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蟻の塔渡りでほっこり笑顔。錦秋の鏡池と戸隠山

戸隠連峰戸隠山( 上信越)

パーティ: 1人 (あし0316 さん )

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行程・コース

天候

穏やかな秋晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 東京都笹塚のジム(5:20)・・・ひたすら県道/国道・・・高崎9:35・・・軽井沢・・・長野・・・高妻山登山者無料駐車場12:20

帰路は上信越道長野IC15:20・・・関越道渋滞で国道7号線・・・岩槻ICから外環道で武石IC 21:05帰宅
長野IC→本庄小玉IC3560円
岩槻IC→川口中央JCT470円
※割引適用なし高速代/5190円
川口中央IC→外環京葉JCT910円
→武石IC250円

この登山記録の行程

駐車場(5:20)・・・奥社(5:45)・・・天命稲荷(6:14)・・・鏡池一周★朝食休憩25分含む(6:30~7:16)・・・随神門(7:35)・・・奥社参拝を経て登山口(8:01)・・・百間長屋(8:56)・・・胸突岩(9:43)・・・蟻の塔渡(9:52~10:09)・・八方睨(10:27)・・・戸隠山(10:36)・・・一不動避難小屋(12:13~12:20)★WC休憩・・・帯岩(12:38)・・・戸隠牧場(13:20)・・・牧場内のレストラン★昼食(13:35~13:55)・・・駐車場(14:15)

