岳の山頂からは槍穂と焼岳、乗鞍岳、御嶽山が良く見えます。右側には鷲羽岳、水晶岳、さらに右に常念岳と大天井岳が見えます。山頂から南アルプスと富士山、八ヶ岳も見え、雲の先に浅間山、本白根山、妙高も見えます。
蝶ヶ岳は常念岳より難易度が低く、登山道も良く整備されていて気軽に登れる人気の山です。この日は平日にも関わらず、上高地や三俣側から登ってくる登山者と合流して山頂部は多くのハイカーで賑わっていました。

▼下山(蝶ヶ岳新道)
下山は蝶ヶ岳側から蝶ヶ岳新道を通って三俣まで下ります。三俣を起点にぐるっと周回する感じです。三俣の鳥川林道は時間交通規制中のため、かなり早歩きで下りました。
このコースも距離はありますが、良く整備されていて階段もあり歩きやすくなっています。ところどころ、休憩用のベンチもあります。また、登山道から常念岳と前常念岳が良く見え、人気コースの理由が頷けました。
まめうち平には休憩用のベンチが設置されています。丁度この辺りは休憩ポイントになると思います。三俣手前まで下ると本沢の沢沿いに出ます。沢の水は透き通っていて冷たくとてもキレイな水でした。

日帰り温泉は「ほりでーゆ四季の郷」が便利です。林道鳥川線を出てすぐのところにあります。駐車場手前の入り口はレストランで温泉受付は左側に周ったところにあります。ちょっと解りずらいです。


常念岳、蝶ヶ岳から見る槍穂は迫力があり、本当に素晴らしい絶景ポイントです! ぜひ秋の晴れた日を狙って登ってみてほしい山だと思います!
縦走しなくてもそれぞれ登頂することができます。常念岳は一ノ沢から、蝶ヶ岳であれば三俣や上高地の徳沢・横尾からであれば日帰りでも登れます。
次回行くときは燕岳から大天井岳を通って常念岳、蝶ヶ岳を縦走したいと思います!

写真アップしきれなかったので、こちらからご覧ください!
https://photos.app.goo.gl/g8s5apUzM9L8hyKK7

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア トレランシューズ
バックパック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ サングラス
着替え 地図 コンパス 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食
テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
【その他】 水 2.0ℓ+ペットボトル550ml
2日分の昼食、アミノバイタルx2、ウィダーインゼリーx2(非常用)、プロテインゼリーx2(下山後用)
※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ
※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用)

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登った山

常念岳

常念岳

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蝶ヶ岳

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