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硫黄岳〜横岳〜赤岳〜阿弥陀岳2020

赤岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (ようへい さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り(2日目登山中は終始濃霧・強風)

利用した登山口

美濃戸口  

登山口へのアクセス

バス
その他: 名古屋07:00茅野09:47 JR中央本線
 ※上り電車接触事故によるすれ違い遅延により約20分遅れで到着
茅野10:20美濃戸口10:58 アルピコバス

この登山記録の行程

【1日目】
美濃戸口(11:07)・・・美濃戸(12:00)・・・堰堤広場(12:51)[休憩 4分]・・・赤岳鉱泉(13:53)

【2日目】
赤岳鉱泉(05:34)・・・赤岩ノ頭(06:50)[休憩 5分]・・・硫黄岳(07:12)[休憩 10分]・・・大ダルミ・・・横岳(08:33)[休憩 5分]・・・三叉峰(08:50)・・・赤岳天望荘(09:54)[休憩 10分]・・・赤岳(10:31)[休憩 10分]・・・中岳のコル(11:30)[休憩 5分]・・・阿弥陀岳(11:56)[休憩 15分]・・・中岳のコル・・・行者小屋(13:35)・・・赤岳鉱泉(14:00)

【3日目】
赤岳鉱泉(06:45)・・・堰堤広場・・・美濃戸[休憩 15分]・・・美濃戸口(09:01)

コース

総距離
約23.1km
累積標高差
上り約2,298m
下り約2,298m
コースタイム
標準13時間40
自己12時間9
倍率0.89

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

当初は憧れの北アルプスデビューとして、涸沢でのテント泊&奥穂高岳・涸沢岳登頂予定だったが、ちょうどテント設営の時間に雨予報。いつも設営がとろいので、急遽深夜バスをキャンセルし、もう一つの憧れ、南八ヶ岳の縦走に切り替えた
[1日目]
●7:00名古屋発しなの1号が十二兼駅でのすれ違いで予定外の長時間停車。原因はすれ違い予定の上り列車が熊と激突し、安全点検に時間を要したもの。中央本線は列車数が少なく、塩尻から茅野駅への接続に冷や冷やしたが、乗車予定ではなかったあずさ16号が塩尻駅で待機していて、事なきを得た
●美濃戸口~北沢ルートでのテント泊登山は8年ぶり? テントを担いでの登山自体が6年ぶりで、ガイドブック記載の「快適な山歩き」とはいかず、結構足腰に来た
●14時前に到着したテント場はなかなかの混雑っぷりで、張り場所探しに苦戦したが、やや斜めだが静かな場所を確保して一安心。初登場させたモンベルクロノスドーム1は山岳テントとは言えず重量過多。とはいえ、個人的にやはりこの広さは欲しい
●楽しみにしていた赤岳鉱泉の生ビールはコロナ禍の影響で今年の販売は無し。残念だったが、それでも一番搾りが下界の5割増しで美味かった。興に乗じてよなよなエールも追加。当然美味
●夕食は低糖質パスタと冷凍して持ってきたソーセージに、プラティパスに詰めてきた赤ワイン。18時前には出来上がって就寝。21時過ぎに一度目が覚めて、その後は1.5時間おきに目が覚めるいつものパターン。23時を過ぎてもテント内でぼそぼそと話し込むグループが複数あって、ちょっとビックリ
[2日目]
●4時起床。朝食はアマノフーズのフリーズドライにゅうめんとコーヒー。1時間以内に身支度を終えて出発するつもりが、どうにもペースが上がらず、結局30分強遅れで硫黄岳へ向かう
●出発して間もなく濃いガスが上がり始め、雨でもないのに服が濡れる。風も強くなってきたので、レインウェアを上下装着
●赤岩の頭に出ると数メートル先が見えぬほどの濃霧と身体を持っていかれそうな強風。硫黄岳山頂は更に状況が悪く撤退も考えたが、行けるところまで行くことに
●大ダルミまでの間、初めてケルンのありがたみを知る
●硫黄岳山荘前で、続行or撤退を話し合う人複数。赤岳側から来たグループもいたこと、続行を決めたグループもいたことから、当方も続行を決断(ただし、続行を決めたグループも、横岳を前に撤退...)
●横岳手前まで特に難所は無いが、とにかく風が強い。それでも、なんとか噂のナイフリッジも乗り越え、奥の院に到着
●ここから赤岳までが大苦戦。濃霧で先行きの道がよく確認出来ないことに加え、事前の情報収集不足で、「横岳~赤岳は稜線歩き」ぐらいに思い込んでいたことが原因で、コースが分からなくなる(「こんなに険しい道のわけがない」との思い込み)。親切な方に導かれ、なんとか正しいコースに復帰。こんなによじ登りルートとは思わなかった
●地蔵の頭から赤岳までは、一昨年死ぬ思いで登った記憶が有ったので、それに比べると随分楽に感じたが、当時折れそうな心を救ってくれた絶好の眺望は今回全く無し
●赤岳山頂はそこそこの混み具合。一人、顔面蒼白で座り込む若者を見かけたが、周囲の問い掛けに反応出来ていない感じだった。薄着だったので、強風による低体温症でなければ良かったが...
●文三郎分岐までは相変わらずの厳しい下り道。「こっちからは登れないなぁ」と感じるのも前回同様
●一昨年時間の関係で断念した阿弥陀岳に今回チャレンジ。ここもまた想像を超えるよじ登りルートで、疲れた身体に結構こたえた。山頂はここまでと同じく眺望ゼロ。ほんの一瞬上空の雲が切れかけ、期待を込めて5分ほど粘ってみたが願いは叶わず。登りがきつけりゃ下りもきつい。かなり鎖のお世話になりながらなんとか下山
●中岳のコルから5分ほど下った辺りで、赤岳に掛かった雲が少し途切れ始める。よし、今から登り返して...とは当然ならず、次回のリベンジを誓って行者小屋へ
●行者小屋はテント場のみ開放され、小屋も売店もお休み。にもかかわらず、ビックリするぐらいのテント有り。下山後の麦酒が何より楽しみな自分には残念ながら...
●行者小屋から赤岳鉱泉への移動もまた情報収集不足。ほぼ平らな道でのんびりクールダウン...と思い込んでいたので、難所は一切なくとも精神的にこたえた。
●赤岳鉱泉には14時きっかりに到着。約8時間半で憧れの硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳の縦走完了。体力的に限界,ということは無かったが、膝や股関節の痛みが出始めていて、急いでアミノバイタルを倍量投入
●更に前日と同じくビール2本と、+もつ煮を頂く。これが美味いのなんの。日陰に入り急激に冷える身体に驚くぐらい染み込んだ
●17時ぐらいから夕陽ショー。ふと振り返ると赤岳も一瞬だけ姿を現す。やっぱり来て良かったなぁ、八ヶ岳が好きだなぁ、と改めて実感
●前日と全く同じ内容の夕食(ワインが足りず売店で補充したが)を終え、19時には就寝。22時近くに目が覚め、トイレに向かう途中に満天の星空に気付き、誰もいないベンチに寝転び15分ほど鑑賞。10年以上前、まだ幼かった娘たちと行った南乗鞍のキャンプ場で見た星空の次に豪華な夜空に大満足だった
[3日目]
●この日は下山のみ。5時に目が覚め、前日と全く同内容の朝食を終え、しばし休憩。苦手な撤収を済ませ、バックパックの口を閉じたのが6:30。やっぱり1時間半かかってしまう。ここは次回以降の重点改善ポイント
●6:45下山開始。下りが苦手な自分は、それなりに急いでいるつもりでも、登りに比べ多くのグループに追い抜かれる。加えて、堰堤広場辺りから腹痛に襲われて更にペースダウン。駆け込んだ美濃戸山荘のトイレがウォシュレットで大感激
●9時丁度に美濃戸口に到着。八ヶ岳山荘のお風呂を使わせて頂く。独り占めの大浴場で2日分の汗を
流した後、熱い湯船につかると本当に生き返った気がして大満足だった。ただ、モンベルクラブの会員割引が有るのを知ったのは帰宅後だった
●10:20発の始発バスで茅野駅へ移動。往路と同じルートで14時過ぎに灼熱の名古屋着。最寄り駅から自宅まで歩いた10分が、今回の山行で一番汗をかいた時間だった
[まとめ]
●眺望には全く恵まれなかったが、それでも憧れの硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳縦走を果たせたことには大満足。次回は好天に恵まれるよう、日々の生活を改める
●反省点はとにかく事前の情報収集不足。強風・濃霧時の登山強行も、自分の判断が本当に正しかったのか疑問。次回は高山に登る緊張感を取り戻すよう努める
●下界では現在糖質制限ダイエットに取り組み中。これに合わせ、今回の山行では、主食・行動食共に糖質を大幅カット(ビールは別腹)。主食は前述の通り。行動食はマカデミア・アーモンド・クルミの自己流ミックスナッツとAsahiプロテインバー(ビターチョコ)のみ。それでも所謂シャリバテは全く起こらず。タンパク質・油脂・塩分の摂取で問題無し、山の炭水化物神話は既に時代遅れと感じた。もちろん、個人差が有るので、他の方にお勧めするつもりはない

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) 健康保険証 ロールペーパー
行動食 テーピングテープ トレッキングポール

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登った山

横岳

横岳

2,830m

赤岳

赤岳

2,899m

阿弥陀岳

阿弥陀岳

2,805m

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