行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
みどり池入口(11:40)・・・こまどり沢・・・みどり池(12:50)・・・中山峠分岐・・・みどり池分岐(13:40)・・・本沢温泉(13:55)
【2日目】
本沢温泉(02:20)・・・夏沢峠(03:15)・・・硫黄岳(04:30)・・・大ダルミ・・・横岳(06:00)・・・三叉峰・・・赤岳天望荘(06:50)[休憩 20分]・・・赤岳(08:15)・・・六合目・・・牛首山(10:20)・・・リフト山頂駅(11:05)・・・羽衣池・・・美し森(12:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
三十三度目
一泊二日で、南八ヶ岳での御来光と縦走を目指して。涼しく、気持ちの良い風の中、みどり池入口駐車場を出発。この道は、冬も夏も気持ちが良い。風の音、水の音、鳥の声の中をテンポ良く進み、山菜を捕っておられた方に出会い、立ち止まって山菜と山のお話を伺いながら、一休み。この方、以前、しらびそ小屋で、料理を作っておられたそうです。こういった出会いが嬉しい。続いて出会ったのは、線路。冬に来た時は雪で気付きませんでしたが、線路が所々に、散見します。木を運ぶ為のトロッコの廃線でしょうか。登山道の一部は、昔の軌道の様です。線路跡と倒木と緑の苔、とても良い雰囲気です。廃線探訪という趣向で見ると 良い写真が撮れると思います。次は、水かさが増した為か、神秘的に見えたみどり池です。通常の小屋経由の道筋は、小屋の先が水没していて、ショートカットした道筋に変わっていました。小さな湿地を通り、本沢温泉到着。コロナ禍の対策は、手の消毒、検温、スリッパは一人に一つ、紙枕カバーの配布、談話室の閉鎖、個室、食事は並列、扉や窓は開け放し、ゴミの持ち帰り等など、本当にお世話になります。ただ、温泉だけは、いつも通りでした。深夜2時過ぎに出発。満天の星空、星座も確認できる。月明かりも有り、ライトが無くても周りが確認できるくらい明るい。しかし、不安。ヘッドライトの他に 大きなマグライトを持って、辺りを照らしながら進む。ふと星空を見上げると流れ星、幸先が良い。暑くも寒くも無く、ポロシャツ短パンで、ちょうど良い。しかし、夏沢峠で一変、物凄い強風で寒い。服装を長袖・長ズボンに変え、ウインドブレーカーを着込む。硫黄岳の樹林帯を抜けて、街の明かりが見えたのは嬉しかったが、風が更に厳しくなり、体に感じる風圧と轟音に気持ちが折れる。他に登山者は有らず、続けようか戻ろうか、何度も考えた。そんな時、遠方の稜線の頂に光が見え、同じような事を行っている方が居るんだなと その光を眺めていると、光が点滅した。試しに、こちらもマグライトを点滅させると、遠方もまた点滅し返して来た。嬉しかったな~、こんな状況の中で、「おはよう」とか、「頑張れよ~」と言われた様な気がして、何度も何度も点滅させてしまった。空が白み始めて、硫黄岳に到着。尾根の東側に来ると風が緩やかになり、日の出の御来光まで、辺りをぶらつく。硫黄岳山頂にて、贅沢にも、ひとりで御来光を拝みました。硫黄岳山荘辺りでは、真横からの風に変わり、西側で沸いた雲が次々に尾根を越えて行き、綺麗であった朝焼けの空が隠れてしまった。横岳手前の切り立った尾根では、西から吹き上げる風と東側からの吸い上げられる風が、雲の様子から解り、その速さにも驚いた。横岳では、猛者に出会った。昨晩、小淵沢駅を出発して、白樺湖まで南北の八ヶ岳を縦走するトレイルランナーの方で、宿の夕食が18時までの為、それまでには付きたいと考えるお茶目な方でした。赤岳展望荘までは、風に耐えながら黙々と進む。珈琲を飲み一休み。山小屋を営業されている方々には、本当に感謝したい。温かい飲み物と無風の室内、本当に有りがたい。気を入れ直して出発。途中で赤岳の山容を収めたく待機するが、一向に拝めず、諦めて山頂へ。山頂では、快晴の天気予報を信じて赤岳を目指した方々が、写真だけを収めて、残念な気持ちを呟きながら、下山して行く。この時点で予定より一時間遅れ。予定の権現岳経由の下山を諦め、一度下った事の有る真教寺尾根に変更して、気持ちと時間に余裕を持って下山開始。直ぐに風が止み、鎖場で暑くなり、一枚脱ぐ。この急登の尾根を登るルートに選ばなくて良かったと、また思う。長い長い尾根を下って、美しの森展望台でのソフトクリームは格別に美味しい。御主人のお話では、その日の朝、八ヶ岳の高原牛乳で作るそうで、高原牛乳もお願いしたら、「今日は、すべてソフトクリームにしてしまった」との事で、味わえなかった、残念。
今回、一番感謝したいのは、午前4時過ぎに暗闇の中でひとり、強風に打たれながら、弱気になっていたところに 稲子山山頂もしくは、にゅうの山頂付近から、光を点滅して、挨拶(?)してくださった方、本当にありがとうございました。力強く感じ、山行を続ける事が出来ました。ありがとうございました。また、8時頃に赤岳山頂にいらした方々、お疲れ様でした。
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