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冬枯れの笹尾根 浅間峠 - 槇寄山

槇寄山・丸山・土俵岳( 関東)

パーティ: 1人 (てんてん さん )

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行程・コース

天候

はれ 風弱し

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 仲の平に車を停め、バスで上川乗まで移動
仲の平駐車場・上川乗バス停、共にトイレ有り。

この登山記録の行程

上川乗(07:50)・・・浅間峠(08:52-09:02)・・・日原峠(09:39)・・・土俵岳(09:54-09:58)・・・丸山(10:45-10:54)・・・伐採地(分岐手前)(11:04-11:26)・・・数馬峠(12:31-13:02)・・・槇寄山(13:36-13:48)・・・九頭龍の滝(14:28)・・・夢の滝(14:52)・・・仲の平(15:19)

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,451m
下り約1,179m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

冬枯れの笹尾根を浅間峠から槇寄山まで歩いてみました。
早朝の都心は風が強く、今日はちょっとしんどいかなと思いましたが檜原村に着く頃には風も弱まり穏やかになってまいりました。
また、少しだけ白いものが舞いましたが、その後晴れ間が広がり、好天が期待できそうになりました。

まずは仲の平に車を停め、バスで上川乗まで移動です。
(駐車場の空きがなければ置き自転車で戻ることも考えておりました。)
上川乗バス停から少し車道を上りますと登山口となり、奥多摩にしてはなだらかな植林帯を上ります。
800m付近から自然林となったらもうすぐ浅間峠に到着です。

笹尾根のイメージとして植林帯が多い尾根と思っておりましたが自然林の続く箇所や北側または南側が自然林であったり致しましたので、冬枯れたこの季節、木々の間から富士山や御前山・大岳山・三頭山を観ながら楽しく歩くことができました。
また、丸山から笛吹方面に下りますと伐採地が有り大展望とのレコを頼りに赴きました。
道々眺望の開けた箇所は余りありませんが数馬峠と槇寄山で、富士山から丹沢の山々を望むことができます。

今日は風も弱く、陽だまりが心地よい休息となりました。

雪は北側斜面に少し残っておりましたが、歩行には余り支障はありませんでしたが、槇寄山より先の分岐の間では凍りついていたそうで、アイゼンも必要かと思われる状態であったそうです。

槇寄山からの下山は九頭龍神社方面に下り、滝巡りをして帰路に付きました。

本日の出会った方は5名ほどで、静かな尾根道歩きとなりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

奥多摩メインで山登りをしていますが、笹尾根にはなかなか足が向きませんでした。
過去の反省も込め、私事の遭難記録です。

苦き思い出の笹尾根。

高校の頃、私は自転車乗りで、ロードからキャンパー仕様まで乗っておりました。
暇な時は奥多摩有料道路をロードで周回しチケットをクリップに束にし喜んでおりました。
マニアックに登山道を担ぎ上げ峠越えなどもしており、当時はパスハンと言っていましたが今で言うヤマサイに近いものです。

そんなことをしていた秋口の日、笹尾根に担ぎ上げ尾根道を和田峠方面に向けて走ろうと計画。
しかし尾根道の急な下りで転倒しコースアウト、見事に背中から落ちました。
幸い怪我は有りませんでしたがバッテリーライトが破損、そのうち夕刻が迫ってきました。
(冷静に考えればライトは2系統有り、ダイナモライトは無事なのです。)

日の暮れた尾根道、幸か不幸かその日は月明かりが有り、空を見上げますと一本の道筋が見え、足裏の感覚だけで歩くことができました。
どのくらいの時間歩いたか定かな記憶ありませんが下山できる分岐点に到着しました。
所が分岐点から一歩尾根を下りるとそこは植林帯、経験の無い暗闇となり本当に何も見えません。真っ暗闇です。
それでも足裏の感覚だけで、つづら折れを下りてゆきました。
暫く下りて行くとその先の道がどうにも分かりません。後戻りし歩き直しても四つん這いになって手で探つても見当たらなくなってしまいました。

此処で悪の決断、垂直に下りれば次の道に当たるだろうと思い直滑降。
やや暫く下りると左手から沢音が聞こえ小さな沢で弱りかけたホタルが光を放っておりました。
そのホタルを二匹捕まえ2万5千分の一の地図を広げ現在地確認。冷静なのかお馬鹿なのか訳わからん行動ですが・・・
此処でビバークかな・・・落ち葉の布団で寒さを凌ぐか・・・幸い雨は降りそうに無いし・・明日は学校だし・・など考えれおりました。
仮に何の障害もなく下りれても最後に秋川が有り川を渡らなくてはなりませんので、
もし橋が無かったら・・最後まで登山道に出なかったら・・・崖でドボンか・・・と不安要素が頭を巡りました。

此処で更に悪の決断、下山を決行しました。
程なく登山道に当たり下山して行くと川音が聞こえだし対岸の車道の裸電球が一つ見え安堵感が漂いましたが、橋よ有ってくれと願うばかりでした。

記憶では木製の欄干の無いような橋を渡り、自宅まで80km程走り無事帰還。家族には何も話さず終わった私の笹尾根遭難です。

人里の辺りかと思いますが何処から入山したかの記憶も定かでは無く、車道からほどなく歩いたU字に掘れた登山道入口だったかと思います。
(今回、笹尾根を歩きましたが、断片的な記憶と一致する場所はありませんでした。)

何の役にもたたない私的な話ですが登って来た道を引き返そうとの考えに至る事は無く、とにかく早く下りて帰ろうと一心になっていました。
経験が活かせるかと言われても正直判りませんが、少なくとも昼飯と水だけで山に入ることはその日以来なくなりました。

以上、お付き合いいただき、ありがとうございます。

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フォトギャラリー:61枚

仲の平に車を停めバスで上川乗に向かいます。

たから荘

上川乗に到着

車道脇から登山道です。

植林帯の比較的なだらかな上り

木住野林業さんの祠

自然林となりましたら間もなく浅間峠です。

浅間峠に到着

左下に日原と読めるが、後は難しい。

道々木々の間から富士山が見えます。この季節ならではのお楽しみ。

日原峠。道中見守り下さい。

御前山と大岳山

土俵岳に到着。避難小屋泊の方と暫し雑談。

丸山に到着

丸山の木の間から富士山

伐採地の眺望が良いとのことで、笛吹方面に向かいます。

北側は少し雪が残っております。

分岐手前の伐採地

笛吹峠越しに見える山をアップで

分岐の伐採地

絶景の大展望地です。

御前山アップで

高度感が有り、吸い込まれそうです。

誰の足跡?

笛吹峠

食害テープぐるぐる巻

三頭山

笹尾根の笹

数馬峠で、お昼と致しました。

丹沢方面

アップで

槇寄山に到着

小屋の屋根かなんかが反射して光ってます。

丹沢方面はちょっと隠れてしまいます。

下山開始

九頭龍方面に下ります。

最後はちょっと急です。

橋の袂に出ました。

登山口の向かい側が九頭龍の滝

九頭龍の滝

夢の滝

足が軽くなる神様。最初見たとき、正直ちょっと怖かった。兜家旅館の少し上った辺りの旧道沿いに有ります。

九頭龍神社、立派な社殿です。

駐車場まで戻ってまいりました。おつかれさまでした

おまけ、その1。数馬の湯のちょっと先に有る竜神の滝

おまけその2。払沢の滝、氷瀑率0%でした。

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装備・携行品

ダウン・化繊綿ウェア レインウェア ヘッドランプ 地図 コンパス ツエルト
ホイッスル 医療品 非常食 テーピングテープ GPS機器
【その他】 熊鈴
チェーンスパイク

みんなのコメント

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  • てんてんさん、こんばんは。

    日曜日に笹尾根から数馬を歩かれたのですね。私も前日に数馬辺りをうろついていたのでちょっと驚きました!。
    笛吹の伐採地からの御前山の写真をみたら、また行きたくなってきました。(笑)
    以前から気になっていたぐるぐる巻きですが、成程、鹿除けの役割があったのですね!。お陰ですっきりしました。

    PS.若かりし頃の苦い体験、、、ご無事で済んで何よりでしたね。

  • ガバオ さん

    素敵なレコのおかげで、楽しい寄り道ができました。
    ありがとうございます。
    次は松生山から浅間尾根の足跡を辿らさせて頂こうかと思っております。

    鹿避けテープはトウモロコシ成分で自然分解するタイプですが時々スズランテープかな?と思われるのも巻かれています。
    プレート状の物や網掛けと同様の食害防止のためのようです。

登った山

槇寄山

槇寄山

1,188m

土俵岳

土俵岳

1,005m

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