コース

総距離
約14.2km
累積標高差
上り約1,013m
下り約1,013m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 気づけば毎週山歩きしている私。( ´艸`)生活圏ではショッピングモールすら近寄らず、健康第一で登山が一番。数年来の目標だった戸隠山、遂に行って参りました。写真で見る「蟻の戸渡」にビビり、「死んでしまうのでは?」と思っていました、はい。前夜は笹塚のスポーツジムからひたすら下道で戸隠山を目指しました。夕食をどこでとろうか、と車を走らせ時刻は既に21:35。高崎で憧れの《朝鮮飯店》を見つけて勇み足でドアに向かうとラストオーダー21:30と張り紙。残念!霧で視界の悪い碓氷峠を越え、遂に空腹に耐えかね、コンビニラーメンが夕食でしたとも。そして善光寺の脇から戸隠山へ行く夜道はくねくね坂を超えるとナイトサファリ。見かけたのは小さな狸君。食欲旺盛な穴熊君は車が来ても道路に転がる砕けた木の実に夢中。仕方なく車をバック。やっと私の存在に気付いて森に帰った。70台と地図に記載された登山者用無料駐車場は1/3程度が既に埋る。皆、寝静まっているので私も静かに就寝。夜中にガイドと待ち合わせ?の人の声で起こされたもののしっかり睡眠はとりました。
 5:00頃、人の活動する気配で起床。ヘッデン点けてトイレを済ませ、いざ出発!最初は鏡池を散策してそこで朝ごはん計画。嵩張る熊除け鈴を車に残置。しかし随神門の脇には『熊に注意』とデッカイ看板が目に入る。人気のいない森で思いついたのは携帯電話BGM&カラオケ。(ラジオを流して歩くおじさんのノリ。)しっとり藤井風とハモッているうちに鏡池の分岐に到着。木道を越えていくと山道になって木の陰からチラリと鏡池。ぐるっと回ると三脚を据えて本格的なカメラでシャッターチャンスを狙う人々。生憎、戸隠山は雲に隠れている。人の気配で音楽は消し、思案の時間を邪魔しないように脇の広場で朝食タイム。笹塚の人気店OPANのパンをもぐもぐ。行列が出来る店なのに、昨日はあっさり買えたんです。あのギザギザの山に行くのか~と景色を眺め、鏡池の写真を収め、登山へ向かうが道の途絶えた鏡池の脇で泥濘にハマり、靴がぁ~。( ノД`)シクシク…。参道へ戻る途中、小さな小川で靴の泥を濯ぐ。
 随神門に戻るとトイレへ。この最後のトイレ照明なし。紙はくず籠へ。奥社の二柱の神様へお参りしてから登山道へ入山。最初からすごい急登で息がはぁはぁします。一つ尾根を上がると給水してまた次の支尾根へあがって補給。そんな事を繰り返しているうちにギザギザピークが近づいてきた。登山道に落石らしき石の塊が転がっているので、ヘルメットとハーネス装備。ちょっと登ったら五十間長屋に出た。左に行きそうになるが×で逆ルートが登山道とわかる。百間長屋を過ぎると不思議な鎖場。先行した人に「なかなか面白いですよ」と言われたのもあって、木造のお堂の上を覗いてみた。小さな石地蔵たち。登攀も下降も鎖に必ずセルフをとって地面に無事着地。
 見るだけ見たら、先へ向かう。岩場には鎖場。丁度降りてくるグループがいたので待つ。おじさん達は単独が多い。急かされるのは嫌なので、「お先にどうぞ」とお譲りする。わしわしのぼったら、とうとう蟻の塔渡り。ガイド山行でフィックスロープを張ってコンテでお客さん3人をロープで連結している団体。彼らが通過するまで5人組と単独のおじさんが待たされていた。多分相当な時間を待たされたんじゃないかな?ロープの扱いがいい加減。私はクライマーの端くれだから、物の扱いから観察してしまう。お客様は《ガイド山行だから安全・安泰》くらいに思っているだろうけど、ガイドも千差万別なんですよ。さて、嬉しかったこと。私の前にまっていたグループは男女5人組。屈強そうな男性に女性。会話は手話でこの断崖絶壁を協力しあって一生懸命に進んでいった。単独のおじさんは相当イライラ気味で途中で「先に行かせて」と通過した。私には時間もあるし、彼らが進む様を後ろからずっと見ていたい気持ちだった。通過に待ちくたびれるだろうと私に手話で気遣ってくれながらも、仲間が落ちたりしないように男性がサポートする姿が微笑ましかった。彼らが戸渡を渡ったときには、こっちまで嬉しくなった。手話で「ありがとう」は新鮮で素敵。クライミングも知らない人が戸渡を渡るときは恐怖で足がすくみ、確かに蟻の如し。言葉の通りへばりついて渡っていくんだな、と見て納得。岩には支点用にペツルが打たれていたし、トラバースの道もあった。ハイタッチして喜んでいる彼らの目がキラキラ輝いて、可愛いな~と思った。《ナイス、おめでとう!》のハンドサインを見て喜んでくれていた。こんな素敵な場面に立ち合えて嬉しい事はない。
 喜びをかみしめている御一行に先行して、劔の刀渡りから八方睨。生憎人がいて、おにぎり食事中なのでさっさと通過。しかし、西岳の縦走路は興味をそそるなぁ。《岩場を登るとお腹が減るな~》と戸隠山の山頂も休憩適地ではなかったので先へ急ぐ。嬉しかったのはまだ秋の花が頑張っていたこと。リンドウ、シシウドなど健気に咲いていた。左手には格好いい山がバーン、存在感を示す。高妻山だ!《来年、行くからね~》と心の中で山にお伝えする。右手の崖の切れ目からは朝ご飯を食べていた鏡池。そして杉並木の奥社の参道がそれ、とわかる。雲が切れ、向かいの火打ち・妙高山が全容を見せる。おまけに紅葉で山上は賑やかな景観。最高の山日和。1869メートル峰にちょっと休憩によさげな場所発見。食べかけミカンがら~く。慌てて拾う。土はウェットテイッシュで拭って完食。充電完了し、そろそろ行こうかと荷造りをしたら、剣の刃渡りで道を譲ったお兄さんがヨレヨレで隣に座りこんだ。「お先に」と失礼する、時折右手が絶壁なので転倒には気を付けないと・・。
アップダウンがあるものの、先週も女峰山を登ったので問題なし。そろそろ鞍部に一不動避難小屋、と眺めていたらドンピシャ。持参の携帯トイレをブースで使用し、コインをチャリンと落とす。
 「お腹すいた~そば食べたいな」と小声で一人ごとを言ってたら、小屋の奥に人の影。(小屋もちょっと怖い雰囲気)蟻の塔渡りで先を急いだおじさんが、休憩中だった。どこで急ごうと大差ないんですよ。のんびりがいい。携帯トイレ愛用者としては有り難い施設です。アサヒビールさんありがとう。すっきりして下降開始。大洞沢沿いの道は帯岩のトラバースも八海山みたいだったし、沢の上を歩くのもどこかの山道とシンクロするな~。渡渉も5回?結構何度も右に左に折れ曲がる。なだらかになってきたと思ったら牧場の入口。牧場の敷地は広い。周りは下山してきた登山者たち。
 駐車場代替わりに牧場内のレストランでランチを決め込む。(蕎麦屋は劇混みで密を避けたいね。)無料駐車場はだいぶ歯抜けになった。早出早着早々に退散したか。それでも強引に引かれた線を無視して縦列駐車中の車発見。(そんなに混んだのね。)帰路に着く途中、昔、親子でそば打ち体験をした「とんくるりん」を通過し懐かしむ。私も旦那も若かったな・・。子供達は幼子で覚えているはずもなく、「知らない」と言われてしまったが・・・。ちょっと遠いけれど、このエリアも素晴らしい山がたくさんある。《また来るよ~》と一人心の中で呟く。
 
 


 

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
カメラ ナイフ ツエルト 健康保険証 医療品 虫除け
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ GPS機器
【その他】 ハーネス、ヘルメット、環ビナ+スリング短、デイジーチェーン+環ビナ、細引き(使わなかった)
あればよかったもの。虫除けスプレー、熊除け鈴

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登った山

戸隠山

戸隠山

1,904m

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