行程・コース
この登山記録の行程
名郷バス停(08:50)・・・林道終点(09:00)・・・支稜下降点(09:31)・・・蕨山展望台(11:00)[休憩 5分]・・・藤棚山(11:16)・・・大ヨケの頭(11:47)[休憩 30分]・・・金比羅神社跡(12:56)・・・鳥居観音納金所(境内散策後 13:35)・・・さわらびの湯バス停(13:57)
※地図と異なり、実際には金刀比羅神社跡から北東に下り、鳥居観音を経てさわらびの湯に至っています。
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
アカヤシオの花を楽しみに、名郷から蕨山に登り、全山ミツバツツジに覆われたかのような鳥居観音に降りました。アカヤシオの花は、標高900m以上が見頃、700mあたりは花が散り始めています。今週末にアカヤシオを目当てに登るなら、金刀比羅尾根よりも蕨山が良いかもしれません。
<アカヤシオの花求めて蕨山へ>
先週、城山カタクリの里で満開のミツバツツジを見て思ったのである。今年は春の訪れが早い。標高の低い里山とはいえ、これだけ咲いていたらもうこの山やあの山のツツジも見頃なんじゃないか。で、アカヤシオの花がまず思い浮かんだ。
自分の手の届く範囲で一番近いアカヤシオは奥武蔵。自分のレコを見返すと、2019年4月6日に「金刀比羅尾根の「大ヨケの頭」前後標高770から720m付近で数十株のアカヤシオが見頃」とある。とすると、春の訪れが早い今年は、もう見頃を過ぎているかもしれない。幸い、もっと標高の高い蕨山もアカヤシオで知られており、こちらならまだ間に合うかもしれない。コロナ対策と花が散る前にとの思いを兼ねて、急ぎ平日に有給休暇を取って登ってきた。
2年前はカタクリの花も期待して鳥首峠から蕨山、さらに金刀比羅尾根をたどったが、今回はカタクリは間に合わないだろうと踏ん切りをつけ、名郷から直接蕨山に登るコースとした。滝ノ入頭あたりはツツジが多いらしく(2年前は全く出会えず)後ろ髪引かれるが、この直登コースの方がコンパクトで、脚力が落ちている自分にはちょうど良いだろう。
名郷バス停に降り立った登山者は、20名近くもいたろうか。平日とはいえ、みなさん想いは似ているよう。名郷から蕨山に直登する尾根を登ると、標高700mあたりから散り始めてはいるもののなおアカヤシオの花は残っている。「間に合った!」。期待に胸を膨らませて岩がちのコースを急登すれば、標高800mあたりから上部、蕨山山頂にかけて素晴らしいアカヤシオの花に出会えた。一方、標高が低い金刀比羅尾根の方は、予想通り見頃を過ぎつつあったが、こちらは主役がミツバツツジに変わりつつあり、新緑と相まって楽しい山歩きとなった。
<鳥居観音のミツバツツジも素晴らしい>
さらに今回は、行きのバス車中から山の中腹に見えた白亜の観音立像とピンク色に染まった山肌に惹かれ、金刀比羅神社跡からさわらびの湯に下る通常ルートをたどらず、北東に鳥居観音に下るコースとした。これが大当たりで、山の斜面におそらく人の手で植えられたであろうミツバツツジが、ちょっと自然では見られないほどの密度で咲き誇っていた。蛇行しながら斜面を下るものだから、さまざまな角度で新緑とツツジの姿を眺めることができ、素晴らしいパノラマとなっていた。ツツジの花咲く季節にこの山域を訪れるなら、ぜひ検討すべきルートだろう。ただし、鳥居観音へのルートは人があまり通らないのか、金刀比羅神社跡からの下り始めは道幅が狭く、積もった落ち葉の急なつづら折れ。足元は要注意だ。その後は自然な雰囲気を残した境内の整備された道を下る。
コース定数22。主観的難易度A。ただし、岩がちの急斜面があるので、特に下りは足元に要注意。
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