行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
三叉路(07:45)・・・御殿森ノ頭(08:26)・・・高畑山(09:04)・・・本間ノ頭(東峰)(11:02)・・・丹沢山(12:48)
【2日目】
丹沢山(06:30)・・・塔ノ岳(07:28)・・・金冷シ(07:54)・・・二俣分岐(08:20)・・・鍋割山(09:00)・・・後沢乗越(10:27)・・・二俣(11:13)・・・大倉(12:23)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
丹沢の代表的ルートの一つ丹沢三峯。11月の三連休は事前の天気予報は冴えないものだったが、結果的には朝方の霧は晴れて好天に恵まれ、静かな秋の山行を楽しめた。今回の収穫は、塔ノ岳ー鍋割山の稜線の魅力だった。
一日目は、なかなか登りごたえのある三峯(特に本間ノ頭までは少々きつい)を踏み越えて丹沢山まで登り、みやま山荘に一泊。おかみさんの人柄のためか温かい雰囲気で、清潔で食事も美味しい小屋だ。
翌日は快晴の天気。丹沢山から塔ノ岳を経て大倉尾根を下るのが一般的だろうが、すでに何度か下っているので、今回は当初の予定を変更して、鍋割山に寄り道することとした。これが大正解であった。
出戻り登山者が高校生の頃、この山に20キロばかりの石を背負って歩荷訓練をして以来だから三十数年ぶりの思い出の山だ。だが、名前を覚えているだけで、どんな山だったかとんと記憶にない。ただ苦しかったことだけ。ところが、金冷やしから道を分けて鍋割山に向かうと、ブナの木が生える静かで実に魅力的な山道が続いていて、望外の喜びだった。鍋割山荘の名物、鍋焼きうどんも美味しく頂いた。
稜線上の葉はすでに散っているが、標高1200mあたりより下は美しく色づいている木が多く、目を楽しませてくれる。それにしてもなんと美しい色彩だろうか。あちこちで感嘆し、足を止め、カメラを取り出し、せめて写真に焼き付けようとむなしい試みをする。出戻り登山者は、コースタイムや記録にはこだわらないが、とはいえ、これでは道がはかどらないではないか・・・。まったく困った道である。
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バスを降りて宮ヶ瀬からの歩き始めは霧。
夏場はヒルが多い場所と聞いていたので、ちょっと不安(全く問題ありませんでした)
やがて霧が晴れて日が差してくると、この通り
なんと美しい色彩だろう
丹沢三峯といいながら、実際には本間ノ頭、無名ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭、瀨戸ノ頭と、どこから数えるのかわからないが、5つの峰を上り下りして丹沢山に近づいていく。特に本間ノ頭まではなかなか登りごたえがあるが、落ち葉を踏みしだきながら、紅葉を楽しみながら、歩ける静かなコースだ。
本日お世話になるみやま山荘。山荘前に赤く成っているのはマユミの実。山荘のおかみさんが言うには、実が堅く、他に食べる物がなくなってくるとようやく鳥が食べるのだそうだ。
再び霧に閉ざされていく丹沢山山頂
翌朝は、夜半の風も収まり快晴、無風
昨日は姿を現さなかった富士山もこの通り
檜洞丸ー蛭ガ岳間の稜線もいいが、丹沢山−塔ノ岳間の稜線も好きな道だ
朝日を浴びて光っているのは、相模湾
塔ノ岳山頂直下。5月には満開で迎えてくれたツツジも、冬芽をつけていた。来年はどんな花が咲くだろうか
木々が葉を落としていてもこの美しさ
気持ちの良い稜線歩き
塔ノ岳山頂からの富士山
塔の岳山頂より陽を浴びて輝く相模湾
予定を変えて鍋割山へ向かう。人が多い塔ノ岳山頂から金冷しで鍋割り山稜に道を分けると、人もグッと少なくなる。林相も美しく、素晴らしい道だ。
この鳥はなんという名前だろうか?
アオバトだそうです(ご教示ありがとうございます)
鍋割山に向かう稜線で、親子の鹿に出会う。ここも動物の気配が濃い
自分にはうまく撮れないのだが、あちらこちらに魅力的な被写体があって、なかなか前に進めないのだ
自分は歩きすぎていくけれど、いつか歩を停めて、そのまま動かなくなってしまうかもしれない。それでも構わないとさえ思った。
丹沢の盟主、蛭ガ岳を望む
鍋割山荘で、名物の鍋焼きうどんを頂く。
長く鋭いとげに覆われているが、鮮やかな赤い実をたわわにつけているのはメギの実?別名コトリトマラズと呼ぶそうだ。鍋割山稜にて